HOME ニュース、国内

2021.02.26

びわ湖毎日マラソン前々日会見 井上大仁「ペース変動に対応して2時間8分台を」
びわ湖毎日マラソン前々日会見 井上大仁「ペース変動に対応して2時間8分台を」


2月28日(日)に開催される第76回びわ湖毎日マラソン(滋賀・皇子山陸上競技場発着)に向けて、招待4選手の記者会見が行われ、高久龍(ヤクルト)、井上大仁(三菱重工)、小椋裕介(ヤクルト)、下田裕太(GMOインターネットグループ)が抱負を語った。

エントリー選手中で最速の自己ベスト(2時間6分45秒/20年東京)を持つ高久は、右脚のケガのため12月の福岡国際マラソンを欠場するなど思うように練習ができていなかったが、「一つひとつのポイントを大事に、目の前の練習をコツコツ積み上げてきた」と今大会に向けては十分にメニューを消化。「ペースメーカー抜けてからレースが動く。急激な上げ下げに対応できるようにしたい。目標は2時間8分台」と語った。

井上は19年MGC、20年東京と思うような結果を残せず、目標の東京五輪代表入りを逃した。そこからの再スタートに向けて、「年間を通して大きなケガもなく、しっかりとした走り込みとスピードができた。秋ぐらいからちょっとずつ調子が上がってきて、日本選手権、ニューイヤー駅伝としっかりと段階を踏んでこられている」と手応えを口にする。

広告の下にコンテンツが続きます

これが通算10回目のフルマラソン。「自分のピークを当日にいかに持ってこられるかをポイントに置いてきた。一つひとつのポイントでも前後の練習をわざと重くしたり、いろんな工夫をしてピークを合わせてきた。マラソンを始めて10回近く。その経験をしっかりと生かして最後まで勝負しきれないといけないと取り組んできた」と井上。今回は「優勝を目指して走ります」ときっぱり。「後半はもちろんだが、スタートしてからいかに流れに乗っていいリズムを刻んで後半まで体力、気持ちをしっかり残しておけるか。後半30km以降ペース乱さず、リズムを崩さず押し切ることができるか」をそのポイントに挙げた。

井上は昨年7月に結婚。「結婚する前は、結婚する前と後では競技に向かう気持ちは変わらないだろうと思っていたけど、結婚してからは新たに気が引き締まる思いで取り組ませてもらっている。コンディション面では妻も勉強してくれたりして、何を食べたらいいか、どれぐらい食べたらいいか、事細かに聞いてくれるし、自分が気を抜きそうなところでも言ってくれる。あとは結果を出すだけ。長崎で待っている妻をはじめ、いろんな人のためにがんばっていきたい」と語った。

ハーフマラソン日本記録(1時間0分00秒)保持者の小椋は、「年間を通して大きなケガをすることなくトラックで自己ベストを出すことができた」と、昨年の東京で2時間7分23秒をマークした後も順調だったという。昨年12月の日本選手権後に1週間ほど故障の気配を感じたそうだが、「積極的休養を取って、その後は順調」だという。

「夏からずっとびわ湖を目標にやってきた。主にロングジョグとウエイトトレーニングを中心に組み立ててきた。マラソンは会心の走りはできていない。東京ほど簡単なコースではないので、もう1度2時間8分台を目標に走りたい」と抱負を述べた。

24歳の下田も、2時間7分27秒の自己新を出した昨年の東京以来のマラソン。「12月に少しケガをしてしまって、マラソンを走らないことも考えた。でも、年末にポイントを再開することできて、1月に去年とそん色ない練習ができたので、出場を決めた。去年と同じ状態にきている。条件が良ければ自己ベストを狙える。目標は自己ベストで優勝です」と力強く話した。

数々の名勝負を繰り広げてきた同大会の滋賀開催は、今大会が最後。来年以降は大阪マラソンと統合し、2022年は「第10回大阪マラソン・第77位びわ湖毎日マラソン(仮)」として開催されることが決まっている。

