HOME 国内

2024.10.15

成年男子100mは大上直紀が10秒22でV!! 山本匠真を0.02秒抑える 「会心のレースだった」 /佐賀国スポ
成年男子100mは大上直紀が10秒22でV!! 山本匠真を0.02秒抑える 「会心のレースだった」  /佐賀国スポ

24年佐賀国スポ成年男子100mを10秒22で制した大上直紀(青森・ASUNARO)

◇佐賀国民スポーツ大会(10月11~15日/佐賀・SAGAサンライズパーク/SAGAスタジアム)4日目

佐賀国民スポーツ大会の4日目が行われ、成年男子100mは大上直起(青森・ASUNARO)が10秒22(+0.3)で優勝を飾った。

「今シーズンの中では一番会心のレースだったと思います」。パリ五輪4×100mリレー補欠の山本匠真(広島・広島大)を0.02秒抑え、フィニッシュを駆け抜けた大上は誇った。

広告の下にコンテンツが続きます

前日の準決勝では向かい風(-0.4)の中で、自己ベストに0.01秒と迫る全体トップの10秒16をマークしていた。「準決勝が終わった段階で、落ち着いて走れば、勝ち切ることはできると思って走りました」。何より自信を持って決勝に臨み、有言実行した。

シニアクラスの大会では、昨年7月の南部記念でトップになった経験はあるものの、全国規模の大会での優勝は初。「言葉に言い表せないくらいうれしいです」と初々しい笑顔で語る。

岩手・久慈東高では100mの自己ベストは11秒05でインターハイの出場はなかったが、進学した仙台大で少しずつ力を伸ばした。4年時には日本学生個人選手権で4位に入ると、日本選手権、日本インカレの個人種目でそれぞれ初出場を果たす。自己ベストも10秒35まで伸ばした。

広告の下にコンテンツが続きます

「スタートから30mまでの動きやスピード、動作を分析し、トップ選手との差を研究していました」。大学院でも研究しながら競技を続け、院2年の昨年は7月のAthlete Night Games in FUKUIで10秒15を叩き出した。

現在も仙台大を拠点に練習を続けている。「来年は世界陸上があります。このままいい流れで冬期練習に入ることができれば、来シーズンはもっと飛躍できると思います」。今後が楽しみなスプリンターが、日本のトップ層へと駆け上がる。

このほか、成年女子100mは君嶋愛梨沙(山口・土木管理総合)が11秒50(+0.9)で貫禄勝ち。少年女子A300mハードルは横山涼葉(群馬・共愛学園高3)が40秒58のU20日本新、大会新記録で優勝した。

成年男子10000m競歩は丸尾知司(愛知・愛知製鋼)38分43秒63で制し、少年男子A5000mは濵口大和(長野・佐久長聖高3)が13分40秒65で優勝している。成年女子A砲丸投では郡菜々佳(新潟・新潟アルビレックスRC)が16m08で快勝し、同走高跳は津田シェリアイ(大阪・築地銀だこ)が1m79で制している。

