HOME 学生長距離

2023.12.16

【Playback箱根駅伝】第41回/日大がついに中大の連覇止める!新興の順大、国士大、日体大が3位~5位と健闘
【Playback箱根駅伝】第41回/日大がついに中大の連覇止める!新興の順大、国士大、日体大が3位~5位と健闘

第41回箱根駅伝/日大の高口徹が紙吹雪の中、読売本社前のフィニッシュに到着

2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)

第41回(1965年/昭和40年)
鈴木従道、宇佐美彰朗とのちの五輪ランナーが躍動 5区は立教大・浜崎真造が区間新

第1回プロ野球ドラフト会議が開催される1965年。第41回大会は、前人未到の7連覇に挑む中大と、7年ぶり制覇を狙う日大の2強とされた。

広告の下にコンテンツが続きます

1区は前年に続き、国士大の大川賢明が区間賞を獲得する。中大と日大は区間6、7位で2区へとタスキをつないだ。2区は日大の土谷和夫が区間賞を獲得。3区も日大ルーキーの鈴木従道が1時間1分46秒と大会新記録で区間賞を獲り、続く4区も日大の馬場和秋が区間賞。往路は5時間52分1秒で日大が中大に4分36秒差をつけて制する。

出場9回目の国士大は5区の猪腰嘉勝が中大を抜いて往路2位に浮上。4位には順大と続いた。5区区間賞は立教大の浜崎真造が1時間22分38秒の区間新記録で獲得した。

大きくリードを奪った日大は、奥貫博が3年連続で6区区間賞を獲得。中大との差は6分51秒となった。8区では新人の大槻憲一が区間3位、9区では3年後のメキシコ五輪でマラソン代表となった宇佐美彰朗が、1時間15分56秒と区間新記録で優勝を決定付けた。続くアンカーの高口徹も区間賞を獲得し、日大は大会新記録となる11時間30分41秒で7年ぶり9回目の栄冠に輝いた。

中大は7区で師岡溢哺が2年ぶりに区間賞を獲得するも、日大から8分28秒と大差をつけられ、11時間39分9秒で2位。往路4位の順大は、8区の松波慎介が区間新記録で区間賞を取るなど追い上げ、参加8年目にして初の3位に入った。往路2位の国士大が総合4位。日体大、早大、専大、明大と続いた。一方、往路5位と健闘した立教大は復路12位と苦戦し、総合11位でレースを終えた。

広告の下にコンテンツが続きます

参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)

2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)

第41回(1965年/昭和40年) 鈴木従道、宇佐美彰朗とのちの五輪ランナーが躍動 5区は立教大・浜崎真造が区間新

第1回プロ野球ドラフト会議が開催される1965年。第41回大会は、前人未到の7連覇に挑む中大と、7年ぶり制覇を狙う日大の2強とされた。 1区は前年に続き、国士大の大川賢明が区間賞を獲得する。中大と日大は区間6、7位で2区へとタスキをつないだ。2区は日大の土谷和夫が区間賞を獲得。3区も日大ルーキーの鈴木従道が1時間1分46秒と大会新記録で区間賞を獲り、続く4区も日大の馬場和秋が区間賞。往路は5時間52分1秒で日大が中大に4分36秒差をつけて制する。 出場9回目の国士大は5区の猪腰嘉勝が中大を抜いて往路2位に浮上。4位には順大と続いた。5区区間賞は立教大の浜崎真造が1時間22分38秒の区間新記録で獲得した。 大きくリードを奪った日大は、奥貫博が3年連続で6区区間賞を獲得。中大との差は6分51秒となった。8区では新人の大槻憲一が区間3位、9区では3年後のメキシコ五輪でマラソン代表となった宇佐美彰朗が、1時間15分56秒と区間新記録で優勝を決定付けた。続くアンカーの高口徹も区間賞を獲得し、日大は大会新記録となる11時間30分41秒で7年ぶり9回目の栄冠に輝いた。 中大は7区で師岡溢哺が2年ぶりに区間賞を獲得するも、日大から8分28秒と大差をつけられ、11時間39分9秒で2位。往路4位の順大は、8区の松波慎介が区間新記録で区間賞を取るなど追い上げ、参加8年目にして初の3位に入った。往路2位の国士大が総合4位。日体大、早大、専大、明大と続いた。一方、往路5位と健闘した立教大は復路12位と苦戦し、総合11位でレースを終えた。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)

