
◇木南記念(6月1日/大阪・ヤンマースタジアム長居)
女子100mハードルで寺田明日香(ジャパンクリエイト)は予選から魅せた。好スタートから切れ味鋭いハードリングで1台ごとに後続を突き放しフィニッシュ。速報タイマーに示された「12.88」に一気に周囲がざわついた。風速の表示もないまま、待つこと2分余り。期待と不安がよぎるなか、速報より0秒01速い12秒87(+0.6)が映し出され日本新記録が確定。一度は引退、出産、ラグビー挑戦などを経て陸上に復帰した。これで自身4度目の日本記録樹立(タイ含む)、3度目の日本新で、4月の織田記念でマークした自らの持つ日本記録を0秒09更新し、五輪参加標準にあと0秒03まで迫る好タイムに笑顔がこぼれた。
「予選が横風だったので、しっかり風が追ってくれれば(12秒)84も狙えると思っていました」と話すように、さらなる記録の更新が期待された決勝。予選と変わらず好スタートから一気に加速し、後半もブレることなく駆け抜けたが風に恵まれず12秒89(+0.3)だった。「今日は課題だったハードリングで浮くところもしっかり抑えることができた。風がないなか2本続けて12秒8台を出せたのは、この2年間の成長だと思います」としみじみと話しつつも、「やはり五輪標準に届かなかったのは正直悔しい。日本記録を出してこんなに悔しいのは初めてです」と唇をかんだ。
織田記念で19年にマークした12秒97を100分の1更新してはいたものの、「ずっと12秒9台の後半だったので、まずは8台を出さないことには12秒84も見えてこないかと思っていたので」と寺田。今回、その8台を連発したことで、五輪はもちろん12秒6台で世界のファイナルへという最終目標に向け一歩前進できたことを前向きに捉えている。12秒87は今季世界リスト29位に相当する(6月1日時点)。記録上位の半数がアメリカ勢で、6台を安定して出せるようになれば世界大会での決勝進出も現実味を帯びてくる。
日本人初の公認での12秒8台突入にも、笑顔は見せたが織田記念の時のような喜びを爆発させるシーンはなかった。世界のトップへと着実に近づく男子同様、寺田の活躍もあり女子も12秒台が当たり前の時代へと変わりつつある。「おめでとうは今日で忘れ、明日からさらに先へ進めるよう頑張りたい」。6月6日の布勢スプリントにも出場予定で、そこで東京五輪の参加標準記録突破を狙う。
1952年のヘルシンキ五輪日本代表で元110mハードルの日本記録保持者だった故木南道孝氏の功績を記念し創設された大会だけあってか、ハードルで好記録が続く。男子の110mハードルでは、今季13秒51の学生歴代2位の好タイムをマークしている村竹ラシッド(順大)が予選で13秒44(±0)、決勝ではさらにタイムを短縮し、13秒35(+0.3)と立て続けに自己記録を更新。日本歴代4位、U20日本最高、今季U20世界リスト(一般規格)でもトップ立つ好タイム。五輪標準にもあと0秒03に迫り、「標準突破も具体的に見えてきました」と、木南をステップに日本選手権で五輪代表に挑む。
◇木南記念(6月1日/大阪・ヤンマースタジアム長居)
女子100mハードルで寺田明日香(ジャパンクリエイト)は予選から魅せた。好スタートから切れ味鋭いハードリングで1台ごとに後続を突き放しフィニッシュ。速報タイマーに示された「12.88」に一気に周囲がざわついた。風速の表示もないまま、待つこと2分余り。期待と不安がよぎるなか、速報より0秒01速い12秒87(+0.6)が映し出され日本新記録が確定。一度は引退、出産、ラグビー挑戦などを経て陸上に復帰した。これで自身4度目の日本記録樹立(タイ含む)、3度目の日本新で、4月の織田記念でマークした自らの持つ日本記録を0秒09更新し、五輪参加標準にあと0秒03まで迫る好タイムに笑顔がこぼれた。
「予選が横風だったので、しっかり風が追ってくれれば(12秒)84も狙えると思っていました」と話すように、さらなる記録の更新が期待された決勝。予選と変わらず好スタートから一気に加速し、後半もブレることなく駆け抜けたが風に恵まれず12秒89(+0.3)だった。「今日は課題だったハードリングで浮くところもしっかり抑えることができた。風がないなか2本続けて12秒8台を出せたのは、この2年間の成長だと思います」としみじみと話しつつも、「やはり五輪標準に届かなかったのは正直悔しい。日本記録を出してこんなに悔しいのは初めてです」と唇をかんだ。
