23日、英国・ロンドンでダイヤモンドリーグ(DL)第10戦のロンドン大会が行われ、男子4×100mリレーに出場した日本代表が37秒80の日本歴代5位、今季世界最高タイの記録で優勝した。また、男子110mハードルでも泉谷駿介(住友電工)が13秒06(+1.3)で2位に入り、ともに来月のブダペスト世界選手権に向けて大きなアピールとなった。
2012年ロンドン五輪のメイン会場にもなったロンドン・スタジアムで行われた大会。チケットは完売し、5万人の観客が見守るなかで日本勢が躍動した。
男子4×100mリレーは1走から坂井隆一郎(大阪ガス)、栁田大輝(東洋大)、小池祐貴(住友電工)、上山紘輝(住友電工)というオーダー。4走の上山については当初、別のメンバーが出場を予定していたが、調子が上がらなかったため直前に追加招集されていた。
昨年のオレゴン世界選手権から1走を務める坂井は得意のスタートダッシュからほぼトップでパス。栁田は出足でやや詰まったものの、英国のエース・Z.ヒューズを追いかけながら3走の小池につなぐ。
チーム最年長の小池は見事なコーナーワークを見せて英国をわずかにリードしてアンカーの上山へ。急遽の出場となった上山も、他国の追い上げをかわしてフィニッシュ。昨年のオレゴンで銅メダルの英国に0.20秒差をつける快勝となった。
ブダペスト世界選手権の出場資格を手にしていない日本にとっては、今大会でランキング上位のタイムを出すための最初で最後のチャンスでもあり、失敗が許されないレースでもあった。そんな重圧が掛かるなかでも、それぞれが役目を果たして好タイムで優勝を飾った意味は大きい。
今回のタイムでブダペストの出場権は“当確”。崖っぷちの状況から抜け出し、一気に世界選手権のメダル候補に名乗りを上げるレースとなった。
一方の泉谷は、昨年のオレゴン世界選手権金メダリストのG.ホロウェイ(米国)と互角の争いを展開した。
2台目のハードルでトップスピードに乗ったホロウェイに中盤まではリードを広げられ、6台目では0.13秒の差がついていた。しかし、泉谷は8台目を越えてからその差を縮めていくと、10台目のハードルを飛び越えてから一気に加速。10台目からフィニッシュラインまでの区間(14.02m)タイムはホロウェイの1.58秒に対して、泉谷は1.52秒。13秒01で優勝した王者をあと少しのところまで追い詰める走りだった。
泉谷とホロウェイの直接対決は21年の東京五輪準決勝、昨年9月のISTAFベルリンに続く3回目。過去2度のレースはいずれも0.2秒以上の差をつけられていたが、今大会でその差は0.05秒にまで縮まった。これまで、海外製の重いハードルへの対応に苦労する場面もあったものの、今季は海外のレースを重ねるにつれて走りが改善され、6月のDLローザンヌでは初優勝も果たして、世界のトップクラスの仲間入りを果たしている。
男子4×100リレーと泉谷がロンドンで得た大きな自信。3週間後に迫ったブダペストへとつながっていくだろう。
【動画】泉谷が2位! 男子110mハードルのレースをチェック!
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