◇第108回日本選手権(6月27日~30日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)2日目
パリ五輪選考会を兼ねた日本選手権の2日目が行われ、男子400mハードルの豊田兼(慶大)が日本人3人目の47秒台となる47秒99で初優勝を果たした。パリ五輪参加標準記録を突破済みのためパリ五輪代表に内定した。
五輪本番を見据えて「前半から攻める」レースを展開がハマり、これまでのベストを0.37秒も更新。パリ五輪のファイナルも見える快走だった。
また、同2位の小川大輝(東洋大)も48秒70と、ピッタリとパリ五輪参加標準記録を突破。初の五輪代表を大きくたぐり寄せた。「まだ信じられないです。海外遠征などやってきたことが形になりました」と喜びを語った。
女子1500mは、日本記録保持者の田中希実(New Balance)が3連覇を達成。パリ五輪参加標準記録(4分02秒50)を上回る、サードベストの4分01秒44をマークし、パリ五輪代表に内定。それでも「圧倒的な力がないとまだタイム、3分台は出ない」と話す。田中は翌日の800mと5000mに出場を予定ししている。
そのほか、大会2日目、注目の女子やり投は世界チャンピオンの北口榛花(JAL)が2投目に62m87を放ち2年ぶり4度目のV。同円盤投は郡菜々佳(サトウ食品新潟アルビレックスRC)がサードベストの58m20をマークし2年ぶり2度目のタイトルを獲得した。
同三段跳は故障明けの森本麻里子(オリコ)が13m64(+0.2)で6連覇を達成。棒高跳は、諸田実咲(アットホーム)が4m41の大会新記録で2年連続3度目のVを果たした。女子最速を決める100mはスタートから飛び出した君嶋愛梨沙(土木管理総合)が11秒46(-0.5)で連勝を3に伸ばしたほか、同400mでは松本奈菜子(東邦銀行)が53秒46で2年ぶり3度目の頂点に立った。
男子200mは20秒43(+0.2)で鵜澤飛羽(筑波大)が連覇、同1500mは後半力強く抜け出した飯澤千翔(住友電工)が3分37秒08の大会新で2年ぶり2度目のV、同5000mは伊藤達彦(Honda)がベストを4秒余り更新する13分13秒56の大会新で快勝し、105回大会の10000mに続く日本選手権タイトルを手にした。
大会3日目は男子100mの予選・準決勝、男女スプリントハードルの予選などが実施。決勝種目は女子5000m、男子棒高跳、男子走幅跳、男子円盤投、男子やり投。男子走幅跳は橋岡優輝(富士通)が優勝すれば代表に内定する。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.10.20
-
2025.10.19
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/チーム総合(2025年10月18日)
-
2025.10.18
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.10.20
デュプランティス、フルラーニ、オールマンらが候補に!年間最優秀選手フィールド部門のノミネート男女各5名が発表
世界陸連(WA)は10月13日、ワールド・アスレティクス・アワード2025「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー」のフィールド種目候補選手を発表した。 陸上競技の年間最優秀選手にあたる「ワールド・アスリート・オブ・ザ・ […]
2025.10.20
ハファシマナがブルンジ勢として4連覇! 女子はアメバウが快勝 世界陸連クロカン・ツアーが開幕/WAクロカンツアー
世界陸連(WA)クロスカントリーツアー・ゴールドの初戦ゾルノツァ国際クロスが10月19日、スペインで開催され、男子(8.7km)はE.ハファシマナ(ブルンジ)が25分50秒、女子(8.7km)はL.アメバウ(エチオピア) […]
2025.10.20
トロイティチが2時間3分30秒の大会新V チェプテゲイが自己新 女子はデスタが2時間17分37秒/アムステルダムマラソン
アムステルダムマラソンが10月19日、オランダで開催され、男子はG.トロイティチ(ケニア)が2時間3分30秒で、女子はA.デスタ(エチオピア)が2時間17分37秒で優勝した。 男子優勝のトロイティチは今年の東京マラソンで […]
2025.10.20
其田健也が2時間8分33秒で16位 中間点まで先頭集団に食らいつく/アムステルダムマラソン
10月19日、オランダでアムステルダムマラソンが行われ、ブダペスト世界選手権代表の其田健也(JR東日本)が2時間8分33秒で16位に入った。 其田はスタートから1km3分を切るペースを刻む先頭集団につけ、5kmを14分3 […]
2025.10.20
U18女子走幅跳・岡林結衣 1年ぶり自己新の6m03で栄冠! 6回目に逆転V/U18・16大会
◇第19回U18・第56回U16大会(10月17~19日/三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場)3日目 U18・U16大会の最終日となる3日目が行われ、U18女子走幅跳では岡林結衣(高知農高1高知)が最終6回目の跳躍で6 […]
Latest Issue
最新号

2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望