HOME 国内

2023.12.20

女子5000m田中希実「パリ五輪は2種目で狙いたい」年明けから3度目のケニア合宿を敢行/陸連アワード
女子5000m田中希実「パリ五輪は2種目で狙いたい」年明けから3度目のケニア合宿を敢行/陸連アワード

23年優秀選手賞に選ばれた田中希実

日本陸連の年間表彰を発表する「日本陸連 アスレティックス・アワード 2023」が12月20日、都内で開かれた。

ブダペスト世界選手権8位入賞で優秀選手賞に選出された田中希実(New Balance)は「今回5回目ということで、ここまで長くアワードに呼んでもらえるとは思っていませんでした。この経験を今後につなげていきたい」と受賞の喜びを口にした。

今季は世界選手権の活躍にとどまらず、9月のWAダイヤモンドリーグファイナルでは6位入賞。記録面でも5000mの日本記録を世界選手権で14分37秒98、9月のダイヤモンドリーグ・パリ大会で14分29秒18と、従来の記録を約24秒も更新してみせた。

広告の下にコンテンツが続きます

また、昨年度限りで所属していた豊田自動織機を退社し、4月からはNew Balance所属のプロランナーとして活動している。「プロという選択をしたぶん、気持ちの浮き沈みは激しかった」と言い、コーチを務める父の健智さんに感情をぶつけることもあった。

しかし、「ブダペストの時に、自分の中の邪魔な考えを排除して、まっすぐと気持ちを揺らさずに向かっていける他者の存在を心の拠りどころにできる気づきがあった」と成長を実感している。

1月からは自身3度目となるケニア合宿を敢行する。「毎回違ったメンバーとなり、今回はYouTuberのたむじょーさんや、新しいトレーナーさんと一緒です。毎回珍道中なのですが、今回も珍道中になりそうなので、怖い部分もありつつ、楽しみな部分もあります」と本音を明かした。

2024年に向けては、「まだパリ五輪の出場権はありませんが、できれば2種目で狙いたい。出られたら自分らしさを全身で表現できればと思っています」と話した。

日本陸連の年間表彰を発表する「日本陸連 アスレティックス・アワード 2023」が12月20日、都内で開かれた。 ブダペスト世界選手権8位入賞で優秀選手賞に選出された田中希実(New Balance)は「今回5回目ということで、ここまで長くアワードに呼んでもらえるとは思っていませんでした。この経験を今後につなげていきたい」と受賞の喜びを口にした。 今季は世界選手権の活躍にとどまらず、9月のWAダイヤモンドリーグファイナルでは6位入賞。記録面でも5000mの日本記録を世界選手権で14分37秒98、9月のダイヤモンドリーグ・パリ大会で14分29秒18と、従来の記録を約24秒も更新してみせた。 また、昨年度限りで所属していた豊田自動織機を退社し、4月からはNew Balance所属のプロランナーとして活動している。「プロという選択をしたぶん、気持ちの浮き沈みは激しかった」と言い、コーチを務める父の健智さんに感情をぶつけることもあった。 しかし、「ブダペストの時に、自分の中の邪魔な考えを排除して、まっすぐと気持ちを揺らさずに向かっていける他者の存在を心の拠りどころにできる気づきがあった」と成長を実感している。 1月からは自身3度目となるケニア合宿を敢行する。「毎回違ったメンバーとなり、今回はYouTuberのたむじょーさんや、新しいトレーナーさんと一緒です。毎回珍道中なのですが、今回も珍道中になりそうなので、怖い部分もありつつ、楽しみな部分もあります」と本音を明かした。 2024年に向けては、「まだパリ五輪の出場権はありませんが、できれば2種目で狙いたい。出られたら自分らしさを全身で表現できればと思っています」と話した。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.12

國學院大がライフネット生命とスポンサーシップ契約「箱根路で最高の景色を見せられるよう邁進」

ライフネット生命保険株式会社は12月12日、昨年から結んでいる國學院大陸上競技部とのスポンサーシップ契約を延長したと発表した。 2008年に開業したライフネット生命は、オンライン生保のリーディングカンパニーとして知られる […]

NEWS 全中3000mV出田隆之助擁する中京、前回8位の大淀、戦力充実の稲美北、常盤松などが有力  14日に中学駅伝日本一決定戦/全中駅伝男子展望

2025.12.12

全中3000mV出田隆之助擁する中京、前回8位の大淀、戦力充実の稲美北、常盤松などが有力 14日に中学駅伝日本一決定戦/全中駅伝男子展望

第33回全国中学校駅伝が、12月14日に滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。 男子6区間18km、女子5区間12kmのコースに、各都道府県代表に開催地枠を加えた男女それぞれ48チームが出場し、中 […]

NEWS 京山が3連覇に向けて前進 東北勢初のトップ3目指す黒石野、初出場の男山三、鶴ヶ島藤が上位候補/全中駅伝女子展望

2025.12.12

京山が3連覇に向けて前進 東北勢初のトップ3目指す黒石野、初出場の男山三、鶴ヶ島藤が上位候補/全中駅伝女子展望

第33回全国中学校駅伝が、12月14日に滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。 男子6区間18km、女子5区間12kmのコースに、各都道府県代表に開催地枠を加えた男女それぞれ48チームが出場し、中 […]

NEWS 豪州で18歳・ビークロフトが10000m競歩38分02秒68のU20世界新

2025.12.12

豪州で18歳・ビークロフトが10000m競歩38分02秒68のU20世界新

12月11日、豪州シドニーで、ニューサウスウェールズ州10000m競歩選手権が行われ、I.ビークロフト(豪州)が38分02秒68のU20世界新記録をマークした。 ビークロフトは2007年生まれの18歳。競歩選手だった父の […]

NEWS 箱根駅伝初Vへ國學院大・前田康弘監督「ジョーカーにどう立ち向かっていくか」 主将・上原琉翔「先頭でタスキを」

2025.12.12

箱根駅伝初Vへ國學院大・前田康弘監督「ジョーカーにどう立ち向かっていくか」 主将・上原琉翔「先頭でタスキを」

第102回箱根駅伝で初優勝を狙う國學院大が12月12日、都内の渋谷キャンパスで壮行会と記者会見を開いた。 例年の合同による囲み取材形式から急遽、記者会見方式への変更。前田康弘監督は「今年は今のところ16人全員が元気で良い […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top