2025.01.04
◇第101回箱根駅伝(東京・大手町~神奈川・箱根町往復/10区間217.1km)
箱根駅伝が2日間にわたって行われ、青学大が前回樹立した大会記録を6秒更新する10時間41分19秒で、2年連続8回目の総合優勝を飾った。
2年連続の往路優勝を果たし、青学大は2位・中大に1分47秒のリードを持って復路に挑んだ。往路を終え、「6区の野村(昭夢、4年)で、さらに30秒離して、7区以降はピクニックランで帰ってきたい」と語っていた原晋監督の言葉通り、2年連続で山下りを任された野村が歴史に残る快走を見せる。
「1年間、56分台を出すためにやってきました」という野村は、「前回は少し入りが遅かったです」。上り基調の芦之湯(4.8㎞)までの区間を昨年よりも25秒も速く通過すると、下りも軽快な走りを見せ、区間新記録ペースを刻んでいく。
その走りは最後まで衰えず、区間記録(57分17秒)を30秒更新し、前人未踏の「56分台」となる56分47秒をマーク。2位・中大との差を3分49秒、3位の駒大に4分以上のリードを作った。
7区では佐藤圭汰(3年)が1時間0分43秒の区間新記録を樹立した駒大が、2位に浮上する。一時は1分40秒差まで迫られ、「思ったようなピクニックランではありませんでした」(原監督)場面もあった。
だが、4年目にして最初で最後の出走となった白石光星(4年)が区間9位ながら、最後まで粘りの走りを見せると、8区の塩出翔太(3年)が同区で2年連続の区間賞を獲得。9区の主将・田中悠登(4年)が、直前の故障で欠場した前回の借りを返す区間2位と盤石な走りで、再びリードを広げていった。
10区は「エントリーされていた佐藤(愛斗、1年)、安島(莉玖、同)、小河原(陽琉、同)の誰を起用するか悩みました」と原監督。最終的に小河原の起用を決断し、往路終了後に本人に伝えた。
「夏合宿での消化率、各レースでの結果、12月の直前合宿、そして最後の状態を見て、自信を持って使いました」と言う指揮官の想いに、小河原は期待以上の走りで応える。同区の1年生歴代最高記録を1分以上更新する1時間8分27秒をマークし、大会新記録に花を添える区間賞を獲得した。
今回は復路優勝を譲った駒大との差は2分48秒。8度を数える優勝の中では、最小差での勝利だった。展開も序盤に見せた中大の独走や、佐藤を中心とした駒大の復路の追い上げなど、想定通りにいかない場面もあった。
それでも、「今までは勝てるという年に誤算があって負けてしまいましたが、今回は崩れることなく頼もしかったです」と原監督。2区・黒田朝日(3年)、山では5区・若林宏樹(4年)と6区・野村と、箱根駅伝の最大ポイントをいずれも区間新記録を叩き出した。相手に流れが傾きかけた場面で4区・太田蒼生(4年)、8区・塩出が区間賞で主導権を取り返している。
レース後、自身の走りに反省を繰り返した1区・宇田川瞬矢(3年)、3区・鶴川正也(4年)、7区の白石も最後まで諦めない意地を見せた。原監督が「選ばれた選手はしっかり走らないといけない文化がウチにはあります」と語れば、主将の田中も「部員62人全員で勝ち取った優勝です」と強調する。
これまでのような圧勝劇ではなかったかもしれない。だが、自分を信じ、仲間を信じて、どんな状況でも決してブレることのなかった継走。改めてフレッシュグリーンの強さを際立たせる勝利だった。
文/田中 葵
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.01.16
編集部コラム「スポーツのビッグイベントが目白押し」
2026.01.16
箱根3連覇・青学大の選手がパレード 1月25日に地元の相模原・淵野辺で優勝報告会
-
2026.01.15
2026.01.12
800m日本記録保持者・久保凛が今春、積水化学へ!TWOLAPS拠点に世界へチャレンジ
2026.01.11
【テキスト速報】第44回全国都道府県対抗女子駅伝
-
2026.01.11
-
2026.01.10
2025.12.21
早大が来春入部選手発表!高校駅伝1区激闘の増子陽太、新妻、本田がそろって加入!
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
-
2025.12.21
-
2025.12.21
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2026.01.16
編集部コラム「スポーツのビッグイベントが目白押し」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
2026.01.16
箱根3連覇・青学大の選手がパレード 1月25日に地元の相模原・淵野辺で優勝報告会
第102回箱根駅伝で3年連続9回目の総合優勝を果たした青学大の祝勝式典が1月25日、同大学のキャンパスがある神奈川県相模原市内で開催される。相模原市が1月16日に発表した。 主催は地元の自治会や商店街でつくる実行委員会。 […]
2026.01.16
パリ五輪金・トーラが2時間5分40秒の大会新V 故障からの復帰戦飾る 女子はゲザハンが自己新/ドーハマラソン
1月16日、カタール・ドーハで世界陸連(WA)ロードレース・ゴールドラベルのドーハマラソンが行われ、男子は24年パリ五輪優勝のタミラト・トーラ(エチオピア)が2時間5分40秒の大会新記録で優勝を飾った。 トーラはパリ五輪 […]
2026.01.16
コンバースからブランド初の厚底ソールを採⽤した「CONS RUNBOUNCE」が2月中旬より登場!
コンバースのランニングシューズライン「コンバース ランニング(CONVERSE RUNNING)」より2026年春夏シーズンの新作として、ブランド初の厚底ソールを採⽤した新型モデル「CONS RUNBOUNCE / 3i […]
2026.01.16
アディダスのランニングシューズ「EVO SL WOVEN」の新カラーが1月16日より発売開始!
アディダス ジャパンは1月16日、ランニングからライフスタイルシーンまでシームレスに履ける「EVO SL WOVEN (エヴォ エスエル ウーブン)」の新カラーを1月16日より販売を開始した。価格は19,800円(税込) […]
Latest Issue
最新号
2026年2月号 (1月14日発売)
EKIDEN Review
第102回箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
全国高校駅伝
全国中学校駅伝
富士山女子駅伝