第41回箱根駅伝総合成績をチェック

●総合成績 1位 日大  11時間30分41秒 2位 中大  11時間39分09秒 3位 順大  11時間43分58秒 4位 国士大 11時間45分55秒 5位 日体大 11時間47分39秒 6位 早大  12時間03分54秒 7位 専大  12時間03分56秒 8位 明大  12時間05分33秒 9位 東洋大 12時間13分05秒 10位 東教大 12時間22分21秒 11位 立教大 12時間23分46秒 12位 法大  12時間29分39秒 13位 東農大 12時間43分11秒 14位 青学大 13時間07分25秒 15位 神奈川大 13時間13分39秒 ●区間賞 1区 大川賢明(国士大) 1時間05分50秒 2区 土谷和夫(日大) 1時間14分40秒 3区 鈴木従道(日大) 1時間01分46秒 4区 馬場和秋(日大) 1時間02分23秒 5区 濱崎眞造(立大) 1時間22分38秒 6区 奥貫博(日大) 1時間09分04秒 7区 師岡溢哺(中大) 1時間03分39秒 8区 松波慎介(順大) 1時間03分15秒 9区 宇佐美彰朗(日大) 1時間15分56秒 10区 高口徹(日大) 1時間03分41秒

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.04.28

日本勢は金メダル8個獲得 中長距離で5種目制覇 記録では渕上翔太400mH49秒97、中谷魁聖が走高跳2m19をマーク/U20アジア選手権

◇第21回U20アジア選手権(4月24日~27日/UAE・ドバイ) 4日間の大会が終了し、男女合わせて29名が出場した日本勢は金メダル8個を含む21のメダルを獲得。昨年6月に韓国で行われた前回大会(金14個、メダル総数で […]

NEWS バレガ5000m12分55秒68の大会新V 前週世界新のデュプランティスは6m00 3000m障害のチェプコエチも2連勝/DL蘇州

2024.04.28

バレガ5000m12分55秒68の大会新V 前週世界新のデュプランティスは6m00 3000m障害のチェプコエチも2連勝/DL蘇州

中国・蘇州で4月27日、ダイヤモンドリーグ(DL)第2戦が開催され、男子5000mでは東京五輪10000m金メダルのS.バレガ(エチオピア)が12分55秒68の大会新で優勝した。 バレガは現在24歳。18年にこの種目で1 […]

NEWS 織田記念スタートリスト発表 男子100m坂井隆一郎は最終エントリーせず 山縣亮太や多田修平、東田旺洋が出場へ

2024.04.28

織田記念スタートリスト発表 男子100m坂井隆一郎は最終エントリーせず 山縣亮太や多田修平、東田旺洋が出場へ

第58回織田幹雄記念国際大会(4月29日/広島広域公園陸上競技場)のスタートリストが4月28日、発表された。 GP(グランプリ)男子100m予選1組は、4レーンに多田修平(住友電工)。2組には4レーンにデーデー・ブルーノ […]

NEWS 【高校生FOCUS】女子中距離・久保凛(東大阪大敬愛高)ターゲットはインターハイ連覇と日本選手権V

2024.04.28

【高校生FOCUS】女子中距離・久保凛(東大阪大敬愛高)ターゲットはインターハイ連覇と日本選手権V

FOCUS! 高校生INTERVIEW 久保 凛  Kubo Rin 東大阪大敬愛高2大阪 活躍中の注目高校アスリートをフォーカスして紹介するコーナー!今回は昨年の北海道インターハイ女子800mチャンピオンの久保凛選手( […]

NEWS 社会人初戦を迎える村竹ラシッド 日本選手権やパリ五輪を見据え「冬季の成果を確かめたい」/織田記念

2024.04.28

社会人初戦を迎える村竹ラシッド 日本選手権やパリ五輪を見据え「冬季の成果を確かめたい」/織田記念

第58回織田幹雄記念国際大会(4月29日)を前日に控えた4月28日、会場の広島広域公園陸上競技場(ホットスタッフフィールド広島)で出場選手の会見が行われた。 男子110mHに出場する村竹ラシッド(JAL)は、この春に順大 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年5月号 (4月12日発売)

2024年5月号 (4月12日発売)

パリ五輪イヤー開幕!

page top