2025.07.16
7月15日、北海道北見市の北見市東陵公園陸上競技場でホクレンディスタンスチャレンジ第4戦・北見大会が行われ、男子1500mで荒井七海(Honda)が日本歴代3位の3分36秒58をマークして日本人トップの2位を占めた。トップはイ・ジェウン(韓国)で3分36秒01の韓国新記録を樹立。3位は中野翔太(Honda)で3分40秒08の自己新だった。
最初の400mを56秒台で入ったレースは、800mを1分54秒で通過。ここでペースメーカーが離脱すると、2週間前の日本選手権で2連覇を飾った飯澤千翔(住友電工)が引っ張る。荒井はその背中にピタリとつき、その後ろにイ・ジェウンという展開。2分39秒台でラスト1周に突入し、河村一輝(トーエネック)が2021年に作った日本記録(3分35秒42)の更新も視野に入った。
飯澤が、普段から指導を受けている荒井の様子をうかがいながらバックストレートもペースを落とさず駆け抜け、1300mで引っ張る役目を終えて離脱すると、ラスト200mは荒井とイ・ジェウンの一騎打ちに。直線に入って前に出たイ・ジェウンがわずかに先着し、荒井は0.57秒差の2着でフィニッシュ。自身4年ぶりの日本記録樹立こそ逃したものの、日本歴代4位の自己ベスト(3分36秒63)を3年ぶりに0.05秒塗り替えた。
5月のアジア選手権では5位に入っていた荒井。日本選手権では中盤で緩みそうなペースを押し戻すように先頭を引っ張り、飯澤の2年連続大会新V(3分36秒81)をアシストする形になったが、自身は9位にとどまり「アスリートとしては納得いくものではない。でも僕自身は120%を出し切りましたし、不完全燃焼だったわけではない。その上でこの順位は若い選手の躍動の躍動があったからこそなので、それは喜ばしいこと」と語っていた。
男子1500m日本歴代10傑をチェック!
●日本歴代10傑 3.35.42 河村一輝(トーエネック) 2021. 7.17 3.35.62 飯澤千翔(住友電工) 2024. 6. 8 3.36.58 荒井七海(Honda) 2025. 7.16 3.36.59 三浦龍司(順大3) 2022. 4. 9 3.36.68 館澤亨次(DeNA) 2024. 6. 9 3.36.69 遠藤日向(住友電工) 2022. 4. 9 3.37.18 佐藤圭汰(洛南高3京都) 2021. 7.17 3.37.36 森田佳祐(SUBARU) 2022. 7.16 3.37.42 小林史和(NTN) 2004. 7.31 3.37.90 戸田雅稀(サンベルクス) 2019. 7. 9RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.19
世界陸上銅の勝木隼人がエントリー 女子は前回Vの谷純花ら/元旦競歩
-
2025.12.19
-
2025.12.19
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2025.12.14
中学駅伝日本一決定戦がいよいよ開催 女子11時10分、男子12時15分スタート/全中駅伝
-
2025.12.14
-
2025.12.14
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.19
世界陸上銅の勝木隼人がエントリー 女子は前回Vの谷純花ら/元旦競歩
東京陸協は26年1月1日に開催される第74回元旦競歩(兼東京選手権競歩)のエントリー選手を発表した。 男子20kmには、9月の東京世界選手権35kmで銅メダルに輝いた勝木隼人(自衛隊体育学校)がエントリー。23年ワールド […]
2025.12.19
箱根駅伝Stories/東海大のスピードスター・兵藤ジュダ リベンジの1区で「やっぱり区間賞がほしい」
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 失意から復活、トラックで勢い 前回の箱根駅伝予選会で総合14位に終わ […]
2025.12.19
箱根駅伝Stories/前回の雪辱期する中央学大・市川大世 「区間5位以内を目指して積極的な走りを」
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 全日本では4人抜きの力走 3年ぶりに11月の全日本大学駅伝に戻ってき […]
2025.12.19
箱根駅伝Stories/過去最高順位を見据える城西大 強力4年生軸に「アッと驚くような試合がしたい」
新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 主要区間の経験者残る 前回6位の城西大がチーム最高成績の3位以内を目 […]
2025.12.19
予選会と5000m平均はともに仙台育英トップ 2番手は学法石川 鳥取城北は安定感/全国高校駅伝・データ編男子
男子第76回全国高校駅伝(12月21日/京都・7区間42.195km)に出場する58校を都道府県大会と地区大会で出されたタイムと、5000mのチーム内上位7人の平均タイム(12月上旬判明分)でランキング化した。 男子レー […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