HOME 国内

2023.10.17

男女総合は福岡が3大会ぶり優勝!「選手、スタッフがひとつのファミリーになれた」/鹿児島国体
男女総合は福岡が3大会ぶり優勝!「選手、スタッフがひとつのファミリーになれた」/鹿児島国体

23年鹿児島国体で男女総合優勝を果たした福岡

◇鹿児島特別国体(10月13~17日/鹿児島・鴨池陸上競技場)

「燃ゆる感動かごしま国体」の陸上競技が10月13日から17日の5日間で行われ、男女総合の部は福岡県が124点(男子53.5点、女子52.5点)で優勝した。福岡県の優勝は2019年の茨城国体以来、3大会ぶり。

今大会から監督を担う強化部長の小野原英樹監督は「結果だけにこだわらず、自分たちの力を出し切る雰囲気をつくり合うことができていました。選手、スタッフがひとつのファミリーになれていたので、それが結果として優勝につながりました」と話し、桜島をバックに弾けた笑顔で選手たちと賞状を掲げた。

福岡県チームは、一人ひとりが自分のベストパフォーマンスを発揮することに徹していた。口火を切ったのは、初日の少年Bの円盤投。男子は石丸大智(純真高1)が優勝し、女子では東かれん(八女学院高1)が3位と14点を稼いだ。2日目は5種目で表彰台に上がり、今夏の世界選手権女子20km競歩代表の梅野倖子(順大)が成年女子5000m競歩で、インターハイスプリント2冠の黒木海翔(東福岡高3)が少年A100mでそれぞれ優勝し、勢いを加速させた。

3日目以降も世界選手権代表の上田百寧(ゼンリン)が成年女子やり投で2位、今泉堅貴(筑波大)が成年男子300mで4位タイと健闘。また宿舎では、世界を経験してきた上田や今泉、出口晴翔(順大)らのシニアの選手たちが、中高生たちに向けて毎日1人ずつ話をして一致団結に一役買っていたという。

総合力の象徴でもあるリレー3種目はすべてで決勝に進み、男女4×100mリレーはそれぞれ4位。最終種目の男女混合4×400mリレーでは、庄籠大翔(東福岡高3)、青木穂花(青学大)、ウィリアムズ・シャマーヤ美杏(中村学園女高1)、今泉とつないで大会新Vを飾り、総合優勝に花を添えた。

今泉は「出場選手の多くが入賞という結果となりましたが、次に出る選手がプレッシャーを感じるのではなく、自信を持って試合に向かっていたのが福岡の強さだと思いました」と振り返り、「国体はすごく好きな大会なので、今季頑張ったご褒美として出場させてもらいました。リレーと総合で優勝することができて、今季一番楽しい試合でした」と、緊張感の解けた柔らかな表情で優勝を喜んだ。

