◇鹿児島特別国体(10月13~17日/鹿児島・鴨池陸上競技場)2日目
今夏の北海道インターハイで100m、200mの2冠に輝いた黒木海翔(福岡・東福岡3)が、少年男子A100m予選で10秒19(+1.8)をマーク。桐生祥秀(洛南高/現:日本生命)が2012年(67回大会)でマークした大会記録の10秒21を更新し、高校歴代2位のサニブラウン・アブデラ・ハキーム(城西高/現:東レ)の10秒22を上回った。
昨年秋に10秒29をマークし、注目を浴びるなかで迎えた今シーズン。5月には10秒28と記録を縮め、6月のU20アジア選手権では金メダリストの称号も手にした。さらに、勝って当たり前というプレッシャーを跳ね除け、インターハイでもスプリント2冠を達成。国体は、その怒涛の連戦から2ヵ月余りが開いての開催だったが、気持ちを切らすことなく、黒木が常に心がけている「いつも通りの走りをすること」に集中していた。
「今季は向かい風も多く、条件が揃っていない大会が多かったので、揃えば10秒2は切れると思っていましたので、記録的には予定通り。だけど、特別にこの大会で狙っていたわけではないので、『出ちゃったな』というのが本音ですね」と、10秒19が点る掲示板を見ても飛び上がって喜ぶでもなく、最後までクールな表情を崩さなかった黒木。
3レース目となる決勝でも10秒23(+1.1)を記録。1日で2回も大会前のベストを上回る圧巻のパフォーマンスには「ベストに近いレースができたのかなと思います」と納得した表情だったが、満足はしていない。
「シニアでも勝負できる選手」を今からしっかりイメージしている黒木にとっては、高校歴代2位も10秒1台もまだ通過点。10月末に出場を予定している秋季記録会では、中学時代に専門だった走幅跳にも出場するという。
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