2025.03.10
◇名古屋ウィメンズマラソン2025(3月9日/愛知・バンテリンドーム ナゴヤ発着)
東京世界選手権代表選考会を兼ねたJMCシリーズG1の名古屋ウィメンズマラソンが行われ、シェイラ・チェプキルイ(ケニア)が2時間20分40秒で優勝。日本人最上位となる2位には佐藤早也伽(積水化学)が入った。
2時間20分前後ペース(1km3分19~20秒)で進む予定だったトップ集団は風の影響もあり、前半は思うようにペースが上がらない。10kmは33分28秒、中間点は1時間10分37秒の通過になった。そのなかで1km3分19秒にラップが上がった16km付近で、初マラソンに挑んだ五島莉乃(資生堂)が集団から脱落した。
25km過ぎに大森菜月(ダイハツ)が遅れて、27km付近で上杉真穂(東京メトロ)も苦しくなる。トップ集団は30kmを1時間40分20秒で通過。ペースメーカーが離脱すると、日本人トップ争いは佐藤と加世田梨花(ダイハツ)に絞られた。
ふたりは2022年のベルリン、2023年のブダペスト世界選手権で激突している。いずれも加世田が先着していたが、今回は先に加世田が苦しくなる。給水後に一度遅れると、2時間17分29秒を持つシェイラ・チェプキルイ(ケニア)が仕掛けた33kmで完全にトップ争いから脱落した。
佐藤も遅れたが、ここからが強かった。36.5km付近で前回2位のユニス・チェビチー・チュンバ(バーレーン)に追いつくと、38.2kmで単独2位に浮上した。
その後も最後までチェプキルイを追いかけて、19秒差の2位でフィニッシュ。日本歴代9位の2時間20分59秒で日本人トップに輝き、「本日はたくさん応援していただきありがとうございます。自己ベスト(2時間21分13秒)の更新を目標に挑んで、それを達成することができて本当にうれしく思っています」と微笑んだ。
今回の名古屋に向けては、「本当にすごい練習をしてきた自信があった」と本人が話すほど、充実したトレーニングを積んできたという。
「いつもより40km走の本数を多くやってきましたし、ジョグの距離も増やしました。その練習を継続できたことが一番良かったかなと思います」と佐藤。他にも距離走の後にレースペースを想定した10マイル走を取り入れるなど、マラソン終盤の走りを徹底的に強化してきた。
「これまでは30km以降、脚が重くて前に進まなかったですけど、今日はいつもより脚が残っていて、余裕があると感じていました」
佐藤を8年間指導してきた野口英盛監督も「私の想定よりも走ってくれましたね。これまでのマラソンで上げきれなかったラスト10kmを克服しようと、昨年の大阪国際から1年以上やってきました。その成果を出し切れたことが私はすごくうれしかったし、彼女の成長を感じました」と高く評価した。
今回の快走は東京世界選手権の参加標準記録(2時間23分30秒)を突破しただけでなく、大阪国際女子マラソンで日本人トップになった小林香菜(大塚製薬)の2時時間21分19秒を上回った。JMCシリーズⅣで最速タイムをマークして、東京世界選手権代表に大きく前進した。
ブダペスト世界選手権は20位に終わっただけに、「もし代表に選ばれたら前回達成できなかった8位入賞を目標に先頭集団でしっかり勝負していけるように練習を積んで挑みたいなと思います」と佐藤。今度は世界と真っ向勝負を繰り広げるつもりだ。
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