◇第108回日本選手権20km競歩(2月16日/兵庫県神戸市・六甲アイランド付設コース)
東京世界選手権代表選考会を兼ねた第108回日本選手権20km競歩が2月16日行われ、男子は山西利和(愛知製鋼)が1時間16分10秒の世界新記録で4大会ぶり3度目の優勝を果たした。これにより9月の東京世界選手権代表に内定した。
日本歴代3位タイ、世界歴代10位タイの1時間17分24秒をマークした丸尾知司(愛知製鋼)が2位。そして、日本歴代7位の1時間17分38秒で3位に食い込んだのが吉川絢斗(サンベルクス)だった。ここまで日本陸連が定める派遣設定記録(1時間18分30秒)を突破し、2、3位の2人も東京世界選手権代表をほぼ手中に収めた。
今年も“スーパー店員”が躍動した。東学大からサンベルクスに入社した1年目の吉川が、貴重な3枠目をつかみ取った。「3位以内は目指していましたが、タイムはちょっとビックリ」。自己ベストを2分近く上回ったので」と、1年前に出した1時間19分12秒の自己記録を大きく更新して目を丸くした。
ただ、その歩きは冷静だった。「普段からあまり緊張もしません」。前を行く上位層が世界新ペースで進むなか、「序盤で警告もついたので、後ろから行く作戦に切り替えました」。ハイペースに「必ず前の集団も崩れるだろう」という判断だった。終盤は、同じ所属の先輩である濱西諒をかわし、3位に浮上した。
中学から陸上を始め、神奈川・中大附横浜高時代に、先輩の付添でこの大会を訪れ「かっこいい」と競歩に挑戦。インターハイ5000m競歩で6位に入賞など力をつけた。大学時代には日本学生20km競歩で2位となり、ワールドユニバーシティゲームズ代表に。そこでは8位となり「本当に悔しい思いをしました」。実業団で「世界へ」とさらに気持ちを強くしたきっかけにもなったという。
普段は週4日、惣菜などを扱う部門で店舗に立ち、品出しや発注業務などを行う。「大学時代にやっていなかった朝練習をしたことで、生活リズムも整い、単純に歩く量も増えました」とベースアップした。
濱西が同じように勤務しながらパリ五輪をつかむ姿を見ているだけに、「本当に近くで練習してくださっていろいろ教えてもらえたからこそ、この1年成長できました」と感謝し、「これからも切磋琢磨していきたい。一緒に世界大会に行きたい」と話す。
東京世界選手権に向けて「テレビで観ていた大会。個人的に好きな織田裕二さんも戻って来られました。まだ実感は湧きませんが、ここから半年、地力を上げていきたい」と目を輝かせていた。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.02.11
全米選手権 今年はニューヨークで35年ぶりに開催 27年はユージンが舞台
2026.02.11
走高跳・長谷川直人は2m17で10位 コロジェイスキが2m28で優勝/WA室内ツアー
-
2026.02.10
-
2026.02.10
-
2026.02.08
-
2026.02.07
2026.01.31
青学大・黒田朝日は「コンディション不良に近い」MGC獲得が「第一目標」/別大毎日マラソン
-
2026.02.01
-
2026.01.18
-
2026.01.12
Latest articles 最新の記事
2026.02.11
泉谷駿介が走幅跳で今季初戦 五輪王者・テントグルーと対決 60mには多田、木梨も出場/WA室内ツアー
WA室内ツアー・ゴールド第6戦のベオグラード室内(セルビア)が2月11日に行われるのを前にスタートリストが発表された。 男子走幅跳には110mハードル東京世界選手権代表の泉谷駿介(住友電工)がエントリーしている。泉谷は昨 […]
2026.02.11
全米選手権 今年はニューヨークで35年ぶりに開催 27年はユージンが舞台
米国陸連は2月10日、今年の全米選手権の開催概要を発表した。7月23日から26日にニューヨークのアイカーン・スタジアムで開催され、パラ陸上の米国選手権も併催される。 全米選手権のニューヨークでの開催は1991年以来35年 […]
2026.02.11
走高跳・長谷川直人は2m17で10位 コロジェイスキが2m28で優勝/WA室内ツアー
世界陸連(WA)室内ツアー・シルバーのベスキディ・バーが2月4日、チェコ・トジネツで行われ、男子走高跳に出場した長谷川直人(サトウ食品新潟アルビレックスRC)が2m17で10位となった。 7日に日本歴代8位タイの2m30 […]
2026.02.10
平和真が現役引退「多くの方に支えていただいた」世界ジュニア代表、IH日本人トップ、早大でも活躍
男子長距離の平和真(花王)が自身のSNSを更新し、今季限りでの現役引退を発表した。 愛知県出身の31歳。高校から本格的に陸上を始め、名門・豊川工高のエースとして活躍し、3年時には5000mで13分55秒64を出し、世界ジ […]
Latest Issue
最新号
2026年2月号 (1月14日発売)
EKIDEN Review
第102回箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
全国高校駅伝
全国中学校駅伝
富士山女子駅伝