HOME ニュース、国内

2021.06.13

日本記録保持者・山崎有紀が4連覇!パフォーマンス歴代4位の5909点Vも「悔しい」と涙/日本選手権混成
日本記録保持者・山崎有紀が4連覇!パフォーマンス歴代4位の5909点Vも「悔しい」と涙/日本選手権混成


◇日本選手権・混成競技(6月12、13日/長野)

第105回日本選手権・混成競技の七種競技2日目が行われ、山崎有紀(スズキ)が大会4連覇を達成した。

広告の下にコンテンツが続きます

初日を日本新、初の6000点ペースで折り返した山崎。だが、2日目最初の種目である走幅跳で思わぬ事態が続く。午後から天気が崩れる予報だったが、走幅跳の時だけ強い雨が降り、向かい風が吹きつける。さらに1回目に5m60(-1.0)を跳んだあとの2回目は、タイマーの表示を見誤りタイムオーバーでファウルとなってしまう。3回目に5m72(-1.4)をマークしたものの、自身の持つ日本記録、6000点からは遠のいた。

やり投では46m74を投げて迎えた800m。ここで日本記録保持者の意地を示す激走を見せる。1周目を65秒あたりで自ら引っ張り、その後も後続を引き離すとセカンドベストとなる2分14秒47をマークした。合計5909点は自己2番目、パフォーマンス日本歴代4位の好記録で、5900点を複数回超えたのは前日本記録保持者の中田有紀(3回)だけ。日本選手権4連覇は過去に内田知子(6連覇)、磯貝美奈子(5連覇)、中田有紀(9連覇)に続く史上4人目。圧倒的な存在感で貫禄を見せた。

だが、会見に訪れた山崎は涙。「うーん……悔しいです」。終了後すぐに、疋田晃久コーチ(九州共立大監督)に連絡したようで「厳しい評価というより、私の能力はこんなものじゃないと期待してくれていたはず。これだけフィールド種目がよくなかったのは……」と言葉を詰まらせた。特にやり投の前には気持ちも落ち込んでいたという。だが、「800mは最後まで全力で走ろうと思った」と底力を見せつけた。

「悔しかったけど、(5900点に乗せたのは)うれしい。複雑な感じです。ダメだったフィールド種目は今後の期待と捉えたい」。これが7回目の日本選手権。大学2年で本格的に七種競技と向き合うようになり、出場するのが夢だった大会で、優勝するのが目標になり、日本記録保持者、3連覇中で臨んだ今回は「勝って当たり前だと思っていた」。目線が上がるにつれて、目指すものも変わってきた。「日本記録を出してから、現実的に世界選手権やオリンピックへの手応えを少しだけ感じました」。これまでアジアや欧州の大会で戦った仲間と、参加資格をしっかり得て、世界の舞台で戦いたい。

「スプリント能力は上がってきたのでそれを維持しながら、フィールド種目の当たり前を上げていきたい」

1種目1種目、楽しく。でも、真剣に、自らを高めていく。それが世界へと続く最短距離だと信じている。

◇山崎有紀5909点の内訳
100mH13.58(1.4)/走高跳1.63/砲丸投12.21/200m24.20(2.4)/走幅跳5.72(-1.4)/やり投46.74/800m2.14.74

大玉華鈴が5622点で2位。「5600点に乗せられたのは良かったが、目指していたのはもっと高いところ」と悔しがる。「『ここ』という場面で1本出るかどうかが有紀さんとの差」と評価し、「(9月の)日本インカレまでに練習を積んで少しでも追いつけるように」と次を見据えていた。

