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2025.07.06

井戸アビゲイル風果200m日本歴代5位の23秒18で快勝 100mと2冠達成「この景色が見たかったのですごくうれしい」/日本選手権
井戸アビゲイル風果200m日本歴代5位の23秒18で快勝 100mと2冠達成「この景色が見たかったのですごくうれしい」/日本選手権

25年日本選手権女子200mを制した井戸アビゲイル風果

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 2日目

東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子200mは井戸アビゲイル風果(東邦銀行)が日本歴代5位の23秒18(+0.2)でこの種目初優勝を遂げ、前日の100mと合わせて2冠を達成した。

「この景色が見たかったのですごくうれしいですし、実感もないです」と井戸。「最初から行けた」とコーナーで主導権を握り、ホームストレートに入ると、力強い走りで2位以下を引き離していった。

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5月の静岡国際で出した自己ベスト(23秒49)を一気に0.31秒更新。「200mは一番好きな種目。その種目の日本一は念願だったのでうれしい」と満足そうに語った。

100mで中学2年時の2015年ジュニア五輪Bを制し、翌年の全中や国体少年Bでも優勝している。高校以降はタイトルから遠ざかり、甲南大入学時はコロナ禍。「辞めようと思ったこともありましたが、中学、高校、大学の先生方、家族の支え、青山華依さんだったり、後輩の存在で頑張ってこれました」と、あきらめずに競技を続けてきた。

元々中学時代から100mから400mまで走れる万能型スプリンター。昨年入行した東邦銀行では、数多くのスプリンターを育ててきた故・川本和久前監督(2022年死去)の理論「ポンピュン走法」について、現監督の吉田真希子氏から指導を受け、マルチスプリンターとして復活した。昨年の日本選手権では400mで3位に入り、53秒70の自己ベストを持っている。

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今大会では初日の100m予選で日本歴代4位の11秒35をマーク。その勢いのまま100mを初優勝した。200mでも大幅自己新で2冠を達成した。「ポイントを絞って、音を意識して川本先生のポンピュン走法を意識しました」。

東京世界選手権に向けては「200mの開催国枠記録(22秒92)も狙いたい」と語り、「400mも挑戦したいし、世界大会に出たい」と井戸。男女混合4×400mリレーでの代表入りを含めて、さらに己を高めていくつもりだ。

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 2日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子200mは井戸アビゲイル風果(東邦銀行)が日本歴代5位の23秒18(+0.2)でこの種目初優勝を遂げ、前日の100mと合わせて2冠を達成した。 「この景色が見たかったのですごくうれしいですし、実感もないです」と井戸。「最初から行けた」とコーナーで主導権を握り、ホームストレートに入ると、力強い走りで2位以下を引き離していった。 5月の静岡国際で出した自己ベスト(23秒49)を一気に0.31秒更新。「200mは一番好きな種目。その種目の日本一は念願だったのでうれしい」と満足そうに語った。 100mで中学2年時の2015年ジュニア五輪Bを制し、翌年の全中や国体少年Bでも優勝している。高校以降はタイトルから遠ざかり、甲南大入学時はコロナ禍。「辞めようと思ったこともありましたが、中学、高校、大学の先生方、家族の支え、青山華依さんだったり、後輩の存在で頑張ってこれました」と、あきらめずに競技を続けてきた。 元々中学時代から100mから400mまで走れる万能型スプリンター。昨年入行した東邦銀行では、数多くのスプリンターを育ててきた故・川本和久前監督(2022年死去)の理論「ポンピュン走法」について、現監督の吉田真希子氏から指導を受け、マルチスプリンターとして復活した。昨年の日本選手権では400mで3位に入り、53秒70の自己ベストを持っている。 今大会では初日の100m予選で日本歴代4位の11秒35をマーク。その勢いのまま100mを初優勝した。200mでも大幅自己新で2冠を達成した。「ポイントを絞って、音を意識して川本先生のポンピュン走法を意識しました」。 東京世界選手権に向けては「200mの開催国枠記録(22秒92)も狙いたい」と語り、「400mも挑戦したいし、世界大会に出たい」と井戸。男女混合4×400mリレーでの代表入りを含めて、さらに己を高めていくつもりだ。

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