2024.06.09
◇欧州選手権(6月7日~12日/イタリア・ローマ)
6月8日、欧州選手権の2日目が行われ、男子走幅跳では東京五輪金メダルのマイコラス・テントグルー(ギリシャ)が8m65(-0.3)の今季世界最高、大会新記録で優勝した。
テントグルーは1回目から8m42(-0.2)を跳んでリードを奪うと、3回目には8m49(-0.1)と記録を伸ばした。さらに5回目に自己記録を3年ぶりに5cm塗り替える8m65(-0.3)をジャンプ。6回目も同じ8m65(-0.3)で大会3連覇に花を添えた。
「こんなことは自分にしかできないだろう」と胸を張ったテントグルー。ターゲットのひとつであったギリシャ記録(8m66)には1cm及ばなかったが、「5回目の時点で疲れを感じていたが、コーチから『君ならできる』と励まされ、もう一度跳べたんだ」と試合を振り返った。
2位には19歳のマッティア・フルラーニ(イタリア)が8m38(-0.5)で続き、自らが今年樹立したU20世界記録を2cm更新した。また、予選で8m41を跳んでいたシモン・エハンマー(スイス)は8m31(-0.5)で銅メダルを獲得している。
女子七種競技ではリオ・東京五輪金メダルのナフィサトゥ・ティアム(ベルギー)が6848点(13秒74、1m95、15m06、24秒81/6m59、53m00、2分11秒79)の大会新で優勝。男子5000mは世界選手権2連覇中のヤコブ・インゲブリグトセン(ノルウェー)が13分20秒11で制した。
イタリア勢が3つの金メダルを獲得。男子砲丸投はブダペスト世界選手権銀メダルのレオナルド・ファッブリが22m45の大会新で制し、男子110mハードルではロレンゾ・シモネッリが13秒05(+0.6)の自己新V。イタリア記録も樹立した。また、最終種目の男子100mでは東京五輪金のラモント・マルセル・ジェイコブスが10秒02(+0.7)で2連覇し、2位には自己新の10秒05をマークしたチトゥル・アリが続き、イタリア勢によるワンツー・フィニッシュとなっった。
女子円盤投は五輪・世界選手権で合計4つの金メダルを獲得しているサンドラ・エルカセビッチ(クロアチア/旧姓ペルコヴィッチ)が7連覇。男子20km競歩はブダペスト世界選手権銀メダルのペルセウス・カールストレーム(スウェーデン)が1時間19分13秒で勝った。
【動画】ジェイコブスが男子100m2連覇!
欧州選手権
— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) June 9, 2024
男子100mはイタリア勢🇮🇹が1位、2位🏆
🥇L.M.ジェイコブス 10秒02(+0.7)
🥈C.アリ 10秒05
男子110mH・シモネッリ、砲丸投・ファッブリも優勝✨pic.twitter.com/tj8SiwLTK2
#Roma2024
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.28
2月に名古屋アジア大会・競歩のリハーサル大会 名古屋市の特設コースで実施
-
2025.12.27
-
2025.12.22
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
-
2025.12.21
-
2025.12.21
-
2025.12.21
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.28
2月に名古屋アジア大会・競歩のリハーサル大会 名古屋市の特設コースで実施
愛知陸協は、26年2月21日に名古屋市で第15回愛知競歩競技会を行うと発表した。 愛知競歩競技会は、これまでパロマ瑞穂北陸上競技場や知多運動公園陸上競技場(Bフードサイエンス1969知多スタジアム)などトラックで実施され […]
2025.12.28
箱根駅伝Stories/人一倍練習をこなして成長した駒大・伊藤蒼唯 夏場のケガを乗り越え「身体で感覚を思い出せた」
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 トップ選手が集まる駒大で代名詞が 駒大・伊藤蒼唯(4年)の代名詞は「 […]
2025.12.28
箱根駅伝Stories/3連覇に挑む青学大の絶対エース・黒田朝日 「チームが勝つために最大限の走りがしたい」
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 「花の2区」で2度の爆走 箱根駅伝で、黒田朝日(4年)は、「花の2区 […]
2025.12.28
トヨタ自動車、旭化成、Hondaの「3強」が中心!第70回記念大会を制するのは?日本代表たちの激走にも注目/ニューイヤー駅伝
◇第70回全日本実業団対抗駅伝(1月1日/群馬県庁前発着・7区間100km) 第70回の節目を迎える全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝inぐんま)は2026年1月1日、群馬県前橋市の群馬県庁を発着点とする7区間100 […]
2025.12.28
ミュンヘン五輪ハンマー投金メダルのボンダルチュク氏が死去 引退後はセディフ、カツバーグらを指導
男子ハンマー投のA.ボンダルチュク氏(ソ連/ウクライナ)が亡くなった。85歳だった。 ボンダルチュク氏は1972年のミュンヘン五輪の金メダリスト。1969年に当時の世界記録75m48を投げ、史上初めて75m台を記録した選 […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳
