HOME 東京五輪、日本代表、五輪
110mH高山&走幅跳・城山のゼンリン東京五輪代表コンビがオンラインで会見 苦境乗り越えともに初五輪切符
110mH高山&走幅跳・城山のゼンリン東京五輪代表コンビがオンラインで会見 苦境乗り越えともに初五輪切符

ゼンリンに所属する男子110mハードルの高山峻野と男子走幅跳の城山正太郎が東京五輪代表内定を受けてオンラインで会見を行った。

高山は19年に13秒25の日本記録を樹立。ドーハ世界選手権では準決勝に進出し、あと一歩で世界のファイナルというところまで見せ場を作った。昨年から今年にかけてはケガも続き、今季は背中の痛みで本調子ではなく、6月の日本選手権では3位でなんとか代表に内定した。

広告の下にコンテンツが続きます

「日本選手権は背中の痛みで出場できるかどうかもわからないくらい」だったが、最後は「オリンピックが懸かっているというより、応援してくださっている方のためにも、『最後1本だから頑張ろう』と、思い切って身体を投げ出しました」と3位に食い込んだ。フィニッシュ後は「背中が痛すぎて首を起こせなかった」としばらく起き上がることができないほどだった。

現在も「まずはリハビリが中心で、しっかり治したい」と高山。今年は金井大旺(ミズノ)が13秒16と日本記録を塗り替えると、日本選手権では泉谷駿介(順大)が13秒06まで引き上げた。「常にトップの試合で競り合う状態が続いてきたので、戦友というか、切磋琢磨してきた存在」と語る。

初のオリンピックとなる高山。オリンピックの思い出を聞かれ「実はあまり見たことがなくて」と苦笑い。「東京五輪も多くの大会の一つとして捉えていて、どんな大会でも結果を出すのが目標。記録会でもオリンピックで、同じように全力で調整して、全部の試合で全身全霊です」と語る。本番では「今の状態では決勝はなかなか難しい」と、謙虚な“高山節”だが、「しっかり準決勝で戦えればいいな」と見据えていた。

城山は19年に8m40の日本記録を樹立。その後は「本当に状態が上がらなくて、日本選手権に向けても『本当に大丈夫かな』と思ったし、周囲も心配してくれていた」と言う。それでも、3位に入ってきっちり五輪切符をつかんだ。「いろんな方面から応援しているとメッセージをもらえて、頑張れたと思います」と感謝の言葉を述べる。

広告の下にコンテンツが続きます

19年ドーハ世界選手権では決勝に進出。「予選で力を使いすぎてしまったので、その反省をオリンピックに生かせれば」と語る。今は「自己ベストの時の感覚は忘れているので、今の自分に合ったトレーニングをしている」と、磨きをかけてきた。

オリンピックは「2016年くらいから現実的に見えてきて、出てみたいなと思っていた大会」。大一番に向けては「4年に一度の大会なので、しっかり雰囲気を楽しんで跳躍したい。合宿などで調整していきます」と、決勝進出を見据えてピークを合わせていく構えだ。

