HOME 国内

2023.10.13

鈴木亜由子「4年前より経験を積んできた」天才少女が迎える大成の時/MGC
鈴木亜由子「4年前より経験を積んできた」天才少女が迎える大成の時/MGC

2大会連続の五輪代表に意欲を燃やす鈴木亜由子

10月15日にパリ五輪マラソン選考会MGCは東京・国立競技場発着のコースで行われる。レース2日前の13日、都内で記者会見が行われ、出場者全員が出席して大会への抱負を語った。

「自分に勝つ」。前回2位の鈴木亜由子(日本郵政グループ)は、4年分の思いをその言葉に込めた。

2021年の東京五輪は、ケガを恐れるあまり、ケガをしない負荷のトレーニングに終始した。メダルや入賞を狙う「攻め」の姿勢を貫けなかったことが、鈴木は今も心に残っている。

広告の下にコンテンツが続きます

そのマインドは、東京五輪の後から「マラソン練習はケガをしないほうが奇跡」というものへと変化したという。

7月半ばからスイス・サンモリッツで「コツコツと走って脚づくり」をし、9月初めから米国・ボルダーに渡って「スピードを上げてやることができました」。その間、身体の状態で「ヒヤッとしたものはあった」そうだが、アップダウンへの対策を含め、着実にこれまでよりもいい状態が作れている。

「やることはしっかりとやっていました。いい緊張感があります。4年前と比べると、その時よりも経験を積んできたし、対策もできています」

あとは「レースの流れを見ながら」、培った力を勝負所で発揮するだけ。中学時代から全国の頂点に立ってきた“天才少女”が、キャリアを積み重ね、大成の時を迎える。

女子のレースは10月15日午前8時10分スタート。上位2名がパリ五輪代表に即時内定する。

レースの模様はNHKで午前7時45分から生中継される。

10月15日にパリ五輪マラソン選考会MGCは東京・国立競技場発着のコースで行われる。レース2日前の13日、都内で記者会見が行われ、出場者全員が出席して大会への抱負を語った。 「自分に勝つ」。前回2位の鈴木亜由子(日本郵政グループ)は、4年分の思いをその言葉に込めた。 2021年の東京五輪は、ケガを恐れるあまり、ケガをしない負荷のトレーニングに終始した。メダルや入賞を狙う「攻め」の姿勢を貫けなかったことが、鈴木は今も心に残っている。 そのマインドは、東京五輪の後から「マラソン練習はケガをしないほうが奇跡」というものへと変化したという。 7月半ばからスイス・サンモリッツで「コツコツと走って脚づくり」をし、9月初めから米国・ボルダーに渡って「スピードを上げてやることができました」。その間、身体の状態で「ヒヤッとしたものはあった」そうだが、アップダウンへの対策を含め、着実にこれまでよりもいい状態が作れている。 「やることはしっかりとやっていました。いい緊張感があります。4年前と比べると、その時よりも経験を積んできたし、対策もできています」 あとは「レースの流れを見ながら」、培った力を勝負所で発揮するだけ。中学時代から全国の頂点に立ってきた“天才少女”が、キャリアを積み重ね、大成の時を迎える。 女子のレースは10月15日午前8時10分スタート。上位2名がパリ五輪代表に即時内定する。 レースの模様はNHKで午前7時45分から生中継される。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.13

編集部コラム「あっという間の2025年」

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]

NEWS 早大のルーキー・鈴木琉胤「少しずつトラックの頃に戻ってきた」 往路希望で「区間賞を狙う走りを」

2025.12.13

早大のルーキー・鈴木琉胤「少しずつトラックの頃に戻ってきた」 往路希望で「区間賞を狙う走りを」

箱根駅伝で15年ぶりの総合優勝を狙う早大が12月13日、埼玉・所沢キャンパスで合同取材会を開いた。 出雲駅伝、全日本大学駅伝で出走したルーキー・鈴木琉胤は「ハーフは走ったことがなくて、箱根でいきなりという不安はあります。 […]

NEWS 箱根駅伝15年ぶりV狙う早大が合同取材会 花田勝彦駅伝監督「状態上がっている」 山口智規「大手町を楽しみにしてほしい」

2025.12.13

箱根駅伝15年ぶりV狙う早大が合同取材会 花田勝彦駅伝監督「状態上がっている」 山口智規「大手町を楽しみにしてほしい」

箱根駅伝で15年ぶりの総合優勝を狙う早大が12月13日、埼玉・所沢キャンパスで合同取材会を開いた。 この日は撮影と共通取材、個別取材を実施。共通取材で花田勝彦駅伝監督は「今年もかなり良いかたちで準備ができたと思っています […]

NEWS 連覇か、V奪回か?「ニューイヤー駅伝2026」に挑む強豪3チームの意気込み/旭化成・トヨタ自動車・富士通
PR

2025.12.13

連覇か、V奪回か?「ニューイヤー駅伝2026」に挑む強豪3チームの意気込み/旭化成・トヨタ自動車・富士通

2026年の幕開けを飾る全日本実業団対抗駅伝(通称・ニューイヤー駅伝)は、第70回の記念大会として1月1日、前橋市にある群馬県庁前をスタートし、上州路をぐるりと回って県庁に戻る7区間・総距離100kmのコースで行われる。 […]

NEWS ロス瑚花アディアが60m7秒48のユタ州立大新記録 東京・城西高出身で今秋から留学中

2025.12.13

ロス瑚花アディアが60m7秒48のユタ州立大新記録 東京・城西高出身で今秋から留学中

12月10日に米国・ユタ州でブリガム・ヤング大で行われた同大学招待競技会室内女子60mで、ロス瑚花アディア(ユタ州立大)が7秒48で4位に入った。従来のユタ州立大記録38年ぶりの更新となる。 ロスは東京・駒沢中から城西高 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top