HOME 国内、大学、日本代表
800m学生コンビは4位&5位 ともに世界陸上標準見据え、石井優吉「今回は自信になる」落合晃「もう一度作り直す」/アジア選手権
800m学生コンビは4位&5位 ともに世界陸上標準見据え、石井優吉「今回は自信になる」落合晃「もう一度作り直す」/アジア選手権

アジア選手権800mで4位の石井優吉

◇アジア選手権(5月27日~31日/韓国・クミ)最終日

2年に一度開かれるアジア選手権の最終日5日目が行われ、男子800mでは石井優吉(ペンシルベニア州立大)が今季屋外ベストの1分46秒74で4位、落合晃(駒大)が1分48秒01の5位に入った。

最初の400mが50秒中盤のハイペース。そこから中東勢3人が抜け出していく。日本の学生2人は「50秒で入ったところでビビッてしまった」(石井)、「なかなか経験がなくて身体が動かなかった」(落合)と徐々に引き離された。

広告の下にコンテンツが続きます

ハイレベルの争いを制したのがE.アル・ゾファイリ(クウェート)で今季アジア最高の1分44秒59で金メダル、A.アミリアン(イラン)が1分44秒97で銀、A.H.アブダラ(クウェート)が1分45秒20で銅に続いた。

石井、落合はその次の位置でフィニッシュ。「メダルより1位だけを狙った」という石井は、「今回は自信になります」。千葉・八千代松陰高を卒業後に渡米し、昨年は日本歴代7位タイ(現・8位タイ)の1分46秒22をマーク。今年は室内でショートトラック日本新の1分46秒41を出し、3月の南京世界室内選手権にも出場した。今大会直前にはBROOKSと「NIL契約」(名前、肖像を利用して利益をお得る『プロ活動』に近い契約)を締結するなど、着実にキャリアを積み上げている。

「このあとアメリカに戻り、1レース出場予定です」と石井。7月の日本選手権だけでなく、「9月を見越して(東京世界選手権の)標準記録を切りたい」と力強く語った。

落合は「単純に力不足。最初の1周もバタついたので、それがラストの切れがなかった原因でもあります」と首をひねる。

滋賀学園高3年だった昨年、日本人初の1分45秒切り(1分44秒80)、日本選手権優勝、U20世界選手権銅メダルなど、いくつもの快挙を成し遂げた。駒大入学後も、4月の日本学生個人選手権を1分45秒88で制してワールドユニバーシティゲームズ代表推薦を決めると、5月3日の静岡国際ではパフォーマンス日本歴代2位、学生新の1分45秒16をマークするなど、着実に底上げが進む。

シニア初の国際舞台は「(アジアの)レベルが高かった」と悔しさを味わったが、今季一番の目標となる東京世界選手権に向けて立て直しを図る。「日本選手権までにもう一度作り直して、(世界選手権参加標準記録の)1分44秒50を切りたい」と落合。19歳の目線は、世界をしっかりと見つめる。