ゼンリンに所属する男子110mハードルの高山峻野と男子走幅跳の城山正太郎が東京五輪代表内定を受けてオンラインで会見を行った。 高山は19年に13秒25の日本記録を樹立。ドーハ世界選手権では準決勝に進出し、あと一歩で世界のファイナルというところまで見せ場を作った。昨年から今年にかけてはケガも続き、今季は背中の痛みで本調子ではなく、6月の日本選手権では3位でなんとか代表に内定した。 「日本選手権は背中の痛みで出場できるかどうかもわからないくらい」だったが、最後は「オリンピックが懸かっているというより、応援してくださっている方のためにも、『最後1本だから頑張ろう』と、思い切って身体を投げ出しました」と3位に食い込んだ。フィニッシュ後は「背中が痛すぎて首を起こせなかった」としばらく起き上がることができないほどだった。 現在も「まずはリハビリが中心で、しっかり治したい」と高山。今年は金井大旺(ミズノ)が13秒16と日本記録を塗り替えると、日本選手権では泉谷駿介(順大)が13秒06まで引き上げた。「常にトップの試合で競り合う状態が続いてきたので、戦友というか、切磋琢磨してきた存在」と語る。 初のオリンピックとなる高山。オリンピックの思い出を聞かれ「実はあまり見たことがなくて」と苦笑い。「東京五輪も多くの大会の一つとして捉えていて、どんな大会でも結果を出すのが目標。記録会でもオリンピックで、同じように全力で調整して、全部の試合で全身全霊です」と語る。本番では「今の状態では決勝はなかなか難しい」と、謙虚な“高山節”だが、「しっかり準決勝で戦えればいいな」と見据えていた。 城山は19年に8m40の日本記録を樹立。その後は「本当に状態が上がらなくて、日本選手権に向けても『本当に大丈夫かな』と思ったし、周囲も心配してくれていた」と言う。それでも、3位に入ってきっちり五輪切符をつかんだ。「いろんな方面から応援しているとメッセージをもらえて、頑張れたと思います」と感謝の言葉を述べる。 19年ドーハ世界選手権では決勝に進出。「予選で力を使いすぎてしまったので、その反省をオリンピックに生かせれば」と語る。今は「自己ベストの時の感覚は忘れているので、今の自分に合ったトレーニングをしている」と、磨きをかけてきた。 オリンピックは「2016年くらいから現実的に見えてきて、出てみたいなと思っていた大会」。大一番に向けては「4年に一度の大会なので、しっかり雰囲気を楽しんで跳躍したい。合宿などで調整していきます」と、決勝進出を見据えてピークを合わせていく構えだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.22

佐久長聖1年の橋本蒼平が5000m14分30秒50でトップ/SGH文スポ チャレンジ

12月23日、滋賀県守山市のSGホールディングスグループ陸上競技場で令和7年度SGH文スポ チャレンジ競技会が開催された。 同大会は主に前日の全国高校駅伝(男子)に出場した学校のうち、出走できなかった選手たちを中心に参加 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/継続中最長シード・東洋大 激動のシーズンに高まる結束力 2年生世代が台頭

2025.12.22

箱根駅伝Stories/継続中最長シード・東洋大 激動のシーズンに高まる結束力 2年生世代が台頭

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 「チームのために走る」 20年連続で箱根駅伝のシード権を守り続けてい […]

NEWS 箱根駅伝Stories/悔しさを味わってきた東農大・原田洋輔 「がっつり爪痕を残したい」 地元・戸塚で貢献を

2025.12.22

箱根駅伝Stories/悔しさを味わってきた東農大・原田洋輔 「がっつり爪痕を残したい」 地元・戸塚で貢献を

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 身近にあった箱根駅伝 10月の箱根駅伝予選会で東農大は6位を占め、2 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/ハーフで強さ示してきた帝京大・島田晃希 「エース区間を走りたい」期待の“大器”最後の舞台へ

2025.12.22

箱根駅伝Stories/ハーフで強さ示してきた帝京大・島田晃希 「エース区間を走りたい」期待の“大器”最後の舞台へ

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 身近にあった箱根駅伝 この1年で帝京大の長距離種目の歴代記録がガラリ […]

NEWS 大学対校男女混合駅伝のアンバサダーに堀未央奈が就任!来年2月15日開催、22チーム出場

2025.12.22

大学対校男女混合駅伝のアンバサダーに堀未央奈が就任!来年2月15日開催、22チーム出場

第6回全国大学対校男女混合駅伝の大会要項が公開され、大会アンバサダーに元乃木坂46の堀未央奈さんが選ばれた。 堀さんは乃木坂46の2期生として加入し、『バレッタ』でセンターを務めるなど人気メンバーとして活躍。21年3月に […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top