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編集部コラム「2025年に生まれた新記録」
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東京世界陸上男子棒高跳で世界新をマークしたデュプランティス

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第307回「2025年T&Fシーズンに生まれた新記録」(大久保雅文)

10月も今日で終わり、ようやく秋らしい気配が漂ってきました。国内も海外も、今年のT&Fの主要大会は終わり。トップ選手も中高生アスリートのみなさんも、しばしの休養を挟みながら、来シーズンに向けての鍛錬期に入ることでしょう。

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今年T&Fシーズンを振り返ると、9月に東京世界選手権が開催。9日間の熱戦に世界中が熱狂する試合となりました。また7月の日本選手権でも数々のドラマが誕生。もちろん、シニアだけでなくジュニア世代でもインターハイ、全中などで好記録、好勝負が誕生しています。

今回は、そのなかで2025年に更新された記録を紹介していきます。

世界記録
男子
15km    40分07秒 J.キプリモ(ウガンダ)
20km    53分42秒 J.キプリモ(ウガンダ)
ハーフマラソン 56分42秒 J.キプリモ(ウガンダ)
200mH(直線)  21秒85 A.ドスサントス(ブラジル)
300mH    33秒05 K.ワルホルム(ノルウェー)
10000m競歩 37分23秒99 G.ボルディエ(フランス)
20km競歩 1時間16分10秒 山西利和(愛知製鋼)
35km競歩 2時間20分43秒 M.スタノ(イタリア)
棒高跳  6m30 A.デュプランティス(スウェーデン)
円盤投  75m56 M.アレクナ(リトアニア)
※ショートトラック
1500m   3分29秒63 J.インゲブリグトセン(ノルウェー)
1マイル  3分45秒14 J.インゲブリグトセン(ノルウェー)
3000m   7分22秒91 G.フィッシャー(米国)
5000m   12分44秒09 G.フィッシャー(米国)
5000m競歩 17分55秒65 F.フォルトナート(イタリア)
女子
150m(直線) 15秒85 F.オフィリ(ナイジェリア)
1500m  3分48秒68 F.キピエゴン(ケニア)
1マイル 4分06秒91 F.キピエゴン(ケニア)
5000m  13分58秒06 B.チェベト(ケニア)
10マイル 49分53秒(女子単独) T.ロー(米国)
マラソン(女子単独) 2時間15分50秒 T.アセファ(エチオピア)
10km  29分27秒  A.ゲティチ(ケニア)
1マイル障害 4分40秒13 W.ヤヴィ(バーレーン)
※複数回更新の種目は最後に更新されたもののみ記載

世界記録は23種目で更新されました。冬季の室内シーズンはショートトラック種目として分類されたため、中長距離種目で新記録が続出。また、ロードでも男子20km競歩の山西利和選手が1時間16分10秒の世界新記録を樹立しました。26年からは国際大会において20kmに代わりハーフマラソン競歩があら採用されることから、今後の記録更新が難しくなるだろうと予想されています。

屋外ではなんといっても男子棒高跳のA.デュプランティス選手が圧巻のパフォーマンスを披露。昨年までの世界記録6m26を1cmずつ塗り替え、東京世界選手権では6m30に到達しました。女子ではF.キピエゴン選手が1500mで3分48秒68をマーク。1マイルで4分切りを目指すイベントでは、3分台こそ届きませんでしたが4分06秒91の世界最速タイムで駆け抜けています。

