HOME 編集部コラム
編集部コラム「青が散る」

毎週金曜日更新!?

★月陸編集部★

広告の下にコンテンツが続きます

攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第277回「青が散る」(向永拓史)

日本選手権20km競歩の様子(2024年)

就職活動をしている時に作文を見てくれた先輩に言われた一言がすごくうれしかった。

「宮本輝みたいですね」

恐れ多すぎるけど、そんなふうに感じてくれたようでした。宮本輝さんは、私が一番好きな小説家。兵庫県神戸市のご出身で、芥川賞、太宰治賞など受賞歴を挙げれば切りがない。日本最高峰の作家なのです。代表作は「流転の海」シリーズ、“河三部作”と言われる「螢川」「道頓堀川」「泥の河」、さらに「優駿」「錦繍」など数知れず。国内での知名度やスター性のなさは、過小評価されていて、海外でも高く評価されています。

さてさて、私が最初に出合った作品が「青が散る」。志望していなかった大学に入るかどうか迷っている若人が、かわいこちゃんに一目惚れして入学を決め、そこからの4年間を描いた青春小説です。大学が楽しくなかった時に読んで、「自分もこんな青春が来たらいいな」と踏みとどまれたのです。

宮本輝さんの主要作品は学生時代に読みあさりました。その宮本輝さんの“師匠”から言われたのがこんなアドバイスだったそうです。

「雨が降ったら『雨が降った』と書きなさい。難しいことを難しく表現しているうちは、まだまだ至らない」

これは自分が文章を書くときにすごく大事にしていることです。

時は経ち、こちらもまたすごく尊敬しているスポーツライターである、増島みどりさんと一緒にお仕事させていただくこともあり、今でもかわいがっていただいています。増島さんもこんなふうにおっしゃっていました。

「小中学生でも読める文章を書く」

私の書く記事が、読む方にとっては「幼稚」と捉えられているかもしれませんが、今後も変わらず誰でも読めるような文章を書きたいと思っています。

明日から、宮本輝さんのふるさとである兵庫県神戸市へ。地名を目にすると、「あぁ、あの作品に出てきたところだ」と思い巡らせています。

昨年、池田向希選手の素晴らしい歩きを目の前で観られたあの場所へ。世界新は観ていないので、私の人生史上、最も速く歩く人間を観ました。一生忘れません。戦い続けているうちは信じて待ちたい。

いろんな思いを抱いて今年も神戸に向かいます。

向永拓史(むかえ・ひろし)
月刊陸上競技編集部 中堅(?)編集部員 月陸Onlineディレクター(って?)
1983年8月30日生まれ。16★cm、58kg、O型。石川県金沢市生まれ、滋賀県育ち。両親の仕事の都合で多数の引っ越しを経験し、幼少期より「どうせ友達になっても離れる」とひねくれて育つ。運動音痴で絵を描くのが好きな少年だったが、小4の時に開幕したJリーグの影響で三浦知良に心酔してサッカー少年に転向。2011年全中以降、陸上競技の取材をすることになり、現在に至る。せっかく一時は痩せたのに、最近はサボり気味。来年の東京世界陸上800m(メディアレース)のため、2025年は再びトレーニングを再開するかもしれない。

過去の編集部コラムはこちら

毎週金曜日更新!?★月陸編集部★攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。 暇つぶし程度にご覧ください!

第277回「青が散る」(向永拓史)

