2025.05.18
◇セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場)
世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、女子3000mでローズ・デービース(豪州)が8分43秒38の大会新記録で優勝。24年パリ五輪5000m代表の山本有真(積水化学)が8分50秒64で日本人トップの3位に入った。
4月の金栗記念5000mで約2年半ぶりの自己新となる15分12秒97をマーク。「3000mで自己ベストを出すことと、日本人トップを取りたいことだけを考えて、金栗から練習を積んできた」という。自信を持ってスタートラインに立てていた。
金栗記念と同じように、序盤からペースメーカーを務めた田中希実(New Balance)の背中にピタリとつく。1000mを2分55秒、2000mを5分55秒で通過した海外勢も視界に入れながら、「スピードに特化した練習はできていたので、田中さんのペースに余裕を持ってついていけた」と手応えを感じていた。
残り2周で田中がレースを外れてからは「結構きつかった」と笑い、デービースとヘレン・エカテレ(豊田自動織機)には離されてしまったものの、きっちりと日本人トップは死守した。
昨年のゴールデングランプリは調子が上がらず、棄権。会場には来たものの、会場には入れなかった。「自分が走る場所だった所を見られなくてすごく悔しかった。今日はやっと走れるのが嬉しくて、その気持ちでがんばれました」。
今月下旬にはアジア選手権があり、日本選手権、そして東京世界選手権へと続く。
「今は調子が良いので、このままアジア選手権を走り抜けて、日本選手権まではもう1段階レベルアップできるようにやっていきたい。今までは先頭を引っ張ってもらった璃梨佳(廣中/日本郵政グループ)は、きっと世界を見据えてすごい走りをしてくると思うので、私も一緒に、という気持ちで練習したいです」
山本の挑戦はこれからが本番。レース直後のファンサービスを終え、充実の表情で視線を前に向けた。
文/小野哲史
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.07.03
日本選手権初日の競技日程が変更 暑熱対策の一環としてフィールド種目が14時以降開始へ
-
2025.07.03
-
2025.07.03
-
2025.07.02
-
2025.07.02
2025.07.02
HOKAの新作レーシングシューズ「ROCKET X 3」が7月2日に新登場!
-
2025.07.01
-
2025.06.27
-
2025.06.17
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.03
日本選手権初日の競技日程が変更 暑熱対策の一環としてフィールド種目が14時以降開始へ
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権の初日のタイムテーブル変更が発表された。 広告の下にコンテンツが続きます 大会のオープニング種目として女子棒高跳、同 […]
2025.07.03
1500m、5000m出場の田中希実 代表内定とともに「世界陸上で戦うことを意識したレース」を目指す 廣中との対戦「楽しみ」/日本選手権
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権の開幕を控え、前日会見が国立競技場で行われ、女子1500m、5000mに出場する田中希実(New Balance)が […]
2025.07.03
103年ぶり2冠狙う泉谷駿介 世界陸上代表狙い「1日、1日全力でやりきりたい」/日本選手権
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権の開幕を控え、前日会見が国立競技場で行われ、男子110mハードルと走幅跳に出場する泉谷駿介(住友電工)が登壇した。 […]
2025.07.03
サニブラウン股関節上部の骨挫傷明かすも「できる限りの準備をしたい」/日本選手権
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権の開幕を控え、前日会見が国立競技場で行われ、男子100mのサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が登壇した。 広告 […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会