◇日本選手権・混成競技(6月12、13日/長野) 第105回日本選手権・混成競技の七種競技2日目が行われ、山崎有紀(スズキ)が大会4連覇を達成した。 初日を日本新、初の6000点ペースで折り返した山崎。だが、2日目最初の種目である走幅跳で思わぬ事態が続く。午後から天気が崩れる予報だったが、走幅跳の時だけ強い雨が降り、向かい風が吹きつける。さらに1回目に5m60(-1.0)を跳んだあとの2回目は、タイマーの表示を見誤りタイムオーバーでファウルとなってしまう。3回目に5m72(-1.4)をマークしたものの、自身の持つ日本記録、6000点からは遠のいた。 やり投では46m74を投げて迎えた800m。ここで日本記録保持者の意地を示す激走を見せる。1周目を65秒あたりで自ら引っ張り、その後も後続を引き離すとセカンドベストとなる2分14秒47をマークした。合計5909点は自己2番目、パフォーマンス日本歴代4位の好記録で、5900点を複数回超えたのは前日本記録保持者の中田有紀(3回)だけ。日本選手権4連覇は過去に内田知子(6連覇)、磯貝美奈子(5連覇)、中田有紀(9連覇)に続く史上4人目。圧倒的な存在感で貫禄を見せた。 だが、会見に訪れた山崎は涙。「うーん……悔しいです」。終了後すぐに、疋田晃久コーチ(九州共立大監督)に連絡したようで「厳しい評価というより、私の能力はこんなものじゃないと期待してくれていたはず。これだけフィールド種目がよくなかったのは……」と言葉を詰まらせた。特にやり投の前には気持ちも落ち込んでいたという。だが、「800mは最後まで全力で走ろうと思った」と底力を見せつけた。 「悔しかったけど、(5900点に乗せたのは)うれしい。複雑な感じです。ダメだったフィールド種目は今後の期待と捉えたい」。これが7回目の日本選手権。大学2年で本格的に七種競技と向き合うようになり、出場するのが夢だった大会で、優勝するのが目標になり、日本記録保持者、3連覇中で臨んだ今回は「勝って当たり前だと思っていた」。目線が上がるにつれて、目指すものも変わってきた。「日本記録を出してから、現実的に世界選手権やオリンピックへの手応えを少しだけ感じました」。これまでアジアや欧州の大会で戦った仲間と、参加資格をしっかり得て、世界の舞台で戦いたい。 「スプリント能力は上がってきたのでそれを維持しながら、フィールド種目の当たり前を上げていきたい」 1種目1種目、楽しく。でも、真剣に、自らを高めていく。それが世界へと続く最短距離だと信じている。 ◇山崎有紀5909点の内訳 100mH13.58(1.4)/走高跳1.63/砲丸投12.21/200m24.20(2.4)/走幅跳5.72(-1.4)/やり投46.74/800m2.14.74 大玉華鈴が5622点で2位。「5600点に乗せられたのは良かったが、目指していたのはもっと高いところ」と悔しがる。「『ここ』という場面で1本出るかどうかが有紀さんとの差」と評価し、「(9月の)日本インカレまでに練習を積んで少しでも追いつけるように」と次を見据えていた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.02.03

最後の箱根路/駒大4年生でただ一人往路に回った帰山侑大 3区歴代5位タイ「努力してここまでになった」

第102回箱根駅伝で力走した選手たちがいる。優勝を手にしたり、区間賞に輝いたりした選手以外にもそれぞれの思いを胸に、タスキをつないだ。最終学年として迎えた選手たちの“最後”の奮闘を紹介する。 副主将の健在がチームの支えに […]

NEWS コモディイイダに青学大・宇田川瞬矢が内定 箱根駅伝3度優勝 駿河台大・長田拓巳も入社

2026.02.03

コモディイイダに青学大・宇田川瞬矢が内定 箱根駅伝3度優勝 駿河台大・長田拓巳も入社

コモディイイダは、今春に長距離の宇田川瞬矢(青学大)と長田拓巳(駿河台大)がチームに加入することを発表した。 宇田川は埼玉県出身。東農大三高時代から1500mでインターハイ11位に入るなどスピードを武器に活躍し、5000 […]

NEWS SUBARU・口町亮が今年度限りで引退 15年全日本大学駅伝MVP 15日の青梅マラソンがラストレース

2026.02.02

SUBARU・口町亮が今年度限りで引退 15年全日本大学駅伝MVP 15日の青梅マラソンがラストレース

2月2日、SUBARUは所属する口町亮が今年度限りで現役を退くことを発表した。 口町は埼玉県出身の31歳。市立川口高(現・川口市立高)から本格的に陸上を始め、高校3年時には5000mと3000m障害の2種目でインターハイ […]

NEWS 最後の箱根路/早大・間瀬田純平 最後は“持ち場”離れるも「4年間箱根を走れて幸せだった」

2026.02.02

最後の箱根路/早大・間瀬田純平 最後は“持ち場”離れるも「4年間箱根を走れて幸せだった」

第102回箱根駅伝で力走した選手たちがいる。優勝を手にしたり、区間賞に輝いたりした選手以外にもそれぞれの思いを胸に、タスキをつないだ。最終学年として迎えた選手たちの“最後”の奮闘を紹介する。 慣れ親しんだ“持ち場” 早大 […]

NEWS 大阪マラソン 平林清澄、細谷恭平らが招待  エリート枠に相澤晃、吉田響、横田俊吾ら 海外勢は前回Vアダンが登録

2026.02.02

大阪マラソン 平林清澄、細谷恭平らが招待 エリート枠に相澤晃、吉田響、横田俊吾ら 海外勢は前回Vアダンが登録

2月2日、大阪マラソン組織委員会が大阪マラソン2026(第14回大会/2月23日・大阪)のエントリー選手を発表した。 同大会の男子はMGCシリーズのG1大会、女子G2大会に指定されているほか、9月のアジア大会の代表選考会 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年2月号 (1月14日発売)

2026年2月号 (1月14日発売)

EKIDEN Review
第102回箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
全国高校駅伝
全国中学校駅伝
富士山女子駅伝

page top