◇佐賀国民スポーツ大会(10月11~15日/佐賀・SAGAサンライズパーク/SAGAスタジアム)4日目 佐賀国民スポーツ大会の4日目が行われ、成年男子100mは大上直起(青森・ASUNARO)が10秒22(+0.3)で優勝を飾った。 「今シーズンの中では一番会心のレースだったと思います」。パリ五輪4×100mリレー補欠の山本匠真(広島・広島大)を0.02秒抑え、フィニッシュを駆け抜けた大上は誇った。 前日の準決勝では向かい風(-0.4)の中で、自己ベストに0.01秒と迫る全体トップの10秒16をマークしていた。「準決勝が終わった段階で、落ち着いて走れば、勝ち切ることはできると思って走りました」。何より自信を持って決勝に臨み、有言実行した。 シニアクラスの大会では、昨年7月の南部記念でトップになった経験はあるものの、全国規模の大会での優勝は初。「言葉に言い表せないくらいうれしいです」と初々しい笑顔で語る。 岩手・久慈東高では100mの自己ベストは11秒05でインターハイの出場はなかったが、進学した仙台大で少しずつ力を伸ばした。4年時には日本学生個人選手権で4位に入ると、日本選手権、日本インカレの個人種目でそれぞれ初出場を果たす。自己ベストも10秒35まで伸ばした。 「スタートから30mまでの動きやスピード、動作を分析し、トップ選手との差を研究していました」。大学院でも研究しながら競技を続け、院2年の昨年は7月のAthlete Night Games in FUKUIで10秒15を叩き出した。 現在も仙台大を拠点に練習を続けている。「来年は世界陸上があります。このままいい流れで冬期練習に入ることができれば、来シーズンはもっと飛躍できると思います」。今後が楽しみなスプリンターが、日本のトップ層へと駆け上がる。 このほか、成年女子100mは君嶋愛梨沙(山口・土木管理総合)が11秒50(+0.9)で貫禄勝ち。少年女子A300mハードルは横山涼葉(群馬・共愛学園高3)が40秒58のU20日本新、大会新記録で優勝した。 成年男子10000m競歩は丸尾知司(愛知・愛知製鋼)38分43秒63で制し、少年男子A5000mは濵口大和(長野・佐久長聖高3)が13分40秒65で優勝している。成年女子A砲丸投では郡菜々佳(新潟・新潟アルビレックスRC)が16m08で快勝し、同走高跳は津田シェリアイ(大阪・築地銀だこ)が1m79で制している。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.07

400mH岸本鷹幸が母校・法大で引退レース「運が良かった」最後まで美しきハードリングと師弟関係

日本の男子400mハードルを牽引してきた岸本鷹幸(富士通)が母校・法大で現役ラストレースを迎えた。 後輩の豊田将樹(富士通)や山本竜大(SEKI AC)がレーンに並ぶ。スタンドには日本代表経験者を筆頭に、OB・OG、現役 […]

NEWS 円盤投五輪連覇のオールマン 悲願の初Vへ「大会記録は可能」/東京世界陸上

2025.09.07

円盤投五輪連覇のオールマン 悲願の初Vへ「大会記録は可能」/東京世界陸上

女子円盤投で五輪2連覇を果たしているヴァレリー・オールマン(米国)が9月7日、都内で練習を公開し、本誌の単独取材に応じた。 五輪連覇の偉業を果たし、ダイヤモンドリーグでも圧倒的な強さを見せているオールマン。だが、意外にも […]

NEWS 400m参戦のマクローリン「違うアプローチで自分に挑戦したかった」ライバル多く激戦も「集中」/東京世界陸上

2025.09.07

400m参戦のマクローリン「違うアプローチで自分に挑戦したかった」ライバル多く激戦も「集中」/東京世界陸上

女子400mハードル世界記録保持者で、東京世界選手権では400mに出場するシドニー・マクローリン・レヴロン(米国)が9月7日、都内で練習を公開しメディアの取材に応じた。 この日が来日して最初のトレーニングだったというマク […]

NEWS 【男子1500m】近藤潤(BEAT AC/中3)3分55秒44=中学歴代10位タイ

2025.09.07

【男子1500m】近藤潤(BEAT AC/中3)3分55秒44=中学歴代10位タイ

第3回亀岡陸協ナイター記録会が9月6日、京都府亀岡市の亀岡運動公園陸上競技場で行われ、男子1500mでは近藤潤(BEAT AC/中3)が中学歴代10位タイの3分55秒44をマークした。 これまでの自己ベストは、8月上旬の […]

NEWS 女子ハンマー投・河戸咲希(名古屋大谷高2)が55m56 自身の持つ高2歴代3位を更新

2025.09.07

女子ハンマー投・河戸咲希(名古屋大谷高2)が55m56 自身の持つ高2歴代3位を更新

9月6日に行われた愛知県高校新人対校大会名古屋南北支部予選南女子ハンマー投で、河戸咲希(名古屋大谷2)が55m56を放った。自身が7月のインターハイで出した高2歴代3位(54m56)を更新した。 河戸は1投目に53m67 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top