
◇第97回箱根駅伝(東京・大手町~神奈川・箱根町/10区間217.1km)
前回まさかの10位に終わり、11年間守り続けてきたトップ3から陥落した東洋大は、往路2位、復路9位で総合3位に返り咲いた。
酒井俊幸監督の「安堵している」というのが本音だろう。往路は2区・松山和希(1年)が区間4位、5区で前回区間新の宮下隼人(3年)が区間3位と見せ場を作って2位フィニッシュ。復路での巻き返しを図った。
だが、6区の九嶋恵舜(1年)が区間14位と苦しい走りとなり4位まで後退。さらに当日変更で7区に入った駅伝主将の西山和弥(4年)も「気持ちが弱かった。このまま行けるかと思ったがダメだったので調子は良くなかったのかと思います」と区間12位だった。
悪い流れになりそうななか、窮地を救ったのは8区の野口英希(4年)。11月の記録会で10000m28分台をマークしたが、「その時は箱根を走れるかどうかわからない状況だった」。しかしその後は「自分が箱根を走ることを想定して練習を積めた」と、最初で最後で箱根路に登場。1時間4分15秒の区間2位の好走で、青学大、東海大の追撃を押さえ込み、9、10区と鉄紺のタスキを3位で守り切った。
「走っているときは区間賞の可能性もあると思ったので少し悔しい」と野口。それでも、「自分の走りに徹して区間2位でタスキをつなげてよかった」と充実の表情を浮かべ、最初で最後の箱根路を飾った。
トップ3へ舞い戻った東洋大。今回走った4年生が4人抜けるが、「鉄紺の復活」に向けて確かな兆しを見せた。「来年は総合優勝を目標に掲げるチームにしたい」と酒井監督は次を見据えていた。
◇第97回箱根駅伝(東京・大手町~神奈川・箱根町/10区間217.1km)
前回まさかの10位に終わり、11年間守り続けてきたトップ3から陥落した東洋大は、往路2位、復路9位で総合3位に返り咲いた。
酒井俊幸監督の「安堵している」というのが本音だろう。往路は2区・松山和希(1年)が区間4位、5区で前回区間新の宮下隼人(3年)が区間3位と見せ場を作って2位フィニッシュ。復路での巻き返しを図った。
だが、6区の九嶋恵舜(1年)が区間14位と苦しい走りとなり4位まで後退。さらに当日変更で7区に入った駅伝主将の西山和弥(4年)も「気持ちが弱かった。このまま行けるかと思ったがダメだったので調子は良くなかったのかと思います」と区間12位だった。
悪い流れになりそうななか、窮地を救ったのは8区の野口英希(4年)。11月の記録会で10000m28分台をマークしたが、「その時は箱根を走れるかどうかわからない状況だった」。しかしその後は「自分が箱根を走ることを想定して練習を積めた」と、最初で最後で箱根路に登場。1時間4分15秒の区間2位の好走で、青学大、東海大の追撃を押さえ込み、9、10区と鉄紺のタスキを3位で守り切った。
「走っているときは区間賞の可能性もあると思ったので少し悔しい」と野口。それでも、「自分の走りに徹して区間2位でタスキをつなげてよかった」と充実の表情を浮かべ、最初で最後の箱根路を飾った。
トップ3へ舞い戻った東洋大。今回走った4年生が4人抜けるが、「鉄紺の復活」に向けて確かな兆しを見せた。「来年は総合優勝を目標に掲げるチームにしたい」と酒井監督は次を見据えていた。 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.26
-
2025.11.26
-
2025.11.25
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.26
熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導
熊本信愛女学院高(熊本)の元陸上競技部監督で、長年多くのランナーを育てた山口和也さんが11月23日、病気のため亡くなった。71歳。 1980年に同校に赴任した山口さん。当時の日本女子長距離は黎明期であったが、山口さんは高 […]
2025.11.26
世界クロカンU20代表選考会エントリー確定 インターハイ&国スポV新妻遼己や本田桜二郎ら 女子は細見芽生、真柴愛里
日本陸連は11月26日、第46回世界クロスカントリー選手権(2026年1月10日/米国・タラハシー)の男女U20日本代表代表選考会(11月30日/京都)の確定エントリーリストを発表した。 男子は当初エントリーしていた24 […]
2025.11.26
パリ五輪4×400mR金のウィルソンが地元のメリーランド大に進学決定
男子短距離のQ.ウィルソン(米国)がメリーランド大へ入学することが発表された。 ウィルソンは2008年生まれの17歳。23年ごろから400mで頭角を現し、同年の米国室内選手権で優勝するなど注目を浴びた。今年6月には400 […]
2025.11.26
男子3000m障害・ジャガーが現役引退 リオ五輪銀、ロンドン世界陸上銅など活躍 「別れの時が来た」
2016年リオ五輪の男子3000m障害で銀メダルに輝いたE.ジャガー(米国)が引退を表明した。 ジャガーは35歳。ジュニア時代には中長距離でU20世界選手権1500m7位などの成績を収め、シニアでは3000m障害で世界的 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025