◇天皇賜盃第93回日本学生対校選手権(9月19日~22日/神奈川県・Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu)3日目
日本インカレの3日目が行われ、男子400mハードル準決勝3組で井之上駿太(法大)が48秒46の日本歴代7位、学生歴代5位の好記録をマークした。来年9月に開催される東京世界選手権の参加標準記録48秒50を突破した。同種目での標準突破者は初となる。
「追い風参考です」と苦笑いする井之上。確かに、ぐるっと回る風は背中を押したかもしれないが「どん詰まりだった」ところをしっかり刻んだ対応力と技術、そしてスピードがなければ出るタイムではない。
東京世界選手権の参加標準記録(48秒50)について、「秋に出したいと思っていましたが、まさか準決勝で出るとは思っていなくて、喜びよりも驚きが勝っています」と言う。
「強風だったので、その風にうまいこと押されて」前半からしっかり13歩で押していく。6台目以降、「少しずつ前に出られました」。ラストは「抜かれないか心配でしたが、最後まで駆け抜けられました」とレースを振り返る。
大阪・平田中ではジュニア五輪200m2位。名門・洛南高(京都)に進んでからもロングスプリントをメインとし、U18大会300m2位、インターハイ4×400mリレー優勝にも貢献し、主将として木下祐一(現・法大)、藤原孝輝(現・東洋大)らタレント軍団をまとめた。
法大に入学してから本格的に400mハードルに取り組み始め、苅部俊二監督もそのポテンシャルを早くから評価。2年目の秋に49秒77をマークした。ただ、「長期間練習を積むことができない3年半でした」と、ケガに泣かされてきた。
それでも腐ることなく、「4年目で結果が出せるように」とトレーニングに励み、昨年からは「関節も弱い」ことからウエイトトレーニングでしっかり補強し、負荷に耐えられる身体を作った。この夏も「ようやくトレーニングを積めた」と力強くなり、「47秒台も夢ではない」。
これで来年の日本選手権で3位以内に入れば東京世界選手権に近づける状況となった井之上。これまで、苅部監督はもちろん、為末大、岸本鷹幸(現・富士通)、豊田将樹(同)、黒川和樹(現・住友電工)といった“法大ハードラー”に続き、「JAPANのユニフォームで走りたい」と世界を見据えている。
まずは、「明日(決勝)勝たないと意味がない。中学生からずっと2番が多かったので、最後は優勝して飾れたら」と、悲願の“日本一”を手土産にシニアに乗り込むつもりだ。
男子400mH日本歴代&学生歴代10傑をチェック!
■400mH日本歴代10傑 47.89 為末 大(法大4) 2001. 8.10 47.93 成迫 健児(筑波大4) 2006. 5. 6 47.99 豊田 兼(慶大4) 2024. 6.28 48.26 山崎 一彦(デサントTC) 1999. 5. 8 48.34 苅部 俊二(富士通) 1997.10. 5 48.41 岸本 鷹幸(法大4) 2012. 6. 9 48.46 井之上駿太(法大4) 2024. 9.21 48.51 渡邊 脩(日体大3) 2024. 9.21 48.58 黒川 和樹(法大4) 2023. 8.21 48.58 筒江 海斗(スポーツテクノ和広) 2024. 5.12 ■400mH学生歴代10傑 47.89 為末 大(法大4) 2001. 8.10 47.93 成迫 健児(筑波大4) 2006. 5. 6 47.99 豊田 兼(慶大4) 2024. 6.28 48.41 岸本 鷹幸(法大4) 2012. 6. 9 48.46 井之上駿太(法大4) 2024. 9.21 48.51 渡邊 脩(日体大3) 2024. 9.21 48.58 黒川 和樹(法大4) 2023. 8.21 48.59 下田 隼人(東洋大1) 2024. 9.21 48.65 千葉 佳裕(順大4) 2001. 5.20 48.68 齋藤 嘉彦(法大4) 1993. 6.12RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.03.04
【動画】名門・東京高陸上部に潜入!部活の雰囲気は!?あのスター選手のレアな様子も
2026.03.04
スタッフ募集のお知らせ
-
2026.03.04
-
2026.03.04
2026.02.27
太田蒼生「まずはMGC出場権獲得を」果敢な挑戦見せた前回を糧に/東京マラソン
2026.03.01
【大会結果】東京マラソン2026(2026年3月1日)
-
2026.02.28
-
2026.03.01
-
2026.02.28
2026.02.15
【大会結果】第6回全国大学対校男女混合駅伝(2026年2月15日)
-
2026.02.27
-
2026.03.01
Latest articles 最新の記事
2026.03.04
【動画】名門・東京高陸上部に潜入!部活の雰囲気は!?あのスター選手のレアな様子も
新企画!? ジュニア陸上の練習の様子をお届け。みんながどんな雰囲気で練習しているかをお伝えします! まずは東京高校編! インターハイチャンピオンを輩出し続ける名門は、真剣ながらも和気あいあいとした雰囲気でした! 広告の下 […]
2026.03.04
【ジュニア陸上】インターハイ王者、日本代表を輩出し続ける超名門・東京高 土手のグラウンド、短い走路の限られた環境で切磋琢磨
陸上界でその名をとどろかせる、全国屈指の名門校が東京高だ。現行名になったのは1954年だが、その歴史は古く1872(明治5)年に数学者の上野清が“上野塾”を開いたのが学校の起源だ。東京・大田区の多摩川沿いにあることから“ […]
2026.03.04
スタッフ募集のお知らせ
『月刊陸上競技』『月陸Online』では下記の通りスタッフを若干名、募集しています。 陸上が好き!駅伝が好き!陸上・駅伝に携わりたい!雑誌編集やWebコンテンツ制作に興味がある!という方を募集します。一緒に陸上を盛り上げ […]
2026.03.04
東洋大・栁田大輝が「マン・オブ・ザ・イヤー」に! 陸上界から初の受賞/UNIVAS AWARD
一般社団法人大学スポーツ協会(UNIVAS)は、3月2日に大学スポーツ振興に貢献したアスリートやスポーツに関わる学生、団体を表彰する「UNIVAS AWARDS 2025-26」を開催し、男子の個人最優秀選手にあたる「マ […]
2026.03.04
100mH田中佑美がファッションショーでモデルに!名古屋ウィメンズマラソンのEXPOで
名古屋ウィメンズマラソン大会事務局は、7日(土)に開催されるマラソンEXPOのファッションショーに女子100mハードル東京世界選手権代表の田中佑美(富士通)がモデルとして出演すると発表した。 名古屋ウィメンズマラソン(8 […]
Latest Issue
最新号
2026年3月号 (2月14日発売)
別府大分毎日マラソン
大阪国際女子マラソン
矢田みくにインタビュー
追跡箱根駅伝