HOME 高校

2023.08.03

36年ぶり北の大地で開催!男子ハンマー投・浅利磨海が66m74の大会新V「集中できた」秋の高校新に照準/北海道IH
36年ぶり北の大地で開催!男子ハンマー投・浅利磨海が66m74の大会新V「集中できた」秋の高校新に照準/北海道IH

インターハイのハンマー投王者に輝いた浅利磨海

◇全国高校総体(インターハイ:8月2日~6日/北海道・札幌厚別公園競技場)

インターハイの陸上競技が8月2日に開幕した。舞台となる北海道では36年ぶりの開催。最高気温が33度まで上昇する厳しいコンディションとなるなか、初日は男女の400mとハンマー投の4種目で優勝者が誕生した。

広告の下にコンテンツが続きます

男子ハンマー投ではビッグスローが誕生した。浅利磨海(守谷3茨城)が4回目に大会新となる66m74を投げて優勝。高校歴代10位にランクインする好記録だった。茨城県勢のこの種目の優勝は2011年の根本太樹(霞ヶ浦)以来、12年ぶりとなる。

出場者中ランキング2位の63m77で臨んだ今大会。予選は1回目にファウルながら2回目に60m58を投げて通過した。18時半にスタートした決勝。前回は関東大会7位(※6位まで全国切符)だった浅利にとって初のインターハイで、さすがに「緊張しました」。1回目は58m78、2回目ファウルと伸び悩む。

しかし3回目に63m11を投げると、「特に集中することができました」と浅利。感触としては「63mくらいかと思った」そうだが、大幅自己新に「ビックリしました」と笑う。昨年、秋山玲二郎(四学香川西、現・四国学院大)が作った大会記録(66m23)を51cm更新。「大会新での優勝を目指していた」浅利は、顧問の佐野雅敏先生が待つスタンドに行くと「うれしくて泣いてしまいました」と照れ笑いを浮かべた。

5回目にも63m53と力強さを見せた浅利。次のターゲットは秋の鹿児島特別国体となり、「高校記録(68m99)を更新して、また優勝したいです」と力強く語った。

広告の下にコンテンツが続きます

男子400mは平川慧(コザ3沖縄)が46秒63をマークして優勝。この種目では沖縄県勢初のタイトルとなる。平川は4日目の200mで2冠を目指す。女子400mは宮地利璃香(市船橋3千葉)が自己新の54秒24で接戦を制してV。総合優勝を狙うチームに8点をもたらした。

女子ハンマー投はランキングトップの嶋本美海(添上3奈良)が58m68を投げて優勝。1回目にビッグスローを繰り出したが、その後は記録を伸ばせず悔し涙を流していた。

北海道インターハイは8月6日まで行われる。

◇全国高校総体(インターハイ:8月2日~6日/北海道・札幌厚別公園競技場) インターハイの陸上競技が8月2日に開幕した。舞台となる北海道では36年ぶりの開催。最高気温が33度まで上昇する厳しいコンディションとなるなか、初日は男女の400mとハンマー投の4種目で優勝者が誕生した。 男子ハンマー投ではビッグスローが誕生した。浅利磨海(守谷3茨城)が4回目に大会新となる66m74を投げて優勝。高校歴代10位にランクインする好記録だった。茨城県勢のこの種目の優勝は2011年の根本太樹(霞ヶ浦)以来、12年ぶりとなる。 出場者中ランキング2位の63m77で臨んだ今大会。予選は1回目にファウルながら2回目に60m58を投げて通過した。18時半にスタートした決勝。前回は関東大会7位(※6位まで全国切符)だった浅利にとって初のインターハイで、さすがに「緊張しました」。1回目は58m78、2回目ファウルと伸び悩む。 しかし3回目に63m11を投げると、「特に集中することができました」と浅利。感触としては「63mくらいかと思った」そうだが、大幅自己新に「ビックリしました」と笑う。昨年、秋山玲二郎(四学香川西、現・四国学院大)が作った大会記録(66m23)を51cm更新。「大会新での優勝を目指していた」浅利は、顧問の佐野雅敏先生が待つスタンドに行くと「うれしくて泣いてしまいました」と照れ笑いを浮かべた。 5回目にも63m53と力強さを見せた浅利。次のターゲットは秋の鹿児島特別国体となり、「高校記録(68m99)を更新して、また優勝したいです」と力強く語った。 男子400mは平川慧(コザ3沖縄)が46秒63をマークして優勝。この種目では沖縄県勢初のタイトルとなる。平川は4日目の200mで2冠を目指す。女子400mは宮地利璃香(市船橋3千葉)が自己新の54秒24で接戦を制してV。総合優勝を狙うチームに8点をもたらした。 女子ハンマー投はランキングトップの嶋本美海(添上3奈良)が58m68を投げて優勝。1回目にビッグスローを繰り出したが、その後は記録を伸ばせず悔し涙を流していた。 北海道インターハイは8月6日まで行われる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.22

佐久長聖1年の橋本蒼平が5000m14分30秒50でトップ/SGH文スポ チャレンジ

12月23日、滋賀県守山市のSGホールディングスグループ陸上競技場で令和7年度SGH文スポ チャレンジ競技会が開催された。 同大会は主に前日の全国高校駅伝(男子)に出場した学校のうち、出走できなかった選手たちを中心に参加 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/継続中最長シード・東洋大 激動のシーズンに高まる結束力 2年生世代が台頭

2025.12.22

箱根駅伝Stories/継続中最長シード・東洋大 激動のシーズンに高まる結束力 2年生世代が台頭

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 「チームのために走る」 20年連続で箱根駅伝のシード権を守り続けてい […]

NEWS 箱根駅伝Stories/悔しさを味わってきた東農大・原田洋輔 「がっつり爪痕を残したい」 地元・戸塚で貢献を

2025.12.22

箱根駅伝Stories/悔しさを味わってきた東農大・原田洋輔 「がっつり爪痕を残したい」 地元・戸塚で貢献を

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 身近にあった箱根駅伝 10月の箱根駅伝予選会で東農大は6位を占め、2 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/ハーフで強さ示してきた帝京大・島田晃希 「エース区間を走りたい」期待の“大器”最後の舞台へ

2025.12.22

箱根駅伝Stories/ハーフで強さ示してきた帝京大・島田晃希 「エース区間を走りたい」期待の“大器”最後の舞台へ

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 身近にあった箱根駅伝 この1年で帝京大の長距離種目の歴代記録がガラリ […]

NEWS 大学対校男女混合駅伝のアンバサダーに堀未央奈が就任!来年2月15日開催、22チーム出場

2025.12.22

大学対校男女混合駅伝のアンバサダーに堀未央奈が就任!来年2月15日開催、22チーム出場

第6回全国大学対校男女混合駅伝の大会要項が公開され、大会アンバサダーに元乃木坂46の堀未央奈さんが選ばれた。 堀さんは乃木坂46の2期生として加入し、『バレッタ』でセンターを務めるなど人気メンバーとして活躍。21年3月に […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top