HOME ニュース、国内

2022.03.11

瀧谷賢司氏が大阪成蹊AC監督に就任、金丸祐三氏が大阪成蹊大監督に昇格
瀧谷賢司氏が大阪成蹊AC監督に就任、金丸祐三氏が大阪成蹊大監督に昇格


大阪成蹊AC監督に就任する瀧谷氏(左)と同大女子監督に昇格する金丸祐三氏

学校法人大阪成蹊学園(大阪市東淀川区/理事長・総長 石井茂)は3月10日、大阪成蹊大学女子陸上競技部の瀧谷賢司監督が退任し、4月1日付で大阪成蹊AC監督(兼大阪成蹊大学女子陸上競技部アドバイザー)に就任することを発表した。それに伴い同日、昨春より同部のコーチとなっていた男子400m元日本代表の金丸祐三氏が監督に昇格する。新体制の発足により、これまで瀧谷氏のもとでコーチを務めてきた女子やり投元日本代表の惠濃恵美可(旧姓・吉田)氏は退任する。

瀧谷氏は、中学、高校の教員を経て、2011年に同校の監督に就任。スカウト活動後の2012年に1期生を迎え、2021年シーズンまでの10年間、監督として同部を指導してきた。女子のみの少人数、種目が限られるなど厳しい条件のなか、全学年がそろった2015年の日本インカレで女子総合3位に食い込み、3種目を制して多種目優勝を獲得。翌16年にはチームを初の総合優勝に導き、2度目の多種目優勝と合わせ名実ともに大学女子陸上界をけん引するチームとしての地位を確立した。

広告の下にコンテンツが続きます

その後も、現在は大阪成蹊ACに所属し、女子400mで日本歴代2位のベストを持つ青山聖佳をはじめ、昨夏の東京五輪女子4×100mリレーに出場した齋藤愛美(経営学部4年)ら、国際大会で活躍した選手を多数育成。併せて2012年のロンドン五輪以降は日本陸連の女子短距離強化担当コーチとして、長きに渡って日本女子スプリントを世界に近づけるべく力を注いできた。

瀧谷氏は、10年間の歩みを、「スポーツは、常に結果が問われる勝負の世界。日本インカレの総合優勝をはじめ、目標としてきた多種目優勝は4度獲得、チームの中心だったリレー種目も4×100mリレーで日本選手権制覇、インカレでも両リレーを制するなど足跡を残すことができたと思う」と振り返る。

また、「選手のがんばりはもちろんのこと、チームを支えてくれた惠濃コーチ、学園関係者、トレーナー、そして北は北海道から南は沖縄までの各校の先生方、ご家族、関係者のお陰であり、感謝の念に堪えません。そうしたすべての力が合わさり、うまく機能した結果が本学女子陸上競技部の礎となっていました。そのパワーを原動力に、教員として最後までブレることなく、人間力の育成、人を育てる陸上競技を貫くことができました」と感謝の言葉を述べた。

今後は、大阪成蹊ACの指揮官として青山、そして4月から加入が決まっている齋藤の指導にあたり、引き続き世界を目指すこととなる。「社会人としての自覚を持って取り組むことが結果につながる。パリ五輪を最大の目標に3人で焦らず、一歩一歩進んでいきたい」と抱負を語った。

また、このほど大阪成蹊大学監督時から合宿地として活用してきたジャパンアスリートトレーニングセンター大隅のある鹿児島県大崎町の「大崎町ふるさとPR大使」に就任。「パリ五輪までは、これまでお世話になった方々への恩返しも含め、集大成の意味も込め活動していきたい」と笑顔で話す。

金丸新監督が率いる同大女子陸上競技部は、この春に7人の新入生を迎え、部員8人で新たなスタートを切る。「指導歴の浅い自分にとっては、まずは指導者としての結果が問われる。その意味でも1年目は重要。自発的に動ける自立した選手の育成を軸に、学生日本一、日本代表として活躍できる選手を育てていきたい」と抱負を述べた。

