◇木南記念(6月1日/大阪・ヤンマースタジアム長居)
サトウ食品日本グランプリシリーズの木南記念、男子110mハードル決勝は、村竹ラシッド(順大)が13秒35(+0.3)をマークして優勝した。
スプリントハードル期待のホープが驚異的な成長を見せている。予選で13秒44(±0)と自己新。「後半にスピードが落ちてしまった」と言う村竹だが、決勝では「しっかり修正できた」。圧倒的なスピードを見せると13秒35で駆け抜けた。日本歴代4位、先輩の泉谷駿介が持つ13秒36のU20日本最高記録(一般規格)も更新。東京五輪参加標準記録13秒32にあと0.03秒に迫った。
「予選と同じくらいのタイムが出ればと思ったので正直驚いています」と自身もビックリ。それでも、関東インカレで追い風参考ながら13秒20(+5.2)をマークするなど、その片鱗は十分に見せていた。昨年からスタートから1台目までのアプローチを7歩に変え、「5月に入って勢いよくいけるようになってきた」と手応えをつかんでいた村竹。「スタートの強化」に加え、「ハードリングのタイミングや瞬発的なパワー発揮が上がってきた」と技術と身体面両方で成長した。
ワールドランキングでの五輪出場はもちろん、参加標準記録も「具体的に見えてきました」と村竹。このあとの布勢スプリント、そして日本選手権と、金井大旺(ミズノ)、高山峻野(ゼンリン)、泉谷の3強に食い込む可能性は十分にある。
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