◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)3日目
パリ五輪・陸上競技の3日目のイブニングセッションに行われた男子砲丸投は、世界記録保持者のライアン・クラウザー(米国)が22m90のシーズンベストを放って金メダルを獲得。「ただただ光栄」。この種目では初の3連覇、さらに男子ではウサイン・ボルト(ジャマイカ)やカール・ルイス(米国)らに続く7人目(8種目め)の偉業だった。
クラウザーは1回目に22m64を放って先手を取ると、2回目に22m69、そして3回目に22m90と記録を伸ばした。その後は記録を伸ばせなかったが、まさに完勝と言える内容で、2位のジョー・コヴァクス(米国)に75cmもの差をつけた。
叔父、いとこがやり投の五輪代表、父も円盤投の全国レベルという投てき一家に生まれたクラウザー。五輪3連覇だけにとどまらず、22年オレゴン世界選手権は地元V、23年ブダペスト世界選手権も連覇した。23m56と世界記録を高みへ押し上げた背景には、フォームの改造もあった。ターン始動時にステップを加える新たな技術を身につけたフォームは「クラウザースライド」と呼ばれる。
ここまでの道のりは簡単ではなかった。今季は特に腰、肘の故障に悩まされ「復帰できるかどうかわからなかった。自分がいた場所に戻るには、多くのことが必要でした」と振り返る。それを乗り越え、「今夜の試合は特別なものになりました」と誇らしげに語る。
五輪3連覇の大偉業を成し遂げたクラウザー。次はかねてより野望に掲げる『24m』に挑戦する。
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