4月の大阪インカレから公式戦が開始。「1年目は、個人、両リレーを含めて日本インカレ全員出場を目標に、選手とともにチャレンジしたい」と力を込めた。


大阪成蹊大女子陸上部は金丸新体制で新たなスタートを切る

大阪成蹊AC監督に就任する瀧谷氏(左)と同大女子監督に昇格する金丸祐三氏 学校法人大阪成蹊学園(大阪市東淀川区/理事長・総長 石井茂)は3月10日、大阪成蹊大学女子陸上競技部の瀧谷賢司監督が退任し、4月1日付で大阪成蹊AC監督(兼大阪成蹊大学女子陸上競技部アドバイザー)に就任することを発表した。それに伴い同日、昨春より同部のコーチとなっていた男子400m元日本代表の金丸祐三氏が監督に昇格する。新体制の発足により、これまで瀧谷氏のもとでコーチを務めてきた女子やり投元日本代表の惠濃恵美可(旧姓・吉田)氏は退任する。 瀧谷氏は、中学、高校の教員を経て、2011年に同校の監督に就任。スカウト活動後の2012年に1期生を迎え、2021年シーズンまでの10年間、監督として同部を指導してきた。女子のみの少人数、種目が限られるなど厳しい条件のなか、全学年がそろった2015年の日本インカレで女子総合3位に食い込み、3種目を制して多種目優勝を獲得。翌16年にはチームを初の総合優勝に導き、2度目の多種目優勝と合わせ名実ともに大学女子陸上界をけん引するチームとしての地位を確立した。 その後も、現在は大阪成蹊ACに所属し、女子400mで日本歴代2位のベストを持つ青山聖佳をはじめ、昨夏の東京五輪女子4×100mリレーに出場した齋藤愛美(経営学部4年)ら、国際大会で活躍した選手を多数育成。併せて2012年のロンドン五輪以降は日本陸連の女子短距離強化担当コーチとして、長きに渡って日本女子スプリントを世界に近づけるべく力を注いできた。 瀧谷氏は、10年間の歩みを、「スポーツは、常に結果が問われる勝負の世界。日本インカレの総合優勝をはじめ、目標としてきた多種目優勝は4度獲得、チームの中心だったリレー種目も4×100mリレーで日本選手権制覇、インカレでも両リレーを制するなど足跡を残すことができたと思う」と振り返る。 また、「選手のがんばりはもちろんのこと、チームを支えてくれた惠濃コーチ、学園関係者、トレーナー、そして北は北海道から南は沖縄までの各校の先生方、ご家族、関係者のお陰であり、感謝の念に堪えません。そうしたすべての力が合わさり、うまく機能した結果が本学女子陸上競技部の礎となっていました。そのパワーを原動力に、教員として最後までブレることなく、人間力の育成、人を育てる陸上競技を貫くことができました」と感謝の言葉を述べた。 今後は、大阪成蹊ACの指揮官として青山、そして4月から加入が決まっている齋藤の指導にあたり、引き続き世界を目指すこととなる。「社会人としての自覚を持って取り組むことが結果につながる。パリ五輪を最大の目標に3人で焦らず、一歩一歩進んでいきたい」と抱負を語った。 また、このほど大阪成蹊大学監督時から合宿地として活用してきたジャパンアスリートトレーニングセンター大隅のある鹿児島県大崎町の「大崎町ふるさとPR大使」に就任。「パリ五輪までは、これまでお世話になった方々への恩返しも含め、集大成の意味も込め活動していきたい」と笑顔で話す。 金丸新監督が率いる同大女子陸上競技部は、この春に7人の新入生を迎え、部員8人で新たなスタートを切る。「指導歴の浅い自分にとっては、まずは指導者としての結果が問われる。その意味でも1年目は重要。自発的に動ける自立した選手の育成を軸に、学生日本一、日本代表として活躍できる選手を育てていきたい」と抱負を述べた。 4月の大阪インカレから公式戦が開始。「1年目は、個人、両リレーを含めて日本インカレ全員出場を目標に、選手とともにチャレンジしたい」と力を込めた。 大阪成蹊大女子陸上部は金丸新体制で新たなスタートを切る

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.04

パリ五輪競歩代表・濱西諒がサンベルクス退社 「再び日の丸を背負って戦うために」

24年パリ五輪男子20km競歩代表の濱西諒が12月1日に自身のSNSを更新し、所属していたサンベルクスを11月末で退社したことを発表した。 濱西は大阪府出身で、履正社高から競歩に取り組み、国体優勝など早くから頭角を現した […]

NEWS 飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催

2025.12.04

飯塚翔太がラオスで陸上競技指導 「飯塚翔太リレーカーニバル」も開催

東京世界選手権男子200m代表の飯塚翔大(ミズノ)が11月30日から12月3日まで、ラオスを訪問。4日にリモートで現地で行った活動について報告会見を行った。 飯塚はJICA(国際協力機構)が進める「スポーツを通じて世界平 […]

NEWS 世界クロカンU20日本代表が決定!新妻遼己、本田桜二郎、宇都宮桃奈ら男女各6名で世界に挑戦

2025.12.04

世界クロカンU20日本代表が決定!新妻遼己、本田桜二郎、宇都宮桃奈ら男女各6名で世界に挑戦

日本陸連は12月4日、米国・タラハシーで開催される世界クロスカントリー選手権(2026年1月10日)のU20日本代表を発表した。 11月30日の京都陸協記録会内で行われた選考会の上位選手を中心に選考され、男子は今季のイン […]

NEWS 世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く

2025.12.04

世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く

世界陸連(WA)が検討していた走幅跳のルール変更案について、選手からの反発などを受けて撤回されたことを英ガーディアン紙が報じた。 走幅跳では、20cmの踏み切り板とその先に10cmの粘土板が敷かれ、踏み切り板と粘土板の境 […]

NEWS 北口榛花、村竹ラシッド、鵜澤飛羽のJALトリオ参戦!1/2放送「木梨憲武のスポーツKING」自転車、プロ野球、バド世界王者と対決

2025.12.04

北口榛花、村竹ラシッド、鵜澤飛羽のJALトリオ参戦!1/2放送「木梨憲武のスポーツKING」自転車、プロ野球、バド世界王者と対決

2026年1月2日放送の「木梨憲武のスポーツKING!」に、JALの北口榛花、村竹ラシッド、鵜澤飛羽が参戦することがわかった。 現役トップアスリートやレジェンドが、木梨憲武らと異種競技バトルを繰り広げる正月恒例の特別番組 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top