HOME 国内、世界陸上、日本代表
男子走幅跳トリオは予選突破ならず 城山「結果を残してなんぼ」吉田「現実を突きつけられた」/世界陸上
男子走幅跳トリオは予選突破ならず 城山「結果を残してなんぼ」吉田「現実を突きつけられた」/世界陸上

男子走幅跳に出場したものの、実力を発揮できなかった城山正太郎(左)と吉田弘道

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)5日目

ブダペスト世界陸上5日目のモーニングセッションが行われ、男子走幅跳予選B組に出場した城山正太郎(ゼンリン)と吉田弘道(神崎郡陸協)は力を発揮し切れず。A組の橋岡優輝(富士通)を含め、日本トリオはいずれも予選敗退となった。

1回目のファウルを皮切りに、「3本目まで全部ダメでした」と振り返る城山。2回目が7m22(-0.3)で、3回目の7m46(-0.8)が最高となり、同組15位にとどまった。「踏み切りがいつもの動きではなかった。キレは悪くなかったけど、助走のリズムが少しずつズレていました」。

広告の下にコンテンツが続きます

8m40の日本記録を樹立した2019年ドーハ世界選手権では、シニア世界大会初出場ながら決勝進出を果たして11位。2年後の東京五輪にも出場した(予選敗退)。昨年はオレゴン世界選手権代表入りを逃したものの、巻き返しを図った今季は日本選手権で初優勝を飾るなど復調をアピールしていた。

それでも、肝心の世界の舞台で振るわず「出場できたのはうれしかったですが、結果を残してなんぼ。悔しいです」と唇を噛む。来年のパリ五輪で再び世界と戦うためにも、秋のアジア大会は貴重な経験の場となる。「アジア大会でしっかりと結果を残したい」と決意を口にした。

吉田はこれがシニアの世界大会初挑戦。「すべてが初めてで新鮮でした。あの舞台に立てたことが幸せだった」と喜びを噛みしめつつ、「現実を突きつけられました」。

1回目は大きく踏み出してファウル。2回目は7m60(+1.2)にまとめたが、3回目も再びファウルとなり、同組13位どまりだった。試技内容も含め、「戦うのは早いと言われた気分です」と振り返る。

5月のセイコーゴールデングランプリで世界選手権参加標準記録を突破する、日本歴代3位の8m26をジャンプ。日本選手権で3位以内に入れば代表内定だったが、10位どまりだった。落選も覚悟したが、吉田以外に標準突破者が現れず、世界初挑戦のチャンスを得た。

だからこそ、「喪失感ではなく、もっといい経験にできるようにパリ五輪、東京世界選手権へとつなげていきたいです」と吉田。その覚悟を、結果で示していく。

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)5日目 ブダペスト世界陸上5日目のモーニングセッションが行われ、男子走幅跳予選B組に出場した城山正太郎(ゼンリン)と吉田弘道(神崎郡陸協)は力を発揮し切れず。A組の橋岡優輝(富士通)を含め、日本トリオはいずれも予選敗退となった。 1回目のファウルを皮切りに、「3本目まで全部ダメでした」と振り返る城山。2回目が7m22(-0.3)で、3回目の7m46(-0.8)が最高となり、同組15位にとどまった。「踏み切りがいつもの動きではなかった。キレは悪くなかったけど、助走のリズムが少しずつズレていました」。 8m40の日本記録を樹立した2019年ドーハ世界選手権では、シニア世界大会初出場ながら決勝進出を果たして11位。2年後の東京五輪にも出場した(予選敗退)。昨年はオレゴン世界選手権代表入りを逃したものの、巻き返しを図った今季は日本選手権で初優勝を飾るなど復調をアピールしていた。 それでも、肝心の世界の舞台で振るわず「出場できたのはうれしかったですが、結果を残してなんぼ。悔しいです」と唇を噛む。来年のパリ五輪で再び世界と戦うためにも、秋のアジア大会は貴重な経験の場となる。「アジア大会でしっかりと結果を残したい」と決意を口にした。 吉田はこれがシニアの世界大会初挑戦。「すべてが初めてで新鮮でした。あの舞台に立てたことが幸せだった」と喜びを噛みしめつつ、「現実を突きつけられました」。 1回目は大きく踏み出してファウル。2回目は7m60(+1.2)にまとめたが、3回目も再びファウルとなり、同組13位どまりだった。試技内容も含め、「戦うのは早いと言われた気分です」と振り返る。 5月のセイコーゴールデングランプリで世界選手権参加標準記録を突破する、日本歴代3位の8m26をジャンプ。日本選手権で3位以内に入れば代表内定だったが、10位どまりだった。落選も覚悟したが、吉田以外に標準突破者が現れず、世界初挑戦のチャンスを得た。 だからこそ、「喪失感ではなく、もっといい経験にできるようにパリ五輪、東京世界選手権へとつなげていきたいです」と吉田。その覚悟を、結果で示していく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.03

