◇第101回箱根駅伝予選会(10月19日/東京・陸上自衛隊立川駐屯地スタート、昭和記念公園フィニッシュ:21.0975km)
第101回箱根駅伝予選会が行われ、東農大は10位の順大と1秒差の11時間1分26秒で11位となり、2大会連続の本戦出場はならなかった。
明暗を分けたのはわずか「1秒」だった。10位通過が順大とアナウンスされ、安堵する順大の選手たちと対照的に東農大の選手たちは目に涙を浮かべ、静かに結果を受け入れた。
昨年の日本人トップの大エース・前田和摩(2年)は肺気胸から本調子ではなく、エントリー外。苦戦が予想されたレースでも臆せずに挑んだ。10km通過の速報では通過ラインに名前は挙がらなかったが、15km、17.4kmとじわじわと順位を上げた。
最上位は46位と伸び悩んだが、中間層が大崩れせずにフィニッシュ。チーム内3番手の97位だった副主将の原田洋輔(3年)は「タイムの稼ぎ役としてまったく役目を果たせませんでした。前田頼みのチームと言われ続けてきて、みんなも重くは受け止めていました。この1秒を1年間重く受け止めたいです」と懸命に前を向く。
前田も「走れなければ、僕がいる意味がなくなります。本当にみんなに申し訳ないです」と肩を落とした。しかし、上位10人のうち、6人が3年生以下。原田は「この悔しさを必ず晴らして、箱根駅伝で粘り強く戦えるチームを作っていきたいです」と誓っていた。
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