2024.09.05
ダイヤモンドリーグ(DL)チューリヒ大会(スイス)のエキシビションとして、男子100m世紀の対決が行われた。
棒高跳世界記録保持者のアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)と、400mハードル世界記録保持者のカールステン・ワルホルム(ノルウェー)という、世界最高峰の“異種格闘技戦”。これは昨年企画されたイベントだったが都合が合わずに延期されており、1年越しの夢の対決の実現だった。
発表されてから、ファンの間ではどっちが速いのか!? と大きな話題に。デュプランティスは五輪・世界選手権でいずれも2連覇中。今夏のパリ五輪で6m25の世界新で制すと、さらにDLシレジアでは6m26と更新している。
一方、ワルホルムはロンドン、ドーハ、ブダペスト世界選手権の金メダリスト。東京五輪では45秒94の世界記録を樹立して金メダルに輝いている。
デュプランティスは18年に10秒69、追い風参考で10秒57(+2.1)をマーク。ワルホルムは17年に室内で10秒49で走り、屋外ベストは10秒52(16年)だった。
会場は2人のレースのためだけにセッティング。アップの様子から入場まで演出され、ボクシングさながらコートを被ってトラックに登場し、お互いに“煽る”などして会場もヒートアップした。
女子走高跳のY.マフチフ(ウクライナ)らも見守るなか、夢の対決がいよいよスタート。互いに力強くスタートすると、デュプランティスが一気に抜け出す。ワルホルムも食らいつくが、その差は縮まらずにフィニッシュした。
結果は、デュプランティスが10秒37、ワルホルムが10秒47と、0.1秒差で棒高跳世界記録保持者に軍配。いずれも“自己新”という見応えのあるレースだった。
健闘を称え合った2人は、「興奮したよ」とデュプランティスが言えば、ワルホルムは「素晴らしいレースだった。彼はブロックから鋭く抜け出した。本当に速かった。おめでとう!」と笑顔を見せた。
なお、敗者は翌日のDL本番で、互いのユニフォームを着用するようで、スウェーデンのユニフォームがデュプランティスからワルホルムへ。「これで明日はもっと良い(パフォーマンスに)なるよ、ブラザー」と茶化していた。
大いに盛り上がった世紀の100m対決。最後は花火が豪快に打ち上がって幕を閉じた。
【動画】世紀の100m対決!デュプランティスVSワルホルムのレースをチェック!
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