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2023.05.21

田中希実が女子1500mで3年ぶりV 「足が止まってしまったけど、勝ち切れてよかった」/セイコーGGP
田中希実が女子1500mで3年ぶりV 「足が止まってしまったけど、勝ち切れてよかった」/セイコーGGP

23年セイコーGGP女子1500mで海外勢を抑えて3年ぶり優勝を果たした田中希実

◇セイコーゴールデングランプリ2023(5月21日/神奈川・日産スタジアム)

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、女子1500mは田中希実(New Balance)が4分11秒56で3年ぶりの優勝を果たした。

序盤は1周70秒ペースで流れる集団前方に位置し、3分11秒台で通過した残り1周で一気にトップへ。終盤は「思った以上に足が止まってしまった」とダニエル・ジョーンズ(米国)に食い下がられたものの、ラスト400mを60秒前後でカバーし、きっちりと逃げ切った。

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「今日はラスト1周でいかに上げられるかをテーマにしていました」と田中。「そこに集中して、勝ち切れたのでよかったです」と狙い通りの勝利に笑顔がのぞく。

4月後半に渡米し、1500mを2レースこなした。4月29日のドレイク・リレーでは「もう1回チャレンジする気持ちでトレーニングができた」と4分13秒17。カリフォルニアでの2戦目は「レース展開に乗れなかった」という中で4分11秒10。「自分の力自体を信じる、自分からレースを動かしてそれでも勝ち切る力が必要だと感じました」。

帰国後は岐阜・御嶽で合宿。ハイスピードでのジョグと、スピード練習を組み合わせた質の高い内容をこなすなど、「他者の評価ではなく、自分で評価できるトレーニング」ができてきたという。今季序盤は思うような走りができなかったが、持ち味のスピードを取り戻しつつある。

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プロとして初めて臨む6月の日本選手権は「1500mと5000m」に出場予定。2年連続3度目の2冠に向け、「5000mのトレーニングが1500mにも生きる」というスタンスで準備をしつつ、1500mで「今日のラスト100mを修正できるように」と力強く語った。

◇セイコーゴールデングランプリ2023(5月21日/神奈川・日産スタジアム) 世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、女子1500mは田中希実(New Balance)が4分11秒56で3年ぶりの優勝を果たした。 序盤は1周70秒ペースで流れる集団前方に位置し、3分11秒台で通過した残り1周で一気にトップへ。終盤は「思った以上に足が止まってしまった」とダニエル・ジョーンズ(米国)に食い下がられたものの、ラスト400mを60秒前後でカバーし、きっちりと逃げ切った。 「今日はラスト1周でいかに上げられるかをテーマにしていました」と田中。「そこに集中して、勝ち切れたのでよかったです」と狙い通りの勝利に笑顔がのぞく。 4月後半に渡米し、1500mを2レースこなした。4月29日のドレイク・リレーでは「もう1回チャレンジする気持ちでトレーニングができた」と4分13秒17。カリフォルニアでの2戦目は「レース展開に乗れなかった」という中で4分11秒10。「自分の力自体を信じる、自分からレースを動かしてそれでも勝ち切る力が必要だと感じました」。 帰国後は岐阜・御嶽で合宿。ハイスピードでのジョグと、スピード練習を組み合わせた質の高い内容をこなすなど、「他者の評価ではなく、自分で評価できるトレーニング」ができてきたという。今季序盤は思うような走りができなかったが、持ち味のスピードを取り戻しつつある。 プロとして初めて臨む6月の日本選手権は「1500mと5000m」に出場予定。2年連続3度目の2冠に向け、「5000mのトレーニングが1500mにも生きる」というスタンスで準備をしつつ、1500mで「今日のラスト100mを修正できるように」と力強く語った。

【動画】強烈スパート炸裂!女子1500mのレースをチェック

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