2023.05.01
5月1日、エディオン女子陸上競技部は4月30日付で、東京五輪、オレゴン世界選手権5000m代表の萩谷楓が退部、退社したことを発表した。今後は競技を続けない意向を示している。
萩谷は長野県出身の22歳。長野東高では同学年の小林成美(現・三井住友海上)らとともに駅伝やトラックで活躍。3年時にはインターハイ1500m5位、国体では3000m7位と入賞を重ね、全国高校駅伝でもチームの準優勝に貢献した。
エディオンに入社後、19年6月の日本選手権1500mで3位に入ったのを皮切りに、日本のトップクラスへと成長。全日本実業団対抗女子駅伝予選会では2年連続区間賞も獲得した。
20年には5000mに本格挑戦し、7月のホクレンディスタンスで15分05秒78の日本歴代7位(当時)をマークすると、翌年の日本選手権では4位となり、東京五輪代表に選出。五輪では予選を突破できなかったが、15分04秒95の自己記録で実力を発揮した。
同年9月の全日本実業団選手権で14分59秒36と日本人4人目の15分切りを達成。昨年のオレゴン世界選手権にも出場を果たしているが、昨年12月のエディオンディスタンスチャンレジを最後にレースから離れていた。
萩谷は1日に、自身のSNSで「4月末をもってエディオン陸上部を退部すると共に陸上競技から離れることを決断致しました」とコメント。「陸上競技から学んだこと、経験したことというのは自分の一生の宝です。次の道に進んでも自分らしく頑張ります」と今の心境を綴った。
また、チームのホームページでは「競技者としてはまだまだこれからと言われる立場なのかもしれませんが、私自身としてはこのタイミングで次のステップに進みたいという想いで今回の決断に至りました。調子が良い時も悪い時も常に応援、サポートしてくださったファンの皆様、会社の方々、一緒に駆け抜けてくれた仲間のみんなには本当に感謝しています。」とメッセージを寄せている。
萩谷楓はSNSで引退を報告 チームホームページでも感謝のコメント
4月末をもってエディオン陸上部を退部すると共に陸上競技から離れることを決断致しました。陸上競技から学んだこと、経験したことというのは自分の一生の宝です。次の道に進んでも自分らしく頑張ります。
— 萩谷楓 (@kaezaemon121010) May 1, 2023
今まで応援、サポートして下さった多くの方々本当にありがとうございました。 pic.twitter.com/rs1Lf4TS7m
引退コメント全文
この度4月末をもってエディオン女子陸上競技部を退部させていただくことになりました。 入社してからの4年間、オリンピックや世界陸上など様々な貴重な経験をさせていただきました。 競技者としてはまだまだこれからと言われる立場なのかもしれませんが、私自身としてはこのタイミングで次のステップに進みたいという想いで今回の決断に至りました。 調子が良い時も悪い時も常に応援、サポートしてくださったファンの皆様、会社の方々、一緒に駆け抜けてくれた仲間のみんなには本当に感謝しています。 今後は陸上競技から離れた人生を送ろうと思っています。社会を知り、世の中を知り、人間としてひと回り大きく成長できるよう頑張ります。 これまで私の陸上人生に携わってくださった多くの皆様、 本当にありがとうございました。RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.11
タイの19歳ブーンソンが100m9秒94!!!日本記録上回るアジア歴代3位、U20世界選手権2大会ファイナル
東南アジア大会がタイ・バンコクのスパチャラサイ競技場で行われ、男子100mでタイのプリポル・ブーンソンが9秒94(+0.7)をマークした。 予選で出されたこの記録はアジア歴代で日本記録(9秒95:山縣亮太)を上回る3位。 […]
2025.12.11
青学大・原晋監督が最大のライバルに駒大 「勝つ知識、ノウハウを兼ね備える」 箱根V3へ不安材料は「経験者が少ない」
第102回箱根駅伝で3連覇を狙う青学大が、都内の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 壮行会後に記者会見が行われ、一番のライバル校を問われた原監督は「一番はやはり駒澤大学です。ここ11年 […]
2025.12.11
箱根駅伝V3へ青学大が壮行会 主将・黒田朝日「新たな歴史を作る舞台」 2年連続区間賞・塩出翔太「良い報告ができるように」
第102回箱根駅伝で3連覇を狙う青学大が、都内の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 お昼休みで多くの学生や教職員が集まるなか、原監督は「シーズン当初は新体制となり、学生たちには『勝つ確 […]
2025.12.10
【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ
第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025