福岡国際マラソンで日本歴代9位タイの2時間7分05秒で初優勝を飾った吉田祐也(GMOインターネットグループ)。指導する花田勝彦監督は「入社してきた頃からマラソンについて知識と情熱がすごかった」と語る。
別府大分マラソンに出た理由は「原晋監督が解説だったのですが、教え子がいないから吉田出てみたら、と言われて」だった。だが、そのマラソンで初マラソン歴代2位となる2時間8分30秒をマーク。だが、「成功と失敗の紙一重だった」と振り返る。だからこそ、「競技を続ける以上、やみくもにやるのではなく、正しい努力を続けたい」という思いがあった。
マラソンをやると決めてから、「研究」が始まった。「心理学や運動生理学を勉強して、自粛期間で時間もあったので文献や論文などをたくさん読みました。その中で自分に合ったものは何かを考えました」。練習では「その論文を読んだことで、テンポ走一つとっても、乳酸性作業閾値がどういう状況になって、どういう効果を生むのか。練習の意図と目的を明確に理解できた」と言う。
花田監督が「1年365日じゃないですが、マラソンにかける時間が他の選手と大きく違う。放っておくと2時間でも3時間でも走っています。瀬古(利彦)さんがおっしゃるように『究極の指導は練習を止めること』。そういう選手に出会えた」と言うほど練習の虫だ。
「走るのも好きだし、何より妥協したくないんです」。努力と研究で、「マラソン2度目のジンクス」も吹き飛ばした吉田。その積み重ねは世界へつながっている。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.12.05
-
2024.12.04
-
2024.12.01
2024.11.10
全国高校駅伝の都道府県代表出そろう!男子前回Vの佐久長聖、2位・倉敷ら駒進める
2024.11.07
アシックスから軽量で反発性に優れたランニングシューズ「NOVABLAST 5」が登場!
2024.11.06
駅伝シーズンに向け、ナイキの「EKIDEN PACK」コレクションが登場!
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.05
東京世界陸上チケットを年末年始に特別販売! 1月末からの一般販売も決定!先行ですでに20万枚を販売
東京2025世界陸上財団は12月5日、東京世界選手権(25年9月13日~21日)のチケットを、年末年始特別販売として12月25日から2025年1月7日まで販売することを発表した。すでに先行販売で売り切れた席種も追加される […]
2024.12.05
パリ五輪代表の栁田大輝がDA修了「ここが終わりではなく進化していきたい」ハードな冬季練習積み「世界陸上でメダル」目指す
日本陸連ダイヤモンドアスリート認定式が12月5日に行われた。このプログラムは東京オリンピックに向けた中長期的なエリートアスリートの国際人としての育成を目的に2014年にスタートしたプロジェクト。第7期から認定されてきた男 […]
2024.12.05
ダイヤモンドアスリート認定の中谷魁聖「海外経験を積んでいきたい」来春、東海大へ進学しU20日本新目指す
日本陸連ダイヤモンドアスリート認定式が12月5日に行われた。このプログラムは東京オリンピックに向けた中長期的なエリートアスリートの国際人としての育成を目的に2014年にスタートし、今回が第11期となる。今回から、自薦・他 […]
2024.12.05
走高跳・中谷魁聖がダイヤモンドアスリート新規認定「世界に羽ばたけるように」古賀、濱、ドルーリーがNextage認定
日本陸連ダイヤモンドアスリート認定式が12月5日に行われた。このプログラムは東京オリンピックに向けた中長期的なエリートアスリートの国際人としての育成を目的に2014年にスタートし、今回が第11期となる。今回から、自薦・他 […]
2024.12.05
世界クロカン選手権は奇数年開催に変更 25年世界ロードランニング選手権ハーフは9月28日午前6時30分スタート
世界陸連(WA)は12月3日〜4日にかけて理事会を実施し、今後の大会スケジュールなどについて発表した。 26年に世界陸上アルティメット選手権が新たにスタートし、世界大会が混み合うことから、世界クロスカントリー選手権が偶数 […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会