HOME 国内

2025.03.07

加世田梨花「2時間20分切り」で2大会連続代表へ意欲「43km走」など調整順調/名古屋ウィメンズマラソン
加世田梨花「2時間20分切り」で2大会連続代表へ意欲「43km走」など調整順調/名古屋ウィメンズマラソン

名古屋ウィメンズマラソンに出場予定の加世田梨花

◇名古屋ウィメンズマラソン2024(3月9日/愛知・バンテリンドーム ナゴヤ発着)

東京世界選手権代表選考会を兼ねたJMCシリーズG1の名古屋ウィメンズマラソンが3月9日に行われる。東京世界選手権の代表選考会のラストレースとなる。レースを前々日に控え、招待選手が会見に登壇した。

23年ブダペスト世界選手権代表の加世田梨花(ダイハツ)は、「2時間20分切りをして世界陸上代表権獲得することが目標です」と力強く語った。

広告の下にコンテンツが続きます

今大会への調整の一環として出場した2月の丸亀ハーフマラソンでは日本歴代4位の1時間7分53秒をマーク。順調ぶりをアピールし、「丸亀ハーフからも調子を落とすことなくしっかりと練習を積むことができました」。

ここ2、3年はアキレス腱の痛みを抱える状態が続いていたが、23年10月のパリ五輪選考レース・マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が4位、昨年のこの大会は2時間22分11秒で4位となり、パリ五輪代表入りは果たせなかった。その直後は「心身ともにかなり落ち込んで、気持ち的にどこを向いていいのかわからない」状況だったという。

だが、その間にアキレス腱の治療やリハビリをこなし、痛みのない状態を作ることができた。すると、徐々に気持ちも前向きになり、「ここを目指したいという思いを新たに持つことができ、しっかり立て直して過ごすことができました」。1月22日に小林渉(NTT西日本)との結婚を発表。

1日1日の練習、その前の準備に「しっかりと時間をかけて取り組む」ことを継続。宮崎合宿では初めて40㎞を超える距離走(43km)に挑戦し、「きつかったけど、最後まで追い込んでやれた」と手応えをつかんでいる。

東京世界選手権の参加標準記録は2時間23分30秒。代表枠は3つで、JMCシリーズのシリーズ優勝1人が内定し、その他の2人は選考会の結果を踏まえて選考される。東京マラソンを終えて、JMCシリーズのランキングトップには安藤友香(しまむら)が立っている。

安藤のJMCシリーズトップを超えるのは難しく、代表候補に名乗りを上げるには、1月の大阪国際女子で日本人2番手となった鈴木優花(第一生命グループ)の2時間21分33秒がターゲットになりそうだ。

だが、加世田の視線はさらに上を行く。22年ベルリンで出した自己ベスト2時間21分55秒を大幅に塗り替えるタイムと、2大会連続の世界選手権代表入りをまっすぐ見つめ、1年ぶりの名古屋を駆け抜ける。

今回は名城大の後輩である和田有菜(日本郵政グループ)も初マラソンに挑戦。「一緒に走れるのはうれしい気持ちです」と笑顔を見せ、大学時代を過ごした思い出の地での快走を誓った。

