◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)5日目
ブダペスト世界陸上5日目のモーニングセッションが行われ、女子やり投に出場した斉藤真理菜(スズキ)と上田百寧(ゼンリン)はともに決勝には進めなかった。
6月の日本選手権、7月のアジア選手権をいずれも制し、3大会ぶりに世界選手権のピットに立った斉藤だが、「決勝に行くと決めてやってきた」予選で悔し涙を流す結果となった。
1投目がファウル、2投目が56m24と苦しい展開に。3投目に58m95をスローして同組7位につけたが、全体の15番目。予選突破の12番目にあと71cm届かなかった。
「直前にスパイクのピンを変えないといけなくなった」とアクシデントがあり、感覚に狂いが生じた。「適応能力がなかっただけ」としつつも、その影響は大きかっただろう。
「ただただ悔しいの一言で終わりました」と涙を浮かべる斉藤だが、秋には再びアジアとの勝負が控える。その先にあるパリ五輪も見据え、「アジア大会では絶対に勝ちます」と言葉に力を込めた。
上田は、前回はブロック脚の左膝前十字靱帯を抱えた状態での世界初挑戦。今回は「去年とは違う状態で出ることができました」と、ケガを乗り越えての2大会連続出場だった。
ただ、「ケガをしてからブロックがうまくできていない」と、まだトップフォームには戻せていない中で、「3回で投げないといけないプレッシャーがありました」。1投目は54m67、2投目と3投目は56m19。「もう少し思い切って投げたかったです」とうつむく。
それでも、前回大会を終えてすぐ手術をし、復帰へ地道なトレーニングを重ねてきた。「1年でここに戻ってこられた自分を認めてあげたいし、周りの支えもありました」。だからこそ、「記録で応えたかった」と涙がこぼれる。
北口榛花(JAL)を筆頭にハイレベルの国内の争いの中で、この結果で安穏としているわけにはいかない。「まずは日本で代表枠を勝ち取れるように、標準記録を切って、日本選手権で勝って、また(世界大会に)出たいです」。上田は悔し涙をぬぐい、前を向いた。
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