[caption id="attachment_161828" align="alignnone" width="800"] 日本選手権20km競歩の様子(2024年)[/caption]就職活動をしている時に作文を見てくれた先輩に言われた一言がすごくうれしかった。「宮本輝みたいですね」恐れ多すぎるけど、そんなふうに感じてくれたようでした。宮本輝さんは、私が一番好きな小説家。兵庫県神戸市のご出身で、芥川賞、太宰治賞など受賞歴を挙げれば切りがない。日本最高峰の作家なのです。代表作は「流転の海」シリーズ、“河三部作”と言われる「螢川」「道頓堀川」「泥の河」、さらに「優駿」「錦繍」など数知れず。国内での知名度やスター性のなさは、過小評価されていて、海外でも高く評価されています。さてさて、私が最初に出合った作品が「青が散る」。志望していなかった大学に入るかどうか迷っている若人が、かわいこちゃんに一目惚れして入学を決め、そこからの4年間を描いた青春小説です。大学が楽しくなかった時に読んで、「自分もこんな青春が来たらいいな」と踏みとどまれたのです。宮本輝さんの主要作品は学生時代に読みあさりました。その宮本輝さんの“師匠”から言われたのがこんなアドバイスだったそうです。「雨が降ったら『雨が降った』と書きなさい。難しいことを難しく表現しているうちは、まだまだ至らない」これは自分が文章を書くときにすごく大事にしていることです。時は経ち、こちらもまたすごく尊敬しているスポーツライターである、増島みどりさんと一緒にお仕事させていただくこともあり、今でもかわいがっていただいています。増島さんもこんなふうにおっしゃっていました。「小中学生でも読める文章を書く」私の書く記事が、読む方にとっては「幼稚」と捉えられているかもしれませんが、今後も変わらず誰でも読めるような文章を書きたいと思っています。明日から、宮本輝さんのふるさとである兵庫県神戸市へ。地名を目にすると、「あぁ、あの作品に出てきたところだ」と思い巡らせています。昨年、池田向希選手の素晴らしい歩きを目の前で観られたあの場所へ。世界新は観ていないので、私の人生史上、最も速く歩く人間を観ました。一生忘れません。戦い続けているうちは信じて待ちたい。いろんな思いを抱いて今年も神戸に向かいます。
向永拓史(むかえ・ひろし) 月刊陸上競技編集部 中堅(?)編集部員 月陸Onlineディレクター(って?) 1983年8月30日生まれ。16★cm、58kg、O型。石川県金沢市生まれ、滋賀県育ち。両親の仕事の都合で多数の引っ越しを経験し、幼少期より「どうせ友達になっても離れる」とひねくれて育つ。運動音痴で絵を描くのが好きな少年だったが、小4の時に開幕したJリーグの影響で三浦知良に心酔してサッカー少年に転向。2011年全中以降、陸上競技の取材をすることになり、現在に至る。せっかく一時は痩せたのに、最近はサボり気味。来年の東京世界陸上800m(メディアレース)のため、2025年は再びトレーニングを再開するかもしれない。
過去の編集部コラムはこちら

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2026.11.03

広島は西条農が男女優勝 倉敷、鳥取城北、平田も男女V 山口は高川学園初都大路、女子は西京/高校駅伝都道府県大会

全国高校駅伝の出場権を懸けた鳥取県と島根県の両高校駅伝が10月31日に、岡山県、広島県、山口県の各高校駅伝が11月1日に男子7区間42.195km、女子5区間21.0975kmで行われた。 みよし運動公園陸上競技場付設駅 […]

NEWS 学法石川が全国連覇へ発進!11年連続男女Vも達成 青森山田、浜松日体、浜松市立、美濃加茂が名乗り/高校駅伝都道府県大会

2026.11.03

学法石川が全国連覇へ発進!11年連続男女Vも達成 青森山田、浜松日体、浜松市立、美濃加茂が名乗り/高校駅伝都道府県大会

全国高校駅伝の出場権を懸けた青森県高校駅伝が10月29日、福島県高校駅伝が10月31日、静岡県、岐阜県高校駅伝が11月1日に、男子7区間42.195km、女子5区間21.0975kmでそれぞれ行われた。 猪苗代町総合体育 […]

NEWS 怪物・後藤大樹が400m45秒33!「楽しもうと臨んだ」金丸超え21年ぶり高校新 アクシデントも「何か起こせる」

2026.11.03

怪物・後藤大樹が400m45秒33!「楽しもうと臨んだ」金丸超え21年ぶり高校新 アクシデントも「何か起こせる」

エコパトラックゲームズ2026が11月3日、静岡・小笠山スタジアムで行われ、男子400mで後藤大樹(洛南高2京都)が45秒33をマークした。この記録は金丸祐三(当時・大阪高)が2005年に作った高校記録(45秒47)を2 […]

NEWS 女子4×100mR・市柏高が45秒32のU18日本新!IH200mV山田奈央ら1、2年生オーダーで自校の記録1年ぶり更新/エコパトラックゲームズ

2026.11.03

女子4×100mR・市柏高が45秒32のU18日本新!IH200mV山田奈央ら1、2年生オーダーで自校の記録1年ぶり更新/エコパトラックゲームズ

第17回エコパトラックゲームズが11月3日、静岡県掛川市の小笠山総合運動公園エコパスタジアムで行われ、女子4×100mリレーで市柏高(千葉)がU18日本新の45秒32をマークした。 6組タイムレースの最終組に入った市柏高 […]

NEWS ニューイヤーの王座奪還へ!王者・旭化成が2年ぶり九州制覇で弾み「万全の状態でニューイヤーへ」/九州実業団駅伝

2026.11.03

ニューイヤーの王座奪還へ!王者・旭化成が2年ぶり九州制覇で弾み「万全の状態でニューイヤーへ」/九州実業団駅伝

◇第63回九州実業団毎日駅伝(11月3日/大分・佐伯中央病院陸上競技場~佐伯市屋内運動広場特設コース:7区間89.3km) ニューイヤー駅伝の出場権を懸けた第63回九州実業団毎日駅伝が行われ、旭化成が4時間18分46秒の […]

    SNS

    Latest Issue 最新号最新号

    2026年11月号 (10月14日発売)

    2026年11月号 (10月14日発売)

    アジア大会総特集
    駅伝プレビュー

    page top