名古屋ウィメンズマラソン2025は3月9日、バンテリンドームナゴヤ発着のコースで行われ、9時10分にスタート。フジテレビ系で9時から放送される。

◇名古屋ウィメンズマラソン2024(3月9日/愛知・バンテリンドーム ナゴヤ発着) 東京世界選手権代表選考会を兼ねたJMCシリーズG1の名古屋ウィメンズマラソンが3月9日に行われる。東京世界選手権の代表選考会のラストレースとなる。レースを前々日に控え、招待選手が会見に登壇した。 23年ブダペスト世界選手権代表の加世田梨花(ダイハツ)は、「2時間20分切りをして世界陸上代表権獲得することが目標です」と力強く語った。 今大会への調整の一環として出場した2月の丸亀ハーフマラソンでは日本歴代4位の1時間7分53秒をマーク。順調ぶりをアピールし、「丸亀ハーフからも調子を落とすことなくしっかりと練習を積むことができました」。 ここ2、3年はアキレス腱の痛みを抱える状態が続いていたが、23年10月のパリ五輪選考レース・マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が4位、昨年のこの大会は2時間22分11秒で4位となり、パリ五輪代表入りは果たせなかった。その直後は「心身ともにかなり落ち込んで、気持ち的にどこを向いていいのかわからない」状況だったという。 だが、その間にアキレス腱の治療やリハビリをこなし、痛みのない状態を作ることができた。すると、徐々に気持ちも前向きになり、「ここを目指したいという思いを新たに持つことができ、しっかり立て直して過ごすことができました」。1月22日に小林渉(NTT西日本)との結婚を発表。 1日1日の練習、その前の準備に「しっかりと時間をかけて取り組む」ことを継続。宮崎合宿では初めて40㎞を超える距離走(43km)に挑戦し、「きつかったけど、最後まで追い込んでやれた」と手応えをつかんでいる。 東京世界選手権の参加標準記録は2時間23分30秒。代表枠は3つで、JMCシリーズのシリーズ優勝1人が内定し、その他の2人は選考会の結果を踏まえて選考される。東京マラソンを終えて、JMCシリーズのランキングトップには安藤友香(しまむら)が立っている。 安藤のJMCシリーズトップを超えるのは難しく、代表候補に名乗りを上げるには、1月の大阪国際女子で日本人2番手となった鈴木優花(第一生命グループ)の2時間21分33秒がターゲットになりそうだ。 だが、加世田の視線はさらに上を行く。22年ベルリンで出した自己ベスト2時間21分55秒を大幅に塗り替えるタイムと、2大会連続の世界選手権代表入りをまっすぐ見つめ、1年ぶりの名古屋を駆け抜ける。 今回は名城大の後輩である和田有菜(日本郵政グループ)も初マラソンに挑戦。「一緒に走れるのはうれしい気持ちです」と笑顔を見せ、大学時代を過ごした思い出の地での快走を誓った。 名古屋ウィメンズマラソン2025は3月9日、バンテリンドームナゴヤ発着のコースで行われ、9時10分にスタート。フジテレビ系で9時から放送される。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.05

ナイキから高いサポート性に優れたランニングシューズ「ナイキ ストラクチャー プラス」が登場!

ナイキは、快適さと楽しさを併せ持ったスタビリティシューズであるナイキ ストラクチャー プラスを発売することを発表した。 ナイキではロードランニングシューズをシンプルな3つのカテゴリー(ペガサス、ボメロ、ストラクチャー)に […]

NEWS パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」

2025.12.04

パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」

24年パリ五輪男子20km競歩代表の濱西諒が12月1日に自身のSNSを更新し、所属していたサンベルクスを11月末で退社したことを発表した。 濱西は大阪府出身で、履正社高から競歩に取り組み、国体優勝など早くから頭角を現した […]

NEWS 飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催

2025.12.04

飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催

東京世界選手権男子200m代表の飯塚翔大(ミズノ)が11月30日から12月3日まで、ラオスを訪問。4日にリモートで現地で行った活動について報告会見を行った。 飯塚はJICA(国際協力機構)が進める「スポーツを通じて世界平 […]

NEWS 世界クロカンU20日本代表が決定!新妻遼己、本田桜二郎、宇都宮桃奈ら男女各6名で世界に挑戦

2025.12.04

世界クロカンU20日本代表が決定!新妻遼己、本田桜二郎、宇都宮桃奈ら男女各6名で世界に挑戦

日本陸連は12月4日、米国・タラハシーで開催される世界クロスカントリー選手権(2026年1月10日)のU20日本代表を発表した。 11月30日の京都陸協記録会内で行われた選考会の上位選手を中心に選考され、男子は今季のイン […]

NEWS 世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く

2025.12.04

世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く

世界陸連(WA)が検討していた走幅跳のルール変更案について、選手からの反発などを受けて撤回されたことを英ガーディアン紙が報じた。 走幅跳では、20cmの踏み切り板とその先に10cmの粘土板が敷かれ、踏み切り板と粘土板の境 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top