三井住友海上の入社式が4月1日、都内の同社で行われ、この春に拓大を卒業した女子長距離の不破聖衣来が、社会人として決意を語った。
「慣れない」スーツ姿で会見に臨んだ不破。学生から社会人となり、「人間的に成長していきたい」と力を込めた。
三井住友海上女子陸上部はロード、トラックを含めでさまざまな実績を残している。不破は「過去のマラソンで活躍した選手がたくさんいらっしゃったのが理由」と入社の決めてを明かした。
群馬・大類中時代の2017年全中女子1500mで優勝するなど、中学時代から活躍。高校時代は故障やコロナ禍の大会中止などで目立った成績を残せなかったが、大学1年生の2021年に10000mで30分45秒21(現・日本歴代3位、学生記録、U20日本記録)をマーク。全日本大学女子駅伝など、ロードでも輝きを放った。
だが、学生時代は2年時に右アキレス腱周囲炎もあり世界選手権の選考レースには出走できず。秋には日本インカレ10000m優勝などの実績を残したが、その後も疲労骨折などで練習が思う通りにできない時期もあった。
それでも、最終学年の昨シーズンは復帰し、本調子ではなかったが関東インカレや日本インカレにも出場し、全日本大学女子駅伝でも最長の5区を務めた。
先月の大学の卒業式を経て、三井住友海上の陸上部に入寮しており「一人ひとりが明るくて、すごく良い雰囲気で練習ができそうです」と話す。渋井陽子さんや土佐礼子さんといったOGにもあいさつしたという。そして「応援される選手を目指していきたい」と力を込めた。
トレーニングについては、拓大時代に引き続いて五十嵐利治氏が特別コーチとして、不破を指導していくという。社会人1年目は「まずは環境に慣れて、少しずつ10000mやハーフマラソンぐらいの距離をしっかり走って、ハーフマラソンには出られるようにしたい。また大きな大会に出られるくらいの記録も出したい」と意気込む。まずは5月の東日本実業団選手権(5月23日~25日/埼玉/熊谷)が実業団デビュー戦となる見込み。5000mと10000mにエントリーする。
駅伝について、全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)で「クイーンズ8に入るようにしたい」と話した不破。将来は「オリンピックでの金メダル」を掲げている。大学1年時のような爆走できるコンディションまで整え、大きな目標に向かってさらに進化していく。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.06
10000m記録挑戦競技会は日体大競技会など3大会と併催 参加資格男子は34分ターゲット
2025.11.06
RIKUJOフェスティバルに勝木隼人、赤松諒一、佐藤早也伽らトップ選手が参加
-
2025.11.05
-
2025.11.05
-
2025.11.05
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
-
2025.11.02
-
2025.11.03
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.06
クイーンズ駅伝エントリー発表! 日本郵政グループ・廣中璃梨佳、積水化学・新谷仁美、しまむら・安藤友香らが登録 第一生命グループは鈴木優花が外れる
11月6日、日本実業団連合は第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)のエントリー選手を発表した。 前回4年ぶり4回目の優勝を飾ったJP日本郵政グループはVメンバーの鈴木亜由子、廣中璃梨佳、菅田雅香ら全員が登録。 […]
2025.11.06
10000m記録挑戦競技会は日体大競技会など3大会と併催 参加資格男子は34分ターゲット
関東学生陸上競技連盟は、主催の10000m記録挑戦競技会について、今年は11月15日の日体大長距離競技会(横浜市・日体大健志台)、11月22日のMARCH対抗戦(東京・町田市)、11月22日の東海大長距離競技会(秦野市) […]
2025.11.06
RIKUJOフェスティバルに勝木隼人、赤松諒一、佐藤早也伽らトップ選手が参加
11月6日、日本陸連は11月29日に開催される「RIKUJO フェスティバル in 国立競技場」に参加するゲストアスリートを発表した。 同イベントは連盟創立100周年を記念して開かれるもの。参加者とトップアスリートが一緒 […]
2025.11.05
全国高校駅伝都道府県代表出そろう 前年V佐久長聖&長野東など 最速は男女とも仙台育英 6日から地区大会順次開幕
全国高校駅伝の出場権を懸けた都道府県高校駅伝が11月4日の埼玉をもってすべて終了し、都道府県代表がすべて出そろった。 昨年の全国大会は男子が佐久長聖、女子は長野東といずれも長野勢が優勝を遂げた。全国2連覇中の佐久長聖は県 […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望