◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)1日目
ブダペスト世界陸上1日目のアフタヌーンセッションが行われ、男子100m予選6組に出場した栁田大輝(東洋大)は10秒20(-0.1)で3着タイながら、明日の準決勝進出を果たした。
これが個人種目で初めてのシニア世界大会。だが、自身の思い描く走りとはいかず、「タイムがいまいちです」と首をひねった。
スタートから力強いストライドで抜け出したが、中盤からアカニ・シンビネ(南アフリカ)、2019年ドーハ世界選手権金メダルのクリスチャン・コールマン(米国)に圧倒された。シンビネが9秒97、コールマンが9秒98で1、2着。そこから大きく離された。
最後は右隣のエマヌエル・アーチバルド(ギニア)の猛追も受けた。「隣を全然見ていなかったので、フィニッシュしてから競っていたんだとわかった」。同タイムで並び「通過したので良かったです」を胸をなでおろしたが、それ以前に「準決勝に向けてもう何段階もギアを上げないと勝負になりません」。
群馬・東農大二高2年から日本選手権で連続入賞を果たし、2021年東京五輪では出番はなかったものの4×100mリレー代表に選出。昨年は、オレゴン世界選手権は4×100mリレー予選(失格)にアンカーとして出場し、その後のU20世界選手権では100m6位入賞、4×100mリレー金メダルと、そのステージを1年1年引き上げてきた。
そして今季は、日本選手権は自身最高位ながら悔し涙の2位。だが、7月のアジア選手権では日本歴代7位タイ・学生歴代2位の10秒02(±0)で金メダルに輝いている。
このアジア選手権のレース内容を再現することが、栁田が目指すファイナルへのカギだ。「次はスタートからしっかりと出たい。予選の課題を修正して、ファイナルに進みたい」。7月25日に20歳になったばかりの若きアジア王者は、次は「世界のファイナリスト」の称号を手に入れるべく、セミファイナルの舞台に立つ。
準決勝は8月20日の日本時間23時35分、決勝は同日深夜2時10分に行われる。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.08
甲南学園陸上競技部創部100周年式典を開催!中尾恭吾主将「次の100年へつなげたい」
2025.11.08
5000m競歩で山田大智が高校新! 従来の記録を10秒近く更新する19分20秒59
-
2025.11.07
-
2025.11.07
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
-
2025.11.02
-
2025.11.03
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.08
甲南学園陸上競技部創部100周年式典を開催!中尾恭吾主将「次の100年へつなげたい」
甲南学園陸上競技部創部100周年記念式典、および記念祝賀会が11月8日、神戸市内のホテルで開催された。 甲南大学、甲南高校・中学校を運営する甲南学園の歴史は1911年の幼稚園創立からスタート。翌年に小学校、1919年に中 […]
2025.11.08
女子5000mで山田桃愛が15分33秒70の自己新 3000mで高3・栃尾佳穂9分11秒48/京都陸協記録会
11月8日、京都市の東寺ハウジングフィールド西京極で第6回京都陸協記録会が行われ、女子5000mでは山田桃愛(しまむら)が15分33秒70の自己新で全体トップとなった。 山田は埼玉県出身の24歳。小学生時代に発症した骨髄 […]
2025.11.08
5000m競歩で山田大智が高校新! 従来の記録を10秒近く更新する19分20秒59
11月8日、兵庫県尼崎市の尼崎市記念公園陸上競技場で第6回尼崎中長距離記録会が行われ、男子5000m競歩で山田大智(西脇工高3兵庫)が19分20秒59の日本高校新記録を樹立した。従来の高校記録は住所大翔(飾磨工高/現・富 […]
2025.11.08
中部・北陸実業団駅伝の区間エントリー発表! 最長4区はトヨタ紡織・西澤侑真、トヨタ自動車・湯浅仁が出場
11月8日、中部実業団連盟と北陸実業団連盟は、ニューイヤー駅伝の予選を兼ねた第65回中部・第55回北陸実業団対抗駅伝(11月9日)の区間エントリーを発表した。 中部では、昨年大会新記録で優勝を果たしたトヨタ紡織が4区(1 […]
2025.11.08
中電工は1区・相葉直紀、6区・北村惇生 中国電力は池田勘汰を6区に起用/中国実業団対抗駅伝
中国実業団連盟は11月8日、第64回中国実業団対抗駅伝(11月9日)の区間エントリーを発表した。 前回大会で3年ぶりの優勝を果たした中電工は、優勝の立役者となった北村惇生を2年連続でエース区間の6区(19km)に登録した […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望