文/田端慶子

◇鹿児島特別国体(10月13~17日/鹿児島・鴨池陸上競技場) 「燃ゆる感動かごしま国体」の陸上競技が10月13日から17日の5日間で行われ、男女総合の部は福岡県が124点(男子53.5点、女子52.5点)で優勝した。福岡県の優勝は2019年の茨城国体以来、3大会ぶり。 今大会から監督を担う強化部長の小野原英樹監督は「結果だけにこだわらず、自分たちの力を出し切る雰囲気をつくり合うことができていました。選手、スタッフがひとつのファミリーになれていたので、それが結果として優勝につながりました」と話し、桜島をバックに弾けた笑顔で選手たちと賞状を掲げた。 福岡県チームは、一人ひとりが自分のベストパフォーマンスを発揮することに徹していた。口火を切ったのは、初日の少年Bの円盤投。男子は石丸大智(純真高1)が優勝し、女子では東かれん(八女学院高1)が3位と14点を稼いだ。2日目は5種目で表彰台に上がり、今夏の世界選手権女子20km競歩代表の梅野倖子(順大)が成年女子5000m競歩で、インターハイスプリント2冠の黒木海翔(東福岡高3)が少年A100mでそれぞれ優勝し、勢いを加速させた。 3日目以降も世界選手権代表の上田百寧(ゼンリン)が成年女子やり投で2位、今泉堅貴(筑波大)が成年男子300mで4位タイと健闘。また宿舎では、世界を経験してきた上田や今泉、出口晴翔(順大)らのシニアの選手たちが、中高生たちに向けて毎日1人ずつ話をして一致団結に一役買っていたという。 総合力の象徴でもあるリレー3種目はすべてで決勝に進み、男女4×100mリレーはそれぞれ4位。最終種目の男女混合4×400mリレーでは、庄籠大翔(東福岡高3)、青木穂花(青学大)、ウィリアムズ・シャマーヤ美杏(中村学園女高1)、今泉とつないで大会新Vを飾り、総合優勝に花を添えた。 今泉は「出場選手の多くが入賞という結果となりましたが、次に出る選手がプレッシャーを感じるのではなく、自信を持って試合に向かっていたのが福岡の強さだと思いました」と振り返り、「国体はすごく好きな大会なので、今季頑張ったご褒美として出場させてもらいました。リレーと総合で優勝することができて、今季一番楽しい試合でした」と、緊張感の解けた柔らかな表情で優勝を喜んだ。 文/田端慶子

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.07.27

混合競歩代表の川野将虎「自分らしい粘り強い歩きで上位を目指したい」/パリ五輪

パリ五輪・陸上競技に向けて日本代表選手団が7月27日午前、出国前に羽田空港で会見を行い、意気込みを語った。 男女混合競歩リレー代表の川野将虎(旭化成)は前回の東京大会に続くオリンピック。「前回から3年間。一つの集大成」と […]

NEWS 北口榛花「新たな歴史を作れるよう」田中希実「それではみんなで、よーいどん!」日本代表コメント集/パリ五輪

2024.07.27

北口榛花「新たな歴史を作れるよう」田中希実「それではみんなで、よーいどん!」日本代表コメント集/パリ五輪

100年ぶりにフランス・パリを舞台に五輪が開幕した。陸上競技は8月1日から11日までの日程で行われる。開幕に合わせて日本オリンピック委員会(JOC)は日本代表の意気込みコメントを発表した。 2大会連続出場で女子主将を務め […]

NEWS 中大ルーキー・岡田開成が3000m7分55秒41! U20歴代4位の好タイム

2024.07.27

中大ルーキー・岡田開成が3000m7分55秒41! U20歴代4位の好タイム

7月26日、中大多摩キャンパス競技場で「Summer Night Run Festival in CHUO」が行われ、男子3000mで岡田開成(中大1)が7分55秒41とU20歴代4位のタイムをマークした。 同大会はこれ […]

NEWS 実業団 VS 大学生! 日本一を決める駅伝大会「EXPO EKIDEN 2025」の出場チーム要件決定

2024.07.26

実業団 VS 大学生! 日本一を決める駅伝大会「EXPO EKIDEN 2025」の出場チーム要件決定

7月26日、朝日放送グループホールディングスは大阪・関西万博開催を記念して実業団と大学生のトップチームがタスキをつなぐ駅伝「大阪・関西万博開催記念 ACN EXPO EKIDEN 2025」の大会概要を発表した。 この大 […]

NEWS ナイキがオストリッチデザインとオレンジを組み合わせた「エレクトリック パック」を発表 アルファフライ3などに採用

2024.07.26

ナイキがオストリッチデザインとオレンジを組み合わせた「エレクトリック パック」を発表 アルファフライ3などに採用

ナイキが7月26日、24年夏に向けた新たなラインナップ「エレクトリックパック」の発売を発表した。 55のユニークなシューズから構成される「エレクトリックパック」には、1987年の「エア サファリ」に採⽤されたアニマルプリ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年8月号 (7月12日発売)

2024年8月号 (7月12日発売)

W別冊付録
パリ五輪観戦ガイド&福岡インターハイ完全ガイド

page top