日本記録
男子
50m  5秒73 多田修平(住友電工)
400m 44秒44 中島佑気ジョセフ(富士通)
15km 42分08秒 太田智樹(トヨタ自動車)、篠原倖太朗(駒大)
20km 56分26秒 太田智樹(トヨタ自動車)、
ハーフマラソン  59分27秒 太田智樹(トヨタ自動車)
110mH   12秒92  村竹ラシッド(JAL)
3000m障害 8分03秒43 三浦龍司(SUBARU)
円盤投   64m48  湯上剛輝(トヨタ自動車)
20km競歩  1時間16分10秒 山西利和(愛知製鋼)
※ショートトラック
800m  1分46秒41 石井優吉(ペンシルベニア州立大)
1000m  2分21秒81 樋口諒(カンザス大)
七種競技 5901点  丸山優真(住友電工)
女子
200m  22秒79 井戸アビゲイル風果(東邦銀行)
800m  1分59秒52 久保凛(東大阪大敬愛高)
1マイル 4分28秒54 田中希実(New Balance)
3000m  8分33秒52 田中希実(New Balance)
60mH   8秒00   田中佑美(富士通)
3000m障害 9分24秒72 齋藤みう(パナソニック)
15km競歩 1時間5分07秒 藤井菜々子(エディオン)
20km競歩 1時間26分18秒 藤井菜々子(エディオン)
※ショートトラック
400m  53秒15 松本奈菜子(東邦銀行)
1000m  2分39秒06 田中希実(New Balance)
1マイル 4分28秒54 田中希実(New Balance)
3000m  8分33秒52 田中希実(New Balance)
5000m  14分51秒26 田中希実(New Balance)
男女混合
4×400mR 3分12秒08 日本

日本記録では26種目で新記録が樹立。田中希実選手はショートトラックとの重複分を含めると6種目で記録を塗り替えています。また、男子400mの中島佑気ジョセフ選手、110mハードルの村竹ラシッド選手、3000m障害の三浦龍司選手、競歩の藤井菜々子選手と世界選手権で入賞した選手の名前が目を引きます。

学生記録
男子
800m   1分45秒16 落合晃(駒大)
4×400mR 3分03秒64 東洋大
ハーフマラソン 59分30秒 篠原倖太朗(駒大)、R.エティーリ(東京国際大)
マラソン 2時間6分05秒 黒田朝日(青学大)
女子
400m   51秒71 フロレス・アリエ(日体大)
100mH  12秒91 本田怜(順大院)
4×100mR 43秒91 福岡大
棒高跳  4m31 小林美月(日体大)
ハンマー投 66m88 村上来花(九州共立大)
高校記録
男子
100m   10秒00 清水空跳(星稜高)
110mH  13秒45 古賀ジェレミー(東京高)
4×400mR 3分07秒25 洛南高
八種競技 6325点 宮下輝一(市船橋高)
女子
800m   1分59秒52 久保凛(東大阪大敬愛高)
100mH  13秒29   石原南菜(白鴎大足利高)
中学記録
男子
400m   48秒16 金子斐音(牧野中)
4×100mR  41秒80 栗橋東中
棒高跳  5m06 大森蒼以(片柳中)
女子
100mH  13秒23 今村好花(太宰府東中)
棒高跳  3m91 中村心葵(三室中)
※インカレ、インターハイ、全中実施種目を中心に掲載

大学生から中学生でも新記録が相次ぎました。最も注目を浴びたのは男子100mの清水空跳選手の10秒00。9秒台に迫るタイムは桐生祥秀選手の持っていた高校記録を11年ぶりに更新するものでした。

このほかにも、アジア記録、U20記録、U18記録などさまざまなカテゴリーで記録が更新されました。月刊陸上競技ではT&Fシーズンの終わりとともに、2025年の記録の集計を少しずつ進めており、来年3月に毎年恒例の「記録年鑑」を発行いたします。

大久保雅文(おおくぼ・まさふみ)
月刊陸上競技編集部
1984年9月生まれ。175cm、65kg。三重県伊勢市出身。小学1年から競泳、レスリング、野球などをするも、吉田沙保里さんにタックルを受けたこと以外は特にこれといった実績も残せず。中学で「雨が降ったら練習が休みになるはず」という理由から陸上部に入部。長距離を専門とし、5000mと3000m障害で県インターハイ決勝出場(ただし、三重県には支部予選もなく、県大会もタイムレース決勝である)。

