2024.06.13
◇欧州選手権(6月7日~12日/イタリア・ローマ)
6月12日、欧州選手権の最終日が行われ、男子1500mでは東京五輪金メダルのヤコブ・インゲブリグトセン(ノルウェー)が3分31秒95で優勝した。
前回大会で自らが作った大会記録を更新し、2日目の5000mとあわせて2冠達成となった。欧州選手権では3大会連続での2種目制覇の偉業となった。
レースでは序盤、イグナシオ・フォンテス(スペイン)先頭を引っ張り、インゲブリグトセンは最後方にポジションを取り、レースを進めた。だが、2周目に入りペースが落ち着くとみるやいなや、一気に先頭へ浮上したインゲブリグトセンは400mから800mまでを57秒、800mから1200mまでを56秒とビルドアップ。このペースに太刀打ちできる選手はおらず、ラスト300mでさらに突き放し、前回樹立した大会記録(3分32秒76)を易々と塗り替えた。
今大会で2つの優勝を飾ったインゲブリグトセンは、欧州選手権での金メダルが6つに。モハメド・ファラー(英国)らの5個を抜いて、男子で最多の金メダル獲得となった。
前人未踏の記録を達成したスターは「今大会の走りには間違いなく満足している。練習の時からいいフィーリングだった」と余裕のコメント。パリ五輪に向けても「どのレースでもベストを尽くすだけだ」と語っている。
女子走幅跳は東京五輪金のマライカ・ミハンボ(ドイツ)が今季世界最高の7m22(-1.4)で2大会ぶり優勝。男子棒高跳では世界記録保持者のアルマンド・デュプランティス(スウェーデン)が6m10で3連覇を果たした。
女子800mでは東京五輪銀メダルのケリー・ホジキンソン(英国)が2連覇。男子やり投でも東京五輪2位のヤコブ・ヴァドレイヒ(チェコ)が88m65のシーズンベストで制した。
最終種目の男子4×100mリレーはイタリアが37秒82で優勝し、同国が合計11個の金メダルを獲得。金銀銅あわせて24のメダルを手に入れ、開催国が国別メダル獲得数でトップとなって閉幕した。
【動画】欧州選手権最終日のハイライトをチェック
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.07.06
世界陸上新規内定は6人 山崎一彦強化委員長「見応えある勝負があった」/日本選手権
-
2025.07.06
-
2025.07.06
-
2025.07.05
-
2025.07.02
2025.06.17
2025中学最新ランキング【男子】
-
2025.06.17
-
2025.06.23
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.07
鵜澤飛羽が自己タイの20秒12で3連覇「東京世界選手権は男子200mの決勝を走りたい!」/日本選手権
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子200mは鵜澤飛羽(JAL)が3連覇を達成。2大会連続の世界選手権代表に内定した。 広告の下に […]
2025.07.06
世界陸上新規内定は6人 山崎一彦強化委員長「見応えある勝負があった」/日本選手権
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が3日間にわたって行われた。 広告の下にコンテンツが続きます 今大会で東京世界選手権の新規内定者は、男子200mの鵜 […]
2025.07.06
100mH福部真子は膝の痛み乗り越え3位死守 準決勝12秒75で「欲が出ました」/日本選手権
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子100mハードルは田中佑美(富士通)が12秒86(-0.4)で初優勝を飾った。 広告の下にコン […]
2025.07.06
100mH・田中佑美「本当に集中していた」悲願の初優勝に「不安を乗り越えられた」/日本選手権
◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子100mハードルは田中佑美(富士通)が12秒86(-0.4)で大会初優勝を飾った。 広告の下に […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会