HOME 国内

2024.04.15

110mH村竹ラシッド JALのシャツをお披露目「人生を懸けて取り組んでいる」初五輪代表へ羽ばたく決意
110mH村竹ラシッド JALのシャツをお披露目「人生を懸けて取り組んでいる」初五輪代表へ羽ばたく決意

JALアスリート社員の一員となった村竹ラシッド

JALがアスリート社員が集まり、社内への挨拶を終えたあと、新年度スタートの取材対応を行った。

男子110mハードル日本記録保持者の村竹ラシッドはこの春に入社。4月1日に入社式に出席したが、この日はJALのシャツに身を包んで初めて公の場となり、「似合っていますか?」と笑顔を見せる。

午前中には鳥取三津子社長へも挨拶し、「緊張してあまり覚えていません」とはにかんだ。女子やり投世界一の北口榛花だけでなく、フェンシング・エペ五輪金メダリストの加納虹輝らとも改めて顔を合わせ、「錚々たるアスリートのみなさんがいらっしゃるので刺激になりますし、自分も頑張りたいと思える環境です」と気合を入れた。

直前まで鹿児島で、同じ日本記録13秒04を持ち、順大の先輩でもある泉谷駿介(住友電工)と合宿。「まだ試合の時のような出力は出ていないですが、それでも昨年よりは出せそうな手応えがあります」と充実の表情を見せる。

冬場のパワーアップと長い距離を走ってきた効果もあってか、「いつもならこの時期は5台目以降にバテていましたが、今の時点でまだ加速していけそう」と成長を実感していた。

初戦は4月29日の織田記念になる見込み。昨年は冷たい雨が降りしきる悪コンディションとなり、そこでケガをして長期離脱したレースだが、「今年は良い条件になるといいな」と村竹。すでにパリ五輪の参加標準記録を突破しているだけに、「まだ初戦なので13秒3~2で走れればいい。6月の日本選手権に合わせていきたい」と焦りはない。

広告の下にコンテンツが続きます

3年前の東京五輪は参加標準記録を日本選手権予選で突破したが、決勝で不正スタートにより失格。どん底に落ちたが、そこから這い上がってきた。

「今年は心の底から出たいと思って練習してきました。陸上は僕が今、人生を懸けて取り組んでいること。人生そのものと言っても過言ではない」

3年前のリベンジの舞台はもうすぐやってくる。国内のレベルは高いが「負けないつもりでやっています」と、もちろん初の五輪代表をつかみ取るつもりだ。

JALがアスリート社員が集まり、社内への挨拶を終えたあと、新年度スタートの取材対応を行った。 男子110mハードル日本記録保持者の村竹ラシッドはこの春に入社。4月1日に入社式に出席したが、この日はJALのシャツに身を包んで初めて公の場となり、「似合っていますか?」と笑顔を見せる。 午前中には鳥取三津子社長へも挨拶し、「緊張してあまり覚えていません」とはにかんだ。女子やり投世界一の北口榛花だけでなく、フェンシング・エペ五輪金メダリストの加納虹輝らとも改めて顔を合わせ、「錚々たるアスリートのみなさんがいらっしゃるので刺激になりますし、自分も頑張りたいと思える環境です」と気合を入れた。 直前まで鹿児島で、同じ日本記録13秒04を持ち、順大の先輩でもある泉谷駿介(住友電工)と合宿。「まだ試合の時のような出力は出ていないですが、それでも昨年よりは出せそうな手応えがあります」と充実の表情を見せる。 冬場のパワーアップと長い距離を走ってきた効果もあってか、「いつもならこの時期は5台目以降にバテていましたが、今の時点でまだ加速していけそう」と成長を実感していた。 初戦は4月29日の織田記念になる見込み。昨年は冷たい雨が降りしきる悪コンディションとなり、そこでケガをして長期離脱したレースだが、「今年は良い条件になるといいな」と村竹。すでにパリ五輪の参加標準記録を突破しているだけに、「まだ初戦なので13秒3~2で走れればいい。6月の日本選手権に合わせていきたい」と焦りはない。 3年前の東京五輪は参加標準記録を日本選手権予選で突破したが、決勝で不正スタートにより失格。どん底に落ちたが、そこから這い上がってきた。 「今年は心の底から出たいと思って練習してきました。陸上は僕が今、人生を懸けて取り組んでいること。人生そのものと言っても過言ではない」 3年前のリベンジの舞台はもうすぐやってくる。国内のレベルは高いが「負けないつもりでやっています」と、もちろん初の五輪代表をつかみ取るつもりだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

水戸招待のエントリー発表! 棒高跳に柄澤智哉、山本聖途、諸田実咲ら男女トップ集結 戸邉直人、城山正太郎も出場予定

5月5日に行われる日本グランプリシリーズ第7戦「2025水戸招待陸上」のエントリー選手が発表された。男子棒高跳には東京五輪代表の山本聖途(トヨタ自動車)、江島雅紀(富士通)や世界選手権代表経験のある柄澤智哉(東京陸協)ら […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

2025.04.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]

NEWS 【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

2025.04.30

【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]

NEWS 5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

2025.04.30

5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]

NEWS 26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

2025.04.30

26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top