高知農が県高校最高記録の2時間6分36秒で5連覇 女子は山田がオール区間賞で都大路は“皆勤”の37に/高知県高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた高知県高校駅伝は11月2日、高知市東部総合運動場周回コースで行われ、男子(7区間42.195km)は高知農が県高校最高記録となる2時間6分36秒で5年連続49回目の優勝。女子(5区間21.09 […]

NEWS 今治北が初の男女V!女子は序盤からトップを守り初の全国大会 男子は2時間7分23秒で2年ぶりに制す/愛媛県高校駅伝

2025.11.03

今治北が初の男女V!女子は序盤からトップを守り初の全国大会 男子は2時間7分23秒で2年ぶりに制す/愛媛県高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた愛媛県高校駅伝が11月2日、西条市の西条ひうち高校駅伝特設コースで行われ、今治北が初の男女優勝を遂げた。女子(5区間21.0975km)は1時間14分13秒で初V。男子(7区間42.195km […]

NEWS 城東が初優勝で悲願の都大路へ 男子はつるぎが6連覇 男女ともに1区から先頭を譲らず逃げ切る/徳島県高校駅伝

2025.11.03

城東が初優勝で悲願の都大路へ 男子はつるぎが6連覇 男女ともに1区から先頭を譲らず逃げ切る/徳島県高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた徳島県高校駅伝が11月2日、鳴門市の鳴門・大塚スポーツパーク周回長距離コースで行われ、女子(5区間21.0975km)は城東が1時間14分27秒で初制覇し、初の全国大会出場を決めた。男子(7区 […]

NEWS マラソン王者・キプチョゲがエリートレースを“卒業” 七大陸を巡るワールドツアーを発表「人間に限界がないことを示したい」

2025.11.03

マラソン王者・キプチョゲがエリートレースを“卒業” 七大陸を巡るワールドツアーを発表「人間に限界がないことを示したい」

男子マラソンのエリウド・キプチョゲ(ケニア)が「キプチョゲ・ワールドツアー」と銘打ち、今後2年間で七大陸を巡り、マラソンに参加する計画を発表した。11月2日のニューヨークシティマラソンがエリートレースへの最後の出場となり […]

NEWS 西脇工大会新V 新妻遼己1区28分22秒、双子の弟・昂己3区快走で兄弟区間新 女子は須磨学園が3連覇/兵庫県高校駅伝

2025.11.03

西脇工大会新V 新妻遼己1区28分22秒、双子の弟・昂己3区快走で兄弟区間新 女子は須磨学園が3連覇/兵庫県高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた兵庫県高校駅伝が11月3日、丹波篠山市の大正ロマン館前をスタートし、篠山鳳鳴高でフィニッシュするコースで行われ、男子(7区間42.195km)は西脇工が2時間3分25秒の大会新記録で2年連続3 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top