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第307回「2025年T&Fシーズンに生まれた新記録」(大久保雅文)

10月も今日で終わり、ようやく秋らしい気配が漂ってきました。国内も海外も、今年のT&Fの主要大会は終わり。トップ選手も中高生アスリートのみなさんも、しばしの休養を挟みながら、来シーズンに向けての鍛錬期に入ることでしょう。今年T&Fシーズンを振り返ると、9月に東京世界選手権が開催。9日間の熱戦に世界中が熱狂する試合となりました。また7月の日本選手権でも数々のドラマが誕生。もちろん、シニアだけでなくジュニア世代でもインターハイ、全中などで好記録、好勝負が誕生しています。今回は、そのなかで2025年に更新された記録を紹介していきます。世界記録 男子 15km    40分07秒 J.キプリモ(ウガンダ) 20km    53分42秒 J.キプリモ(ウガンダ) ハーフマラソン 56分42秒 J.キプリモ(ウガンダ) 200mH(直線)  21秒85 A.ドスサントス(ブラジル) 300mH    33秒05 K.ワルホルム(ノルウェー) 10000m競歩 37分23秒99 G.ボルディエ(フランス) 20km競歩 1時間16分10秒 山西利和(愛知製鋼) 35km競歩 2時間20分43秒 M.スタノ(イタリア) 棒高跳  6m30 A.デュプランティス(スウェーデン) 円盤投  75m56 M.アレクナ(リトアニア) ※ショートトラック 1500m   3分29秒63 J.インゲブリグトセン(ノルウェー) 1マイル  3分45秒14 J.インゲブリグトセン(ノルウェー) 3000m   7分22秒91 G.フィッシャー(米国) 5000m   12分44秒09 G.フィッシャー(米国) 5000m競歩 17分55秒65 F.フォルトナート(イタリア) 女子 150m(直線) 15秒85 F.オフィリ(ナイジェリア) 1500m  3分48秒68 F.キピエゴン(ケニア) 1マイル 4分06秒91 F.キピエゴン(ケニア) 5000m  13分58秒06 B.チェベト(ケニア) 10マイル 49分53秒(女子単独) T.ロー(米国) マラソン(女子単独) 2時間15分50秒 T.アセファ(エチオピア) 10km  29分27秒  A.ゲティチ(ケニア) 1マイル障害 4分40秒13 W.ヤヴィ(バーレーン) ※複数回更新の種目は最後に更新されたもののみ記載世界記録は23種目で更新されました。冬季の室内シーズンはショートトラック種目として分類されたため、中長距離種目で新記録が続出。また、ロードでも男子20km競歩の山西利和選手が1時間16分10秒の世界新記録を樹立しました。26年からは国際大会において20kmに代わりハーフマラソン競歩があら採用されることから、今後の記録更新が難しくなるだろうと予想されています。屋外ではなんといっても男子棒高跳のA.デュプランティス選手が圧巻のパフォーマンスを披露。昨年までの世界記録6m26を1cmずつ塗り替え、東京世界選手権では6m30に到達しました。女子ではF.キピエゴン選手が1500mで3分48秒68をマーク。1マイルで4分切りを目指すイベントでは、3分台こそ届きませんでしたが4分06秒91の世界最速タイムで駆け抜けています。