織田記念で19年にマークした12秒97を100分の1更新してはいたものの、「ずっと12秒9台の後半だったので、まずは8台を出さないことには12秒84も見えてこないかと思っていたので」と寺田。今回、その8台を連発したことで、五輪はもちろん12秒6台で世界のファイナルへという最終目標に向け一歩前進できたことを前向きに捉えている。12秒87は今季世界リスト29位に相当する(6月1日時点)。記録上位の半数がアメリカ勢で、6台を安定して出せるようになれば世界大会での決勝進出も現実味を帯びてくる。
日本人初の公認での12秒8台突入にも、笑顔は見せたが織田記念の時のような喜びを爆発させるシーンはなかった。世界のトップへと着実に近づく男子同様、寺田の活躍もあり女子も12秒台が当たり前の時代へと変わりつつある。「おめでとうは今日で忘れ、明日からさらに先へ進めるよう頑張りたい」。6月6日の布勢スプリントにも出場予定で、そこで東京五輪の参加標準記録突破を狙う。
1952年のヘルシンキ五輪日本代表で元110mハードルの日本記録保持者だった故木南道孝氏の功績を記念し創設された大会だけあってか、ハードルで好記録が続く。男子の110mハードルでは、今季13秒51の学生歴代2位の好タイムをマークしている村竹ラシッド(順大)が予選で13秒44(±0)、決勝ではさらにタイムを短縮し、13秒35(+0.3)と立て続けに自己記録を更新。日本歴代4位、U20日本最高、今季U20世界リスト(一般規格)でもトップ立つ好タイム。五輪標準にもあと0秒03に迫り、「標準突破も具体的に見えてきました」と、木南をステップに日本選手権で五輪代表に挑む。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
Latest articles 最新の記事
2026.07.14
ALTRAからロードランニングモデルTORINの最新作「TORIN 9」が7月17日より発売!
フットウェアブランド「ALTRA(アルトラ) 」は7月14日、ウルトラマラソンから日々のジョギングまで幅広いシーンでランナーを支える、ロードランニングモデルTORINの最新作「TORIN 9(トーリン9) 」を7月17日 […]
2026.07.13
DLロンドン女子3000mに田中希実がエントリー! 男子4×100mリレーには日本チームが出場予定
世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグ(DL)第11戦ロンドン大会のエントリーリストが、7月13日に発表された。 個人では女子3000mに田中希実(豊田自動織機)がただ1人エントリー。今季の田中はDLに2戦出場し、17日 […]
2026.07.13
月刊陸上競技2026年8月号
Contents 別冊付録 滋賀インターハイ 完全ガイド Road to NAGOYA 名古屋アジア大会代表決定 過去最多の総勢86名 後藤大樹、48秒09の衝撃。 To the top 2026 後藤大樹(洛南高2京都 […]
2026.07.13
七種競技スウェク・シューベルトが追い風参考の6449点で優勝 十種競技はソトが自己新V/WA混成ツアー
世界陸連(WA)混成ツアー・ゴールドのヴィエスワフ・チャピエフスキ記念が7月11日と12日の両日、ポーランドのナクウォ・ナト・ノテチョンで開催され、女子七種競技はA.スウェク・シューベルト(ポーランド)が追い風参考の64 […]
2026.07.13
マクローリン・レヴロニ第一子出産! 家族3ショット公開「どんな未来を用意しているのか楽しみ」
女子400mハードル世界記録保持者のシドニー・マクローリン・レブロニ(米国)が7月13日、自身のSNSで第一子女児の誕生を報告した。 「妊娠中の多くのサポートに感謝。神が我々の小さな娘にどんな未来を用意しているのか楽しみ […]
Latest Issue
最新号
2026年8月号 (7月14日発売)
別冊付録 IH観戦ガイド
アジア大会代表一覧