2024.02.18
◇第107回日本選手権20km競歩(2月18日/兵庫県神戸市・六甲アイランド)
パリ五輪代表選考会となる第107回日本選手権20km競歩が行われ、女子は藤井菜々子(エディオン)が1時間27分59秒の大会新記録で2年連続3度目の優勝を果たし、派遣設定記録(1時間28分30秒)を突破しての優勝でパリ五輪代表に内定した。
序盤からレースを牽引した藤井。10kmは44分02秒で通過し、岡田久美子(富士通)との一騎打ちの様相に。その後は一人旅となるなか、「4分25秒前後で押していってラスト上げようと思いました。少し暑くなったのと、風も強くなったので落ちましたが」と振り返るも、日本記録(1時間27分41秒)の岡田に次ぎ、日本女子2人目の1時間28分切りを果たした。
「今日は派遣設定記録の突破と優勝での内定が目標だったのでホッとしています」。実に5年ぶりの自己新で2大会連続五輪に笑みがこぼれる。この日は「あまり呼吸も乱れず、大きな動きで余裕を持って歩けました」と手応えをつかむレースとなった。
19年ドーハ世界選手権7位、22年オレゴン世界選手権6位と結果を残してきたが、東京五輪は13位、昨年のブダペスト世界選手権は「速いペースでまったく戦えなかった」と14位に終わった。
「結構ショックだったので、見直してやってきました。(1km)4分20~25秒のレースペースを身体に刻み込んできて、その成果が出せました」
これで2大会連続オリンピック。「東京は挑戦者の気持ちでしたが、今回はエースとして引っ張っていく立場。パリ五輪は上位入賞目指して頑張りたいです」。
今後は国際レースでの経験を積んで夏の本番を迎えるつもりでいる。
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