日本記録 男子 50m  5秒73 多田修平(住友電工) 400m 44秒44 中島佑気ジョセフ(富士通) 15km 42分08秒 太田智樹(トヨタ自動車)、篠原倖太朗(駒大) 20km 56分26秒 太田智樹(トヨタ自動車)、 ハーフマラソン  59分27秒 太田智樹(トヨタ自動車) 110mH   12秒92  村竹ラシッド(JAL) 3000m障害 8分03秒43 三浦龍司(SUBARU) 円盤投   64m48  湯上剛輝(トヨタ自動車) 20km競歩  1時間16分10秒 山西利和(愛知製鋼) ※ショートトラック 800m  1分46秒41 石井優吉(ペンシルベニア州立大) 1000m  2分21秒81 樋口諒(カンザス大) 七種競技 5901点  丸山優真(住友電工) 女子 200m  22秒79 井戸アビゲイル風果(東邦銀行) 800m  1分59秒52 久保凛(東大阪大敬愛高) 1マイル 4分28秒54 田中希実(New Balance) 3000m  8分33秒52 田中希実(New Balance) 60mH   8秒00   田中佑美(富士通) 3000m障害 9分24秒72 齋藤みう(パナソニック) 15km競歩 1時間5分07秒 藤井菜々子(エディオン) 20km競歩 1時間26分18秒 藤井菜々子(エディオン) ※ショートトラック 400m  53秒15 松本奈菜子(東邦銀行) 1000m  2分39秒06 田中希実(New Balance) 1マイル 4分28秒54 田中希実(New Balance) 3000m  8分33秒52 田中希実(New Balance) 5000m  14分51秒26 田中希実(New Balance) 男女混合 4×400mR 3分12秒08 日本日本記録では26種目で新記録が樹立。田中希実選手はショートトラックとの重複分を含めると6種目で記録を塗り替えています。また、男子400mの中島佑気ジョセフ選手、110mハードルの村竹ラシッド選手、3000m障害の三浦龍司選手、競歩の藤井菜々子選手と世界選手権で入賞した選手の名前が目を引きます。学生記録 男子 800m   1分45秒16 落合晃(駒大) 4×400mR 3分03秒64 東洋大 ハーフマラソン 59分30秒 篠原倖太朗(駒大)、R.エティーリ(東京国際大) マラソン 2時間6分05秒 黒田朝日(青学大) 女子 400m   51秒71 フロレス・アリエ(日体大) 100mH  12秒91 本田怜(順大院) 4×100mR 43秒91 福岡大 棒高跳  4m31 小林美月(日体大) ハンマー投 66m88 村上来花(九州共立大) 高校記録 男子 100m   10秒00 清水空跳(星稜高) 110mH  13秒45 古賀ジェレミー(東京高) 4×400mR 3分07秒25 洛南高 八種競技 6325点 宮下輝一(市船橋高) 女子 800m   1分59秒52 久保凛(東大阪大敬愛高) 100mH  13秒29   石原南菜(白鴎大足利高) 中学記録 男子 400m   48秒16 金子斐音(牧野中) 4×100mR  41秒80 栗橋東中 棒高跳  5m06 大森蒼以(片柳中) 女子 100mH  13秒23 今村好花(太宰府東中) 棒高跳  3m91 中村心葵(三室中) ※インカレ、インターハイ、全中実施種目を中心に掲載大学生から中学生でも新記録が相次ぎました。最も注目を浴びたのは男子100mの清水空跳選手の10秒00。9秒台に迫るタイムは桐生祥秀選手の持っていた高校記録を11年ぶりに更新するものでした。このほかにも、アジア記録、U20記録、U18記録などさまざまなカテゴリーで記録が更新されました。月刊陸上競技ではT&Fシーズンの終わりとともに、2025年の記録の集計を少しずつ進めており、来年3月に毎年恒例の「記録年鑑」を発行いたします。
大久保雅文(おおくぼ・まさふみ) 月刊陸上競技編集部 1984年9月生まれ。175cm、65kg。三重県伊勢市出身。小学1年から競泳、レスリング、野球などをするも、吉田沙保里さんにタックルを受けたこと以外は特にこれといった実績も残せず。中学で「雨が降ったら練習が休みになるはず」という理由から陸上部に入部。長距離を専門とし、5000mと3000m障害で県インターハイ決勝出場(ただし、三重県には支部予選もなく、県大会もタイムレース決勝である)。
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