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2023.12.16

【Playback箱根駅伝】第40回/中大が日大との28秒差激闘制して6連覇の金字塔!!記念大会で関東外から立命大と福岡大がOP参加
【Playback箱根駅伝】第40回/中大が日大との28秒差激闘制して6連覇の金字塔!!記念大会で関東外から立命大と福岡大がOP参加

第40回箱根駅伝のスタート。記念大会で立命大と福岡大がオープン参加した

2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)

第40回(1964年/昭和39年)
中大が6連覇!今も色褪せない金字塔 記念大会で立命大と福岡大が参加

東京五輪が開催される1964年の正月だった第40回大会は、記念大会として戦後初めて、関東地区以外から立命大と福岡大がオープン参加した。

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6連覇に挑んだ中大は、猿渡武嗣が3度目の1区に出走して区間4位発進。2区ではオープン参加だった福岡大の重松森雄が、従来の記録を4分21秒も更新する1時間13分52秒という区間新記録で、6人を抜いて2位に浮上した。重松は翌年、マラソンで2時間12分00秒と世界最高記録を樹立する。

4区では岩下察男が区間賞。20.4kmを59分54秒という驚異的な記録を打ち立てた。2006年第82回大会で18.5kmになるまで、ただ1人60分を切った異次元の記録だった。

中大は5区の中村健司も区間賞。この2人でトップに立つと、往路を5時間50分57秒で制す。だが、大差とはいかず、13秒差と僅差で日大が追った。

6区は2年連続で奥貫博が区間賞を獲得し、日大が再び首位に立つ。7区は中大の井上鉄石、8区は日大の高橋英雄と2校が区間賞を争った。鶴見中継所では日大が2分17秒のリードを奪ったが、中大アンカーの若松軍蔵が日大に迫る。青物横丁駅横でついに日大を捕らえ、中大が土壇場の逆転劇で6連覇を達成した。

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中大は11時間33分34秒の大会新記録を樹立。6連覇は今も残る最多連覇となっている。涙をのんだ日大は、11時間34分02秒とわずか28秒差だった。1・2位の28秒差は歴代4位に小差だった。

この大会では3位の国士大から東洋大、順大、日体大、そして7位の早大まで11時間台をマーク。大幅なレベルアップが印象に残る大会となった。オープン参加の立命大は12時間9分41秒(参考)、福岡大は12時間11分54秒(参考)。

同年開催された東京五輪には箱根駅伝経験者が7人出場。そのうち中大勢は6人で、在学中の猿渡、岩下のほか、6連覇メンバーの横溝三郎も3000m障害の日本代表として出場した。また、39、40回大会には順大に澤木啓祐(2区)と小出義雄(8区)と、後に名指導者となる2人が競演している。

参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)

2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)

第40回(1964年/昭和39年) 中大が6連覇!今も色褪せない金字塔 記念大会で立命大と福岡大が参加

東京五輪が開催される1964年の正月だった第40回大会は、記念大会として戦後初めて、関東地区以外から立命大と福岡大がオープン参加した。 6連覇に挑んだ中大は、猿渡武嗣が3度目の1区に出走して区間4位発進。2区ではオープン参加だった福岡大の重松森雄が、従来の記録を4分21秒も更新する1時間13分52秒という区間新記録で、6人を抜いて2位に浮上した。重松は翌年、マラソンで2時間12分00秒と世界最高記録を樹立する。 4区では岩下察男が区間賞。20.4kmを59分54秒という驚異的な記録を打ち立てた。2006年第82回大会で18.5kmになるまで、ただ1人60分を切った異次元の記録だった。 中大は5区の中村健司も区間賞。この2人でトップに立つと、往路を5時間50分57秒で制す。だが、大差とはいかず、13秒差と僅差で日大が追った。 6区は2年連続で奥貫博が区間賞を獲得し、日大が再び首位に立つ。7区は中大の井上鉄石、8区は日大の高橋英雄と2校が区間賞を争った。鶴見中継所では日大が2分17秒のリードを奪ったが、中大アンカーの若松軍蔵が日大に迫る。青物横丁駅横でついに日大を捕らえ、中大が土壇場の逆転劇で6連覇を達成した。 中大は11時間33分34秒の大会新記録を樹立。6連覇は今も残る最多連覇となっている。涙をのんだ日大は、11時間34分02秒とわずか28秒差だった。1・2位の28秒差は歴代4位に小差だった。 この大会では3位の国士大から東洋大、順大、日体大、そして7位の早大まで11時間台をマーク。大幅なレベルアップが印象に残る大会となった。オープン参加の立命大は12時間9分41秒(参考)、福岡大は12時間11分54秒(参考)。 同年開催された東京五輪には箱根駅伝経験者が7人出場。そのうち中大勢は6人で、在学中の猿渡、岩下のほか、6連覇メンバーの横溝三郎も3000m障害の日本代表として出場した。また、39、40回大会には順大に澤木啓祐(2区)と小出義雄(8区)と、後に名指導者となる2人が競演している。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)

第40回箱根駅伝総合成績をチェック

●総合成績 1位 中大 11時間33分34秒 2位 日大 11時間34分02秒 3位 国士大 11時間47分09秒 4位 東洋大 11時間52分29秒 5位 順大 11時間57分48秒 6位 日体大 11時間57分48秒 7位 早大 11時間58分39秒 8位 法大 12時間01分45秒 9位 明大 12時間01分47秒 10位 専大 12時間06分45秒 OP 立命大 12時間09分41秒 11位 東教大 12時間11分27秒 OP 福岡大 12時間11分54秒 12位 立教大 12時間14分58秒 13位 東農大 12時間24分43秒 14位 慶大 12時間36分30秒 15位 横浜市大 13時間04分11秒 ●区間賞 1区 大川賢明(国士大) 1時間04分59秒 2区 重松森雄(福岡大) 1時間13分52秒 3区 村上孫晴(国士大) 1時間02分43秒 4区 岩下察男(中大) 59分54秒 5区 中村健司(中大) 1時間25分08秒 6区 奥貫博(日大) 1時間07分54秒 7区 井上鉄石(中大) 1時間03分28秒 8区 高橋英雄(日大) 1時間04分08秒 9区 青木利夫(国士大) 1時間16分56秒 10区 若松軍蔵(中大) 1時間05分44秒

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