HOME 国内、大学

2023.05.12

栁田大輝が100m連覇!追い風参考10秒09も「バラバラの走り」9秒台出せず悔しさ/関東IC
栁田大輝が100m連覇!追い風参考10秒09も「バラバラの走り」9秒台出せず悔しさ/関東IC

23年関東インカレ男子100mは栁田大輝(左)が優勝

◇第102回関東インカレ(5月11日~14日/神奈川・ギオンスタジアム相模原)2日目

関東インカレ2日目に行われた男子100m決勝は栁田大輝(東洋大)が大会連覇を果たした。

大接戦の末、結果が出るまでそれぞれの場所で待つ。電光掲示板に最初に表示されたのは栁田大輝の名前だった。力強く右手を突き上げる。これが栁田の強さだった。

広告の下にコンテンツが続きます

同じ群馬出身の同学年で、中学時代に全中100mで優勝した井上直紀(早大)と2位の栁田。今回は追い風参考ながら栁田が10秒09(+3.1)をマークし、0.01秒差で井上が2位、好調の中村彰太(東洋大)も10秒13と見事な走りで3位という歴史に残る名勝負だった。

「複雑です。出せると思ったけど……」と栁田。「追い風参考で9秒台が出ないと、当たり前ですが公認では出せない。9秒台を考えすぎて邪念が入って、バラバラの走りになってしまいました」と反省した。

ただ、準決勝が組3着で決勝は9レーンに入ったものの、大外から一気に差しきるの勝負強さは群を抜く。「勝ち切れたのは良かったです」と、そこだけはホッと一息ついていた。

広告の下にコンテンツが続きます

一方の井上は「負けました。スタートの10mで行けなかった」と悔やむ。「栁田は高校時代からトップで戦ってきた。この0.01秒の差は大きいです」と話すが、今季はここまで安定した力を発揮。世代のトップスプリンターへと舞い戻った。

「栁田がいなかったら今の僕はない。これから勝ち負けを繰り返していく関係だと思っています」

ともに次戦はセイコーゴールデングランプリ。シニアの一線級、そして世界王者のフレッド・カーリー(米国)と激突する。その先には日本選手権が待ち受ける。中学から続くライバル物語は新章に突入した。

◇第102回関東インカレ(5月11日~14日/神奈川・ギオンスタジアム相模原)2日目 関東インカレ2日目に行われた男子100m決勝は栁田大輝(東洋大)が大会連覇を果たした。 大接戦の末、結果が出るまでそれぞれの場所で待つ。電光掲示板に最初に表示されたのは栁田大輝の名前だった。力強く右手を突き上げる。これが栁田の強さだった。 同じ群馬出身の同学年で、中学時代に全中100mで優勝した井上直紀(早大)と2位の栁田。今回は追い風参考ながら栁田が10秒09(+3.1)をマークし、0.01秒差で井上が2位、好調の中村彰太(東洋大)も10秒13と見事な走りで3位という歴史に残る名勝負だった。 「複雑です。出せると思ったけど……」と栁田。「追い風参考で9秒台が出ないと、当たり前ですが公認では出せない。9秒台を考えすぎて邪念が入って、バラバラの走りになってしまいました」と反省した。 ただ、準決勝が組3着で決勝は9レーンに入ったものの、大外から一気に差しきるの勝負強さは群を抜く。「勝ち切れたのは良かったです」と、そこだけはホッと一息ついていた。 一方の井上は「負けました。スタートの10mで行けなかった」と悔やむ。「栁田は高校時代からトップで戦ってきた。この0.01秒の差は大きいです」と話すが、今季はここまで安定した力を発揮。世代のトップスプリンターへと舞い戻った。 「栁田がいなかったら今の僕はない。これから勝ち負けを繰り返していく関係だと思っています」 ともに次戦はセイコーゴールデングランプリ。シニアの一線級、そして世界王者のフレッド・カーリー(米国)と激突する。その先には日本選手権が待ち受ける。中学から続くライバル物語は新章に突入した。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.04

織田裕二、今田美桜、Kがキター!!日本代表を聖地で激励「実力はあるから楽しんで」/東京世界陸上

東京世界選手権の開幕を控える9月4日、都内で壮行会が開かれ、その後に選手は国立競技場へ移動。練習公開と取材対応があった。 国立競技場へ移動した選手たちをサプライズが待っていた。大会のスペシャルアンバサダーを務める俳優の織 […]

NEWS 17歳・久保凛が800mで初の大舞台へ 「国立で楽しんで走れたらいい」/東京世界陸上

2025.09.04

17歳・久保凛が800mで初の大舞台へ 「国立で楽しんで走れたらいい」/東京世界陸上

東京世界選手権の開幕を控える9月4日、都内で壮行会が開かれ、その後に選手は国立競技場へ移動。練習公開と取材対応があった。 女子800mに出場する久保凛(東大阪大敬愛高3)は「今回初めての世界陸上が東京で開催されるというこ […]

NEWS 男子マイルリレー悲願のメダルへ! 中島佑気ジョセフ「僕がリーダーとして」佐藤風雅「個々のレベルは過去最高」/東京世界陸上

2025.09.04

男子マイルリレー悲願のメダルへ! 中島佑気ジョセフ「僕がリーダーとして」佐藤風雅「個々のレベルは過去最高」/東京世界陸上

東京世界選手権の開幕を控える9月4日、都内で壮行会が開かれ、その後に選手は国立競技場へ移動。練習公開と取材対応があった。 初のメダル獲得を目指し、男子4×400mリレーチームが最後の調整を進める。 中心となるのは個人の4 […]

NEWS 男子4継 悲願のメダルへ 桐生祥秀、鵜澤飛羽が軸「過去最高のメンバー」/東京世界陸上

2025.09.04

男子4継 悲願のメダルへ 桐生祥秀、鵜澤飛羽が軸「過去最高のメンバー」/東京世界陸上

東京世界選手権の開幕を控える9月4日、都内で壮行会が開かれ、その後に選手は国立競技場へ移動。練習公開と取材対応があった。 「過去最高のメンバー」 リレーの主将に任命された桐生祥秀(日本生命)の言葉に熱がこもる。最終日に決 […]

NEWS いざ、出陣!日本代表壮行会 村竹ラシッド「一緒に盛り上げていきましょう!」/東京世界陸上

2025.09.04

いざ、出陣!日本代表壮行会 村竹ラシッド「一緒に盛り上げていきましょう!」/東京世界陸上

9月13日に開幕する東京世界選手権を控える9月4日、日本代表壮行会が東京・明治記念館で行われた。 総勢80名になった東京世界選手権の日本代表。この日は一部選手を除くものの、代表選手44名が一堂に会し、「サンライズレッド」 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top