◇第76回びわ湖毎日マラソン
2021年2月28日(日)9時15分スタート

2月28日(日)に開催される第76回びわ湖毎日マラソン(滋賀・皇子山陸上競技場発着)に向けて、招待4選手の記者会見が行われ、高久龍(ヤクルト)、井上大仁(三菱重工)、小椋裕介(ヤクルト)、下田裕太(GMOインターネットグループ)が抱負を語った。 エントリー選手中で最速の自己ベスト(2時間6分45秒/20年東京)を持つ高久は、右脚のケガのため12月の福岡国際マラソンを欠場するなど思うように練習ができていなかったが、「一つひとつのポイントを大事に、目の前の練習をコツコツ積み上げてきた」と今大会に向けては十分にメニューを消化。「ペースメーカー抜けてからレースが動く。急激な上げ下げに対応できるようにしたい。目標は2時間8分台」と語った。 井上は19年MGC、20年東京と思うような結果を残せず、目標の東京五輪代表入りを逃した。そこからの再スタートに向けて、「年間を通して大きなケガもなく、しっかりとした走り込みとスピードができた。秋ぐらいからちょっとずつ調子が上がってきて、日本選手権、ニューイヤー駅伝としっかりと段階を踏んでこられている」と手応えを口にする。 これが通算10回目のフルマラソン。「自分のピークを当日にいかに持ってこられるかをポイントに置いてきた。一つひとつのポイントでも前後の練習をわざと重くしたり、いろんな工夫をしてピークを合わせてきた。マラソンを始めて10回近く。その経験をしっかりと生かして最後まで勝負しきれないといけないと取り組んできた」と井上。今回は「優勝を目指して走ります」ときっぱり。「後半はもちろんだが、スタートしてからいかに流れに乗っていいリズムを刻んで後半まで体力、気持ちをしっかり残しておけるか。後半30km以降ペース乱さず、リズムを崩さず押し切ることができるか」をそのポイントに挙げた。 井上は昨年7月に結婚。「結婚する前は、結婚する前と後では競技に向かう気持ちは変わらないだろうと思っていたけど、結婚してからは新たに気が引き締まる思いで取り組ませてもらっている。コンディション面では妻も勉強してくれたりして、何を食べたらいいか、どれぐらい食べたらいいか、事細かに聞いてくれるし、自分が気を抜きそうなところでも言ってくれる。あとは結果を出すだけ。長崎で待っている妻をはじめ、いろんな人のためにがんばっていきたい」と語った。 ハーフマラソン日本記録(1時間0分00秒)保持者の小椋は、「年間を通して大きなケガをすることなくトラックで自己ベストを出すことができた」と、昨年の東京で2時間7分23秒をマークした後も順調だったという。昨年12月の日本選手権後に1週間ほど故障の気配を感じたそうだが、「積極的休養を取って、その後は順調」だという。 「夏からずっとびわ湖を目標にやってきた。主にロングジョグとウエイトトレーニングを中心に組み立ててきた。マラソンは会心の走りはできていない。東京ほど簡単なコースではないので、もう1度2時間8分台を目標に走りたい」と抱負を述べた。 24歳の下田も、2時間7分27秒の自己新を出した昨年の東京以来のマラソン。「12月に少しケガをしてしまって、マラソンを走らないことも考えた。でも、年末にポイントを再開することできて、1月に去年とそん色ない練習ができたので、出場を決めた。去年と同じ状態にきている。条件が良ければ自己ベストを狙える。目標は自己ベストで優勝です」と力強く話した。 数々の名勝負を繰り広げてきた同大会の滋賀開催は、今大会が最後。来年以降は大阪マラソンと統合し、2022年は「第10回大阪マラソン・第77位びわ湖毎日マラソン(仮)」として開催されることが決まっている。 ◇第76回びわ湖毎日マラソン 2021年2月28日(日)9時15分スタート

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.02

世界陸上銅メダルの藤井菜々子に那珂川市市民栄誉賞&北九州市民スポーツ大賞

9月の東京世界選手権女子20km競歩で銅メダルを獲得した藤井菜々子(エディオン)が、出身地である福岡県那珂川市の市民栄誉賞、そして高校時代を過ごした北九州市の北九州市民スポーツ大賞を受賞することが決まり、12月2日に両市 […]

NEWS サニブラウンがピックルボール初体験!子どもたちと真剣勝負「スポーツの力あらためて感じる」

2025.12.02

サニブラウンがピックルボール初体験!子どもたちと真剣勝負「スポーツの力あらためて感じる」

ピックルボール普及のためのイベントTORAY PICKLEBALL EXPERIENCEが12月2日に東京の有明アーバンスポーツ内のコートで行われ、男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が参加した。 ピック […]

NEWS 東洋大男子長距離が4社と契約 “昇り龍”を描いた鉄紺の新ユニフォームも発表「頂点目指し力強く上昇」

2025.12.02

東洋大男子長距離が4社と契約 “昇り龍”を描いた鉄紺の新ユニフォームも発表「頂点目指し力強く上昇」

東洋大は12月2日、陸上競技部男子長距離部門において、セブン銀行(本社:東京都千代田区)、カカクコム(本社:東京都渋谷区)が運営する「求人ボックス」、ECC(本社:大阪市北区)、ビースタニング(本社:東京都渋谷区)が運営 […]

NEWS Hondaに法大・大島史也、東海大の主力2人が来季加入!「培ってきた走力と探究心を最大限に発揮」

2025.12.02

Hondaに法大・大島史也、東海大の主力2人が来季加入!「培ってきた走力と探究心を最大限に発揮」

Hondaは12月2日、来年4月1日に入部する選手として、法大の大島史也、東海大の花岡寿哉と兵藤ジュダの3選手を発表した。 大島は千葉・専大松戸高出身。今年は関東インカレ5000mで7位入賞などがある。5000mは13分 […]

NEWS 約137gの超軽量ながら3D形状のカーボンプレート搭載、ミズノのスピードレーシングシューズ「HYPERWARP」が発売!

2025.12.02

約137gの超軽量ながら3D形状のカーボンプレート搭載、ミズノのスピードレーシングシューズ「HYPERWARP」が発売!

ミズノは12月2日、3D形状のフルレングスカーボンプレートを搭載したスピードランナー向けの新レーシングシューズ「HYPERWARP」シリーズを12月19日に全国のミズノランニング品取扱店で発売することを発表した。 近年の […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top