2025.05.18
◇セイコーゴールデングランプリ(5月18日/東京・国立競技場)
世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、男子400mはパリ五輪4×400mリレー6位入賞メンバーの佐藤風雅(ミズノ)が今季ベストの45秒23で2位に入った。優勝はリース・ホルダー(豪州)で44秒76だった。
「しっかりと勝ち切って標準突破を」を目指したレースだった。優勝も、東京世界選手権の参加標準記録(44秒85)も届かなかったが、課題は明確。「バックストレートで100mからの加速をもう少し生かせたら、あと0.5秒は縮めることができました」。悔しさと、今後への手応え。その両方を感じた走りだった。
その言葉通り、終盤は2位争いから抜け出し、優勝したホルダーを猛然と追い上げる。2週間前の静岡国際(45秒50で総合2位)で腰を痛めた影響で不安を抱えた状態ではあったが、「どんな状況でも走り切ろう」と決断。その中で力を示し、「タイムがついてこなかった悔しさはありますが」と言いつつ、「やっぱり今シーズンは好調なんだ」と確認できた。それは大きな収穫だ。
今季は400mをトータルでまとめるレースをイメージしており、「前半、後半の波がすごく減ってきている」と佐藤。豪州で臨んだ今季初戦も45秒56をマークするなど、安定感も格段に増している。そこに「前半のスピードが乗ってくれば」と、さらなるタイム短縮へのルートが佐藤の目にははっきりと見えている。
5月27日からのアジア選手権(韓国・クミ)では、優勝と、記録を目指していく。前回大会は佐藤拳太郎(富士通)に次ぐ2位。再び佐藤と挑むアジアの舞台へ、「世界陸上に向けた大一番と考えているので、しっかりと勝ち切りたい」と力強く語った。
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