2025.03.07
◇名古屋ウィメンズマラソン2024(3月9日/愛知・バンテリンドーム ナゴヤ発着)
東京世界選手権代表選考会を兼ねたJMCシリーズG1の名古屋ウィメンズマラソンが3月9日に行われる。東京世界選手権の代表選考会のラストレースとなる。レースを前々日に控え、招待選手が会見に登壇した。
昨年のパリ五輪10000m代表の五島莉乃(資生堂)が初マラソンに挑戦。「自分の限界を超える走りがしたい」と意気込みを語る。
10000mで日本歴代6位の30分53秒31、ハーフマラソンでも日本歴代6位の1時間8分03秒の自己記録を持つ五島。中大時代からトラック・ロード、駅伝問わずフロントランを見せてきたが、自身でも「持ち味は粘り強さと積極的な走れるところ」だと言う。
レースはもちろん、本格的なマラソン練習も初めて。「普段のジョグも含めて走る距離は増やしました」と言い、初めてのロング練習は「こんなに長いんだとビックリしました」と笑う。手応えについて「私にとって初めての練習なので、どれが手応えがあるかはわからないが、一つひとつ全部挑戦しながら走ってこられた。ここまでしっかり練習を積んでこの大会を迎えられます」と充実感を漂わせる。
幼い頃からマラソンにあこがれ、実業団に入った時から「将来はマラソンを走りたい」という思いを持ち続けていた。そのためにも「10000mで記録や結果を出して走りたいと思っていました」。10000mで日本一になり、五輪にも出場。「今のタイミング」での挑戦となった。
東京世界選手権に向けてトラックではなく「マラソンで走りたい」という思いが強い。「走り終えた後にまだ見たことのない世界があると思うので、それが私にとっていいものだったらいいなって思います」と笑顔を見せた。
また、22年大阪国際女子で2時間22分29秒を出している上杉真穂(東京メトロ)は、「自己ベスト更新」を目標に掲げる。練習も「インターバルや距離走など、これまでで一番ペースを上げてやりたい練習もできました」と、こちらも順調ぶりをアピールした。
東京世界選手権の参加標準記録は2時間23分30秒。代表枠は3つで、JMCシリーズのシリーズ優勝1人が内定し、その他の2人は選考会の結果を踏まえて選考される。東京マラソンを終えて、JMCシリーズのランキングトップには安藤友香(しまむら)が立っている。
代表候補に名乗りを上げるには、1月の大阪国際女子で日本人2番手となった鈴木優花(第一生命グループ)の2時間21分33秒がターゲットになりそうだ。
名古屋ウィメンズマラソン2025は3月9日、バンテリンドームナゴヤ発着のコースで行われ、9時10分にスタート。フジテレビ系で9時から放送される。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.30
9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート
2025.04.30
新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!
-
2025.04.29
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
2025.04.28
100mH田中佑美が国内初戦「ここから毎週のように緊張する」/織田記念
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.30
9月の東京世界陸上に都内の子どもを無料招待 引率含め40,000人 6月から応募スタート
東京都は今年9月に国立競技場をメイン会場として開かれる世界選手権に都内の子どもたちを無料招待すると発表した。 「臨場感あふれる会場での観戦を通じて、都内の子供たちにスポーツの素晴らしさや夢と希望を届ける」というのが目的。 […]
2025.04.30
新しい形の競技会「THE GAME」が9月14日 大阪・万博記念競技場で開催決定!
「陸上競技の魅力を最大限に引き出し、観客と選手の双方にとって忘れられない体験を」をコンセプトに、三重県で開催されてきた『THE GAME』。今年は会場を大阪府。万博記念競技場を移して、9月14日に行われることが決まった。 […]
2025.04.30
中村宏之氏が79歳で死去 福島千里、寺田明日香、伊藤佳奈恵ら女子短距離日本記録保持者を育成
女子短距離で数々のトップ選手を育成した北海道ハイテクアスリートクラブ前監督の中村宏之氏が4月29日に逝去した。享年79。 中村氏は1945年6月9日生まれ。北海道・札幌東高,日体大で三段跳、走幅跳選手として活躍し、卒業後 […]
2025.04.30
女子七種競技・アラウホが今季世界最高6396点で優勝 男子100mはバルディが9秒99/南米選手権
4月25日から27日まで、アルゼンチンのマル・デル・プラタで南米選手権が開催され、女子七種競技ではM.アラウホ(コロンビア)が6396点(13秒13、1m73、13m55、24秒43/6m55、47m62、2分17秒38 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)