HOME ニュース、国内

2020.12.06

【マラソン】福岡国際V・吉田祐也は練習の虫 花田監督は「練習を止めるのが仕事」
【マラソン】福岡国際V・吉田祐也は練習の虫 花田監督は「練習を止めるのが仕事」


福岡国際マラソンで日本歴代9位タイの2時間7分05秒で初優勝を飾った吉田祐也(GMOインターネットグループ)。指導する花田勝彦監督は「入社してきた頃からマラソンについて知識と情熱がすごかった」と語る。

別府大分マラソンに出た理由は「原晋監督が解説だったのですが、教え子がいないから吉田出てみたら、と言われて」だった。だが、そのマラソンで初マラソン歴代2位となる2時間8分30秒をマーク。だが、「成功と失敗の紙一重だった」と振り返る。だからこそ、「競技を続ける以上、やみくもにやるのではなく、正しい努力を続けたい」という思いがあった。

広告の下にコンテンツが続きます

マラソンをやると決めてから、「研究」が始まった。「心理学や運動生理学を勉強して、自粛期間で時間もあったので文献や論文などをたくさん読みました。その中で自分に合ったものは何かを考えました」。練習では「その論文を読んだことで、テンポ走一つとっても、乳酸性作業閾値がどういう状況になって、どういう効果を生むのか。練習の意図と目的を明確に理解できた」と言う。

花田監督が「1年365日じゃないですが、マラソンにかける時間が他の選手と大きく違う。放っておくと2時間でも3時間でも走っています。瀬古(利彦)さんがおっしゃるように『究極の指導は練習を止めること』。そういう選手に出会えた」と言うほど練習の虫だ。

「走るのも好きだし、何より妥協したくないんです」。努力と研究で、「マラソン2度目のジンクス」も吹き飛ばした吉田。その積み重ねは世界へつながっている。

福岡国際マラソンで日本歴代9位タイの2時間7分05秒で初優勝を飾った吉田祐也(GMOインターネットグループ)。指導する花田勝彦監督は「入社してきた頃からマラソンについて知識と情熱がすごかった」と語る。 別府大分マラソンに出た理由は「原晋監督が解説だったのですが、教え子がいないから吉田出てみたら、と言われて」だった。だが、そのマラソンで初マラソン歴代2位となる2時間8分30秒をマーク。だが、「成功と失敗の紙一重だった」と振り返る。だからこそ、「競技を続ける以上、やみくもにやるのではなく、正しい努力を続けたい」という思いがあった。 マラソンをやると決めてから、「研究」が始まった。「心理学や運動生理学を勉強して、自粛期間で時間もあったので文献や論文などをたくさん読みました。その中で自分に合ったものは何かを考えました」。練習では「その論文を読んだことで、テンポ走一つとっても、乳酸性作業閾値がどういう状況になって、どういう効果を生むのか。練習の意図と目的を明確に理解できた」と言う。 花田監督が「1年365日じゃないですが、マラソンにかける時間が他の選手と大きく違う。放っておくと2時間でも3時間でも走っています。瀬古(利彦)さんがおっしゃるように『究極の指導は練習を止めること』。そういう選手に出会えた」と言うほど練習の虫だ。 「走るのも好きだし、何より妥協したくないんです」。努力と研究で、「マラソン2度目のジンクス」も吹き飛ばした吉田。その積み重ねは世界へつながっている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.31

過去最高2位の東北福祉大「100%以上の力を発揮」大東大はアクシデントも「冷静に対応できた」 各チームに課題と収穫/富士山女子駅伝

◇全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝、12月30日/静岡・富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場:7区間43.4km) 学生女子駅伝2大タイトルの一つ、富士山女子駅伝が行われ、城西大が2時間22分36秒で初 […]

NEWS 逆境はねのけ初優勝の城西大「選手たちの思いが強かった」 ルーキー3人が区間賞/富士山女子駅伝

2025.12.31

逆境はねのけ初優勝の城西大「選手たちの思いが強かった」 ルーキー3人が区間賞/富士山女子駅伝

◇全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝、12月30日/静岡・富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園陸上競技場:7区間43.4km) 学生女子駅伝2大タイトルの一つ、富士山女子駅伝が行われ、城西大が2時間22分36秒で初 […]

NEWS 箱根駅伝 ご当地選手をチェック! 福岡市出身6人が登録 川崎市、新潟市、姫路市、北九州市からも多数エントリー 徳島県から4年ぶり箱根路なるか

2025.12.31

箱根駅伝 ご当地選手をチェック! 福岡市出身6人が登録 川崎市、新潟市、姫路市、北九州市からも多数エントリー 徳島県から4年ぶり箱根路なるか

2026年1月2、3日に開催される第102回箱根駅伝のスタートまであと2日。12月29日には各チームの区間エントリーも発表された。 今回も登録された21チーム336人全員にアンケートを実施。その回答を元に出身地を都道府県 […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第64回「駅伝とチームマネジメント~棄権を今後の糧に~」

2025.12.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第64回「駅伝とチームマネジメント~棄権を今後の糧に~」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第64回「駅伝とチームマネジメント~棄権を今後の糧に~」 年の瀬が迫り、その先には箱根駅伝が待 […]

NEWS 今季の最終決戦を制するのは青学大、駒大、國學院大、中大、早大!? 創価大、帝京大などの5強崩しなるか/箱根駅伝

2025.12.30

今季の最終決戦を制するのは青学大、駒大、國學院大、中大、早大!? 創価大、帝京大などの5強崩しなるか/箱根駅伝

第102回箱根駅伝は2026年1月2日に往路、3日に復路の全10区間217.1kmで行われる。 前回大会でシード権を獲得した10校と、予選会を突破した10校とオープン参加の関東学生連合チームを合わせた21チームが出場。今 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top