HOME 海外

2025.05.18

男子35km競歩でスタノが世界新! 2時間20分43秒と従来記録を57秒更新/欧州競歩チーム選手権
男子35km競歩でスタノが世界新! 2時間20分43秒と従来記録を57秒更新/欧州競歩チーム選手権

パリ五輪に出場したスタノ

5月18日、チェコ・ポジェブラディで世界陸連(WA)競歩ツアー・ゴールドの欧州競歩チーム選手権が行われ、男子35kmでM.スタノ(イタリア)が2時間20分43秒の世界新記録を打ち立てて優勝した。従来の世界記録はE.ダンフィー(カナダ)が3月に出した2時間21分40秒。

大会には欧州のトップ選手が参加。5kmを20分38秒で入ると、8km手前でM.ベン・へリマ(ポーランド)が1人抜け出し、10kmを40分46秒で通過する。スタノは20秒ほど後方のグループで歩を進めたが、その差は16kmで50秒近くまで開いた。

だが、中間点を過ぎて五輪、世界選手権で金メダルを手にしているスタノが実力を発揮。20kmで34秒差に詰め寄り、23kmで一気に逆転。以降は一人旅となるなか、さらにペースを上げた。25kmを1時間41分24秒でパスすると、30kmまでの5kmを