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2022.03.09

超高校級ランナー佐藤圭汰が駒大へ入寮「在学中に5000m12分台で走りたい」
超高校級ランナー佐藤圭汰が駒大へ入寮「在学中に5000m12分台で走りたい」

入寮した佐藤圭汰を迎え入れる大八木弘明監督

男子1500m(3分37秒18)、3000m(7分50秒81)、5000m(13分31秒19)の3種目で高校記録を持つ佐藤圭汰(洛南高3京都)が、4月から入学する駒大の道環寮に入寮した。

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スーツケースに夢と希望を積め込み、京都から上京。新幹線を乗り継ぐ約3時間の長旅にも「高校時代にもっと距離の長い遠征や合宿を経験しているので疲れはないです」と答えるところに大物ぶりを感じさせる。

同部屋になったのは今年の箱根駅伝5区で好走した金子伊吹(2年)。指導係に選ばれたのは、2月の日本選手権クロカンで8位の佐藤に先着した篠原倖太朗(1年、7位)で「力のある選手なので、負けないようにがんばりたい」と強力ルーキーの加入を歓迎した。

同部屋となる先輩・金子伊吹(左)と

先輩たちに寮を案内してもらう姿はどこにでもいる18歳だが、ひとたび走り出せば、身長180cmの大きな手足を駆使したダイナミックなフォームで、シニア選手と互角な勝負を展開する。

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昨年は1500mで日本選手権8位に食い込むと、7月には日本歴代3位、22年ぶり高校新となる3分37秒18をマーク。夏のインターハイでは1500m優勝、5000m日本人トップ(3位)と快走し、秋には3000mと5000mの高校記録を更新した。

特に1500mでは今年の7月に米国・オレゴンで開催される世界選手権の参加標準記録(3分35秒00)に2秒ほどに迫っているが、指導する大八木弘明監督は「5000mも含めて(世界選手権を)狙わせたい」とその可能性に期待を寄せる。佐藤自身も「2年目まではスピードの強化を重点的に考えています。今年は世界選手権の出場が大きな目標なので、そのためには参加標準を切って日本選手権で3位以内を目指します。在学中には5000mで12分台で走りたい」と意気込んでいる。

入寮して数時間後には同期入学となる選手たちと初練習を行った

駒大は昨年11月の全日本大学駅伝で2連覇を達成し、正月の箱根駅伝は3位。佐藤も駅伝に対しては強いこだわりを持ち、「夏合宿で距離に対応できるようにして、1年目から出場して区間賞を狙いたいです。箱根は長い距離に強い先輩方がいるので大変だと思いますが、(山区間の)5区、6区以外を走ってみたいです」と意欲を見せる。

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学内には10000mで日本人学生最速記録(27分23秒44)を持つ田澤廉(3年)や昨年の日本選手権3位の鈴木芽吹(2年)ら強力な先輩たちがおり、「強い先輩方と切磋琢磨してレベルアップしていきたい」と、己を鍛えるためストイックな生活を送るつもりでいる。

17日から始まる恒例の新入生合宿を経て、「洛南の佐藤圭汰」から「駒大の佐藤圭汰」へリニューアル。世界を目指す18歳の大器が新天地で活躍を誓った。

◎さとう・けいた
2004年1月22日生まれ、京都・蜂ケ丘中→洛南高出身。
自己記録:1500m3分37秒18(日本歴代3位)、3000m7分50秒81(日本歴代10位)、5000m13分31秒19(U20日本歴代3位)※いずれも高校記録

男子1500m(3分37秒18)、3000m(7分50秒81)、5000m(13分31秒19)の3種目で高校記録を持つ佐藤圭汰(洛南高3京都)が、4月から入学する駒大の道環寮に入寮した。 スーツケースに夢と希望を積め込み、京都から上京。新幹線を乗り継ぐ約3時間の長旅にも「高校時代にもっと距離の長い遠征や合宿を経験しているので疲れはないです」と答えるところに大物ぶりを感じさせる。 同部屋になったのは今年の箱根駅伝5区で好走した金子伊吹(2年)。指導係に選ばれたのは、2月の日本選手権クロカンで8位の佐藤に先着した篠原倖太朗(1年、7位)で「力のある選手なので、負けないようにがんばりたい」と強力ルーキーの加入を歓迎した。 同部屋となる先輩・金子伊吹(左)と 先輩たちに寮を案内してもらう姿はどこにでもいる18歳だが、ひとたび走り出せば、身長180cmの大きな手足を駆使したダイナミックなフォームで、シニア選手と互角な勝負を展開する。 昨年は1500mで日本選手権8位に食い込むと、7月には日本歴代3位、22年ぶり高校新となる3分37秒18をマーク。夏のインターハイでは1500m優勝、5000m日本人トップ(3位)と快走し、秋には3000mと5000mの高校記録を更新した。 特に1500mでは今年の7月に米国・オレゴンで開催される世界選手権の参加標準記録(3分35秒00)に2秒ほどに迫っているが、指導する大八木弘明監督は「5000mも含めて(世界選手権を)狙わせたい」とその可能性に期待を寄せる。佐藤自身も「2年目まではスピードの強化を重点的に考えています。今年は世界選手権の出場が大きな目標なので、そのためには参加標準を切って日本選手権で3位以内を目指します。在学中には5000mで12分台で走りたい」と意気込んでいる。 入寮して数時間後には同期入学となる選手たちと初練習を行った 駒大は昨年11月の全日本大学駅伝で2連覇を達成し、正月の箱根駅伝は3位。佐藤も駅伝に対しては強いこだわりを持ち、「夏合宿で距離に対応できるようにして、1年目から出場して区間賞を狙いたいです。箱根は長い距離に強い先輩方がいるので大変だと思いますが、(山区間の)5区、6区以外を走ってみたいです」と意欲を見せる。 学内には10000mで日本人学生最速記録(27分23秒44)を持つ田澤廉(3年)や昨年の日本選手権3位の鈴木芽吹(2年)ら強力な先輩たちがおり、「強い先輩方と切磋琢磨してレベルアップしていきたい」と、己を鍛えるためストイックな生活を送るつもりでいる。 17日から始まる恒例の新入生合宿を経て、「洛南の佐藤圭汰」から「駒大の佐藤圭汰」へリニューアル。世界を目指す18歳の大器が新天地で活躍を誓った。 ◎さとう・けいた 2004年1月22日生まれ、京都・蜂ケ丘中→洛南高出身。 自己記録:1500m3分37秒18(日本歴代3位)、3000m7分50秒81(日本歴代10位)、5000m13分31秒19(U20日本歴代3位)※いずれも高校記録

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