◇第108回日本選手権(6月27日~30日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)
パリ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権を前日に控え、トップ選手が前日会見に登壇した。
男子200mの前回覇者・鵜澤飛羽(筑波大)は「自分にとって初めてのオリンピックへの挑戦。そこを一番のポイントにしたい」と意気込みを語る。
昨年はアジア選手権を制し、ブダペスト世界選手権では準決勝に進んだ。今季は5月に3連戦。静岡国際でセカンドベストの20秒26(-0.4)、関東インカレは20秒71(-1.3/準決勝で20秒61)、そしてセイコーゴールデングランプリは20秒40(-0.3)と3連勝した。
セイコーGGPではフィニッシュ後に勢い余って転倒し、頭部と肩を強打して病院へ搬送。脳震とうと診断され「2週間は歩くだけにしました。ご心配おかけしました」。練習復帰後は「肩も痛めていたので」とやや動きに精彩を欠いたが、「ある程度、(走る)量をこなせれば身体が戻ってくる」と、コンディションは整えてきた。
静岡国際は「大会前2週間くらいは調子が上がらなかった」。セイコーGGPでは「ごちゃごちゃした走りになった」と総括し、それを踏まえて「予選からカーブの出口でバタバタせず、まとめて走れれば」と見据えている。
参加標準記録(20秒16)は「2週間あいてしまったので…ただ、ずっと狙っているので、条件が整えば。明日、明後日の自分に託したい」。
アニメや漫画好きとしても知られる鵜澤。大舞台の決勝ではいつもノア・ライルズ(米国)さながらのパフォーマンスを見せているが、「まだ決めていません。楽しみにしていてください」と笑った。
「人並みにオリンピックは出たい大会。出られたらもちろんうれしいですが、まずはこの大会で結果を出すことを考えていきたい」
出場資格を得られるワールドランキング(Road to Paris)で出場圏内に入るのは濃厚。まずは3位以内に入れば五輪を手中に収められるが、もちろん連覇で決めるつもりだ。
◇パリ五輪代表内定条件
・参加標準記録+優勝
・各種目最大3人
※後日選考の優先順位=ワールドランキングで出場権獲得+3位以内(※早期内定者のいる種目は上位2位)
◇テレビ中継
1日目/6月27日(木)
NHK BS18:00~20:00
2日目:6月28日(金)
NHK BS 18:30~19:30/NHK総合 19:30~20:42
3日目:6月29日(土)
NHK総合16:30~18:43 ※17:59~18:05はサブチャンネル
4日目:6月30日(日)
NHK総合16:30~18:43 ※17:59~18:05はサブチャンネル
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.05.01
坂井隆一郎、中島佑気ジョセフ、水久保漱至らがケガのため欠場/セイコーGGP
2025.05.01
アジア選手権男子400m中島佑気ジョセフが故障のため辞退 44秒台の佐藤風雅が代表入り
-
2025.05.01
-
2025.05.01
-
2025.04.30
-
2025.04.30
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
-
2025.04.28
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.05.01
セイコーGGPトラック種目の海外選手を発表! 100mにパリ五輪4継金メダルブレーク、110mHに同7位ベネットら
日本陸連は5月1日、セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場)の出場選手第10弾としてトラック種目の海外選手を発表した。 男子100mには昨年のパリ五輪男子4×100mリレーで金メダルのジェロー […]
2025.05.01
東京メトロに伊東明日香が入部 「競技が続けられる環境があることに感謝」
東京メトロは5月1日、伊東明日香が入部したと発表した。今年3月31日に埼玉医科大グループを退部していた。 伊東は東京・順天高時代から全国高校駅伝に出場。東洋大進学後は全日本女子大学駅伝や富士山女子駅伝など全国大会に出走し […]
2025.05.01
九電工にケニア出身のキプンゲノ・ニアマイアが加入 ハーフマラソンなどロードが主戦場
九電工は5月1日、ケニア出身のキプンゲノ・ニアマイアが同日付で加入したと発表した。 ニアマイアはケリンゲット高出身の27歳。ハーフマラソンや10kmなどロードレースを主戦場としている。自己ベストは5000m13分57秒3 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)