2024.10.01
スズキアスリートクラブは、9月30日をもって女子100mハードルの玉置菜々子が現役を引退したと発表した。
玉置は北海道札幌市出身の24歳。小学生時代から全国トップクラスのスピードを持ち、全国小学生陸上交流大会100mで3位になった。中2からハードルや混成競技に取り組み、中2のジュニア五輪100mハードル3位、3年時の全中四種競技は7位に入っている。
札幌啓成高では1年目からハードルでインターハイに出場。秋の国体でも7位になった。高3では100mハードルで13秒69をマーク。国士大では3年時の日本学生個人選手権を13秒30の好記録で優勝している。秋の日本インカレでは13秒26(当時学生歴代6位)をマークするなどトップハードラーとなった。翌年も日本学生個人選手権を連覇している。社会人になってからはケガに泣かされたが、今年5月の木南記念では13秒38をマークしていた。
玉置は同社を通じ、「入社2年目、そしてなかなか納得できる結果を残せていない状況での引退となったこと、応援してくださっていた皆様に申し訳ない気持ちでいっぱいです。そしてそれ以上に、これまで私の競技人生に関わってくださった皆様、応援してくださった皆様に感謝しております」と綴り、「競技に出会った10歳からずっと憧れていたチームに所属できたことは、私の人生の誇りです」とコメントしている。
今後は浜松本社で社業に専念するという。恵まれた体格を生かしたハードリングで会場を沸かせてきた玉置。次のステージでも、持ち前の明るさとガッツで目の前のハードルを一つずつ跳び越えていく。
100mH玉置菜々子の引退コメント全文、中村明彦ヘッドコーチのコメントも
100mハードルの玉置菜々子です。 日頃より当チームを応援していただきありがとうございます。 この度陸上競技を引退、それに伴いスズキアスリートクラブを退部する運びとなりました。今後はスズキ社員として浜松の本社に身を移し、社業に邁進してまいります。 まずは入社2年目、そしてなかなか納得できる結果を残せていない状況での引退となったこと、応援してくださっていた皆様に申し訳ない気持ちでいっぱいです。 そしてそれ以上に、これまで私の競技人生に関わってくださった皆様、応援してくださった皆様に感謝しております。 競技に出会った10歳からずっと憧れていたチームに所属できたことは、私の人生の誇りです。とても温かいチームで、選手やスタッフをはじめとする関係者の皆さんに幾度となく救われました。 特に先輩方は日本を代表するトップアスリートであるにも関わらず、困ったときや落ち込んでいるときはとても親身になっていただき、時に厳しい言葉を交えながらも愛に溢れるお言葉を沢山かけてくださいました。厳しい世界で戦ってきた方々の背中は強く、たくましく、憧れの感情を持つとともに、時には自分と比較し、私もこう在らなくてはと苦しみました。そのくらい選手として人として、尊敬できる方々です。 チームに所属して以降ますますスズキアスリートクラブが大好きになりました。今後は少し離れた立場からとなりますが、いちファンとして選手の皆さんを100%応援できることに喜びを感じています。 最後に配属先の自販南東京の皆様、多摩境営業所の皆様をはじめ、スズキアスリートクラブ所属の玉置菜々子を応援してくださっていた皆様に心より感謝申し上げます。出場する試合情報を追ってくださったり、レースがテレビ放映された際はとても喜んでくださったり、皆さんに沢山の労いの言葉をいただいたおかげでこれまで頑張ることができました。欲を言えばもっと活躍する姿を皆さんにお見せしたかったのですが、それが叶わなかった今、1日も早くスズキ社員として会社や社会に貢献できる人間になれるよう、精いっぱい努めてまいります。 玉置菜々子 ●中村明彦ヘッドコーチのコメント 入社2年での引退となりましたが、彼女の天真爛漫な性格はチーム内でも一気に場を明るくさせるパワーがありました。 怪我に悩みながらも、もがく姿やできるトレーニングに一生懸命励む姿にチームスタッフとしてもう少しできたことがなかったかと悔やむ気持ちもあります。 引退の言葉にもあるように今後もスズキの一員として社業に専念します。競技生活で培ったパワーと持ち前の明るい性格をいかし頑張ってほしいと思います。 長らくの競技生活お疲れ様でした。今後もチームスズキとして頑張っていきましょう。RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.09.18
-
2025.09.18
2025.09.12
前夜祭イベントでギネス“世界新” 寺田明日香が高速道路KK線でリレー参加/東京世界陸上
-
2025.09.13
-
2025.09.14
-
2025.09.13
-
2025.09.15
2025.08.27
アディダス アディゼロから2025年秋冬新色コレクションが登場!9月1日より順次販売
-
2025.08.19
-
2025.08.24
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.09.18
400m・中島佑気ジョセフが日本勢34年ぶり決勝! 200m・鵜澤飛羽、井戸アビゲイル風果が準決勝に登場/東京世界陸上DAY6イブニングみどころ
◇東京世界陸上(9月13日〜21日/国立競技場)6日目 大会も後半戦を迎える東京世界陸上。日本男子短距離界に新たな歴史が生まれようとしている。 男子400m決勝に中島佑気ジョセフ(富士通)が挑む。予選で44秒44の日本記 […]
2025.09.18
DAY6イブニングセッションのチケット完売 残りのイブニングセッションも完売間近/東京世界陸上
◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)6日目 東京2025世界陸上財団は9月18日、大会6日目のイブニングセッションのチケットが完売したと発表した。13日のDAY1、14日のDAY2のイブニングセッションに続く […]
2025.09.18
川上勇士が富士山GXに入社 東海大などで活躍「チーム・会社に貢献できるように頑張る」
富士山GXは9月18日、川上勇士が9月16日付で入社・入部したと発表した。 千葉県出身の川上は鎌ケ谷中時代に、全中やジュニア五輪に出場。市船橋高では全国高校駅伝で1年時に5区、2年時には4区3位となっている。 進学した東 […]
Latest Issue
最新号

2025年10月号 (9月9日発売)
【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/