◇アジア選手権(5月27日~31日/韓国・クミ)最終日 2年に一度開かれるアジア選手権の最終日5日目が行われ、男子800mでは石井優吉(ペンシルベニア州立大)が今季屋外ベストの1分46秒74で4位、落合晃(駒大)が1分48秒01の5位に入った。 最初の400mが50秒中盤のハイペース。そこから中東勢3人が抜け出していく。日本の学生2人は「50秒で入ったところでビビッてしまった」(石井)、「なかなか経験がなくて身体が動かなかった」(落合)と徐々に引き離された。 ハイレベルの争いを制したのがE.アル・ゾファイリ(クウェート)で今季アジア最高の1分44秒59で金メダル、A.アミリアン(イラン)が1分44秒97で銀、A.H.アブダラ(クウェート)が1分45秒20で銅に続いた。 石井、落合はその次の位置でフィニッシュ。「メダルより1位だけを狙った」という石井は、「今回は自信になります」。千葉・八千代松陰高を卒業後に渡米し、昨年は日本歴代7位タイ(現・8位タイ)の1分46秒22をマーク。今年は室内でショートトラック日本新の1分46秒41を出し、3月の南京世界室内選手権にも出場した。今大会直前にはBROOKSと「NIL契約」(名前、肖像を利用して利益をお得る『プロ活動』に近い契約)を締結するなど、着実にキャリアを積み上げている。 「このあとアメリカに戻り、1レース出場予定です」と石井。7月の日本選手権だけでなく、「9月を見越して(東京世界選手権の)標準記録を切りたい」と力強く語った。 落合は「単純に力不足。最初の1周もバタついたので、それがラストの切れがなかった原因でもあります」と首をひねる。 滋賀学園高3年だった昨年、日本人初の1分45秒切り(1分44秒80)、日本選手権優勝、U20世界選手権銅メダルなど、いくつもの快挙を成し遂げた。駒大入学後も、4月の日本学生個人選手権を1分45秒88で制してワールドユニバーシティゲームズ代表推薦を決めると、5月3日の静岡国際ではパフォーマンス日本歴代2位、学生新の1分45秒16をマークするなど、着実に底上げが進む。 シニア初の国際舞台は「(アジアの)レベルが高かった」と悔しさを味わったが、今季一番の目標となる東京世界選手権に向けて立て直しを図る。「日本選手権までにもう一度作り直して、(世界選手権参加標準記録の)1分44秒50を切りたい」と落合。19歳の目線は、世界をしっかりと見つめる。

【動画】男子800mで石井が4位、落合は5位

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.30

土間董哉5000m13分39秒13のU18歴代8位!留学生も好走 ボイ・ビリス13分27秒52&簡子傑台湾新/日体大長距離競技会

第325回日体大長距離競技会兼第19回NITTAIDAI Challenge Gamesが11月30日、神奈川県横浜市の日体大健志台キャンパスで行われ、NCG男子5000mでは土間董哉(世羅高3広島)が10着ながら13分 […]

NEWS 男子5000mは三浦龍司が日本人トップ 自己4番目の13分28秒61 合田椋13分29秒41の自己新/日体大長距離競技会

2025.11.30

男子5000mは三浦龍司が日本人トップ 自己4番目の13分28秒61 合田椋13分29秒41の自己新/日体大長距離競技会

11月30日、第325回日体大長距離競技会兼第19回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)の2日目が神奈川県横浜市の日体大健志台陸上競技場で行われた。NCG男子5000mでは、三浦龍司(SUBARU […]

NEWS 世界陸上34年ぶり決勝の中島佑気ジョセフ「どん底からあきらめずにやってきた1年」来年の目標は…

2025.11.30

世界陸上34年ぶり決勝の中島佑気ジョセフ「どん底からあきらめずにやってきた1年」来年の目標は…

月陸Onlineが2022年に創設した「GetsurikuAwards」。選手、ファン、メディア投票で決定する「今年最も輝きを放ったアスリート」に贈る「Crystal Athlete」には、男子400mの中島佑気ジョセフ […]

NEWS 【高校生FOCUS】女子やり投・鈴木彩夏(大体大浪商高3)国スポで高校歴代5位「今までにない感覚でした」

2025.11.30

【高校生FOCUS】女子やり投・鈴木彩夏(大体大浪商高3)国スポで高校歴代5位「今までにない感覚でした」

FOCUS! 高校生INTERVIEW 鈴木彩夏 Suzuki Ayaka 大体大浪商3大阪 活躍している高校生を紹介するこのコーナー。今回は女子やり投の鈴木彩夏選手(大体大浪商高3大阪)です。今季はインターハイ、U20 […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第63回「アフリカへの恩返しで大輪の花」

2025.11.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第63回「アフリカへの恩返しで大輪の花」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第63回「アフリカへの恩返しで大輪の花」 日本には四季があり、その季節の移ろいを愛でる文化が根 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top