
◇第97回箱根駅伝(東京・大手町~神奈川・箱根町/10区間217.1km)
第97回箱根駅伝のMVPに当たる金栗四三杯が発表され、2区区間新となる1時間5分49秒をマークした東京国際大のケニア人留学生イェゴン・ヴィンセント(2年)が受賞。ヴィンセントは前回東洋大の相澤晃(現・旭化成)が樹立した1時間5分57秒の区間記録を更新し、チームにとって初の連続シード権獲得(10位)に貢献した。なお、金栗杯を留学生が受賞したのは初めてのことで、同大にとっても初。
ヴィンセントは「とても光栄でうれしい」と話し、自身の走りについて「グレートなパフォーマンスで、今季、自分ができる一番のパフォーマンスだった」と振り返る。走る前に区間記録を意識していたようで「チャレンジしたいと思っていた」と言う。まだ2年生で、「次は4区でいいレースをすることが最も大きなチャレンジになる」と話し、2~4区の区間記録保持者となることを目標に掲げる。
将来はマラソンへの意欲をしめしており、「4、5年かけて体力を作っていきたい。2025、26年に初マラソンを」とヴィンセント。区間賞獲得直後のインタビューでは「将来はマラソンの世界記録を塗り替えたい。自信があります」と、エリウド・キプチョゲ(ケニア)が持つ2時間1分39秒(18年)へ挑戦する夢を明かしている。
金栗杯は「日本マラソンの父」と評された金栗四三の功績をたたえるため第80回(2004年)に創設された。
◎イェゴン・ヴィンセント/2000年12月5日生まれ。ケニア・チェビルベレク高出身。185cm、70kg。5000m13分20秒39、10000m27分38秒48、ハーフマラソン1時間2分23秒。箱根駅伝では20年3区区間賞、21年2区区間賞。
■金栗四三杯受賞者
第80回(2004年)鐘ヶ江幸治(筑波大/5区)
第81回(2005年)今井正人(順大/5区)
第82回(2006年)今井正人(順大/5区)
第83回(2007年)今井正人(順大/5区)、佐藤悠基(東海大/1区)
第84回(2008年)篠藤淳(中央学大/9区)
第85回(2009年)柏原竜二(東洋大/5区)
第86回(2010年)柏原竜二(東洋大/5区)
第87回(2011年)村澤明伸(東海大/2区)
第88回(2012年)柏原竜二(東洋大/5区)
第89回(2013年)服部翔大(日体大/5区)
第90回(2014年)大津顕杜(東洋大/10区)
第91回(2015年)神野大地(青学大/5区)
第92回(2016年)久保田和真(青学大/1区)
第93回(2017年)秋山清仁(日体大/6区)
第94回(2018年)林 奎介(青学大/7区)
第95回(2019年)小松陽平(東海大/8区)
第96回(2020年)相澤 晃(東洋大/2区)
第97回(2021年)イェゴン・ヴィンセント(東京国際大/2区)
◇第97回箱根駅伝(東京・大手町~神奈川・箱根町/10区間217.1km)
第97回箱根駅伝のMVPに当たる金栗四三杯が発表され、2区区間新となる1時間5分49秒をマークした東京国際大のケニア人留学生イェゴン・ヴィンセント(2年)が受賞。ヴィンセントは前回東洋大の相澤晃(現・旭化成)が樹立した1時間5分57秒の区間記録を更新し、チームにとって初の連続シード権獲得(10位)に貢献した。なお、金栗杯を留学生が受賞したのは初めてのことで、同大にとっても初。
ヴィンセントは「とても光栄でうれしい」と話し、自身の走りについて「グレートなパフォーマンスで、今季、自分ができる一番のパフォーマンスだった」と振り返る。走る前に区間記録を意識していたようで「チャレンジしたいと思っていた」と言う。まだ2年生で、「次は4区でいいレースをすることが最も大きなチャレンジになる」と話し、2~4区の区間記録保持者となることを目標に掲げる。
将来はマラソンへの意欲をしめしており、「4、5年かけて体力を作っていきたい。2025、26年に初マラソンを」とヴィンセント。区間賞獲得直後のインタビューでは「将来はマラソンの世界記録を塗り替えたい。自信があります」と、エリウド・キプチョゲ(ケニア)が持つ2時間1分39秒(18年)へ挑戦する夢を明かしている。
金栗杯は「日本マラソンの父」と評された金栗四三の功績をたたえるため第80回(2004年)に創設された。
◎イェゴン・ヴィンセント/2000年12月5日生まれ。ケニア・チェビルベレク高出身。185cm、70kg。5000m13分20秒39、10000m27分38秒48、ハーフマラソン1時間2分23秒。箱根駅伝では20年3区区間賞、21年2区区間賞。
■金栗四三杯受賞者
第80回(2004年)鐘ヶ江幸治(筑波大/5区)
第81回(2005年)今井正人(順大/5区)
第82回(2006年)今井正人(順大/5区)
第83回(2007年)今井正人(順大/5区)、佐藤悠基(東海大/1区)
第84回(2008年)篠藤淳(中央学大/9区)
第85回(2009年)柏原竜二(東洋大/5区)
第86回(2010年)柏原竜二(東洋大/5区)
第87回(2011年)村澤明伸(東海大/2区)
第88回(2012年)柏原竜二(東洋大/5区)
第89回(2013年)服部翔大(日体大/5区)
第90回(2014年)大津顕杜(東洋大/10区)
第91回(2015年)神野大地(青学大/5区)
第92回(2016年)久保田和真(青学大/1区)
第93回(2017年)秋山清仁(日体大/6区)
第94回(2018年)林 奎介(青学大/7区)
第95回(2019年)小松陽平(東海大/8区)
第96回(2020年)相澤 晃(東洋大/2区)
第97回(2021年)イェゴン・ヴィンセント(東京国際大/2区) RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.26
-
2025.11.26
-
2025.11.25
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.27
岡田久美子が引退発表「誰よりも『速く、強く、美しく歩く選手』を目指して」女子競歩牽引し続けた第一人者
富士通は11月27日、女子競歩の岡田久美子の現役引退を発表した。かねてより「今季が本当の集大成」と話していたが、正式に発表となった。 岡田は埼玉県出身。1991年生まれの34歳で、大迫傑(リーニン)、飯塚翔太(ミズノ)、 […]
2025.11.26
熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導
熊本信愛女学院高(熊本)の元陸上競技部監督で、長年多くのランナーを育てた山口和也さんが11月23日、病気のため亡くなった。71歳。 1980年に同校に赴任した山口さん。当時の日本女子長距離は黎明期であったが、山口さんは高 […]
2025.11.26
世界クロカンU20代表選考会エントリー確定 インターハイ&国スポV新妻遼己や本田桜二郎ら 女子は細見芽生、真柴愛里
日本陸連は11月26日、第46回世界クロスカントリー選手権(2026年1月10日/米国・タラハシー)の男女U20日本代表代表選考会(11月30日/京都)の確定エントリーリストを発表した。 男子は当初エントリーしていた24 […]
2025.11.26
パリ五輪4×400mR金のウィルソンが地元のメリーランド大に進学決定
男子短距離のQ.ウィルソン(米国)がメリーランド大へ入学することが発表された。 ウィルソンは2008年生まれの17歳。23年ごろから400mで頭角を現し、同年の米国室内選手権で優勝するなど注目を浴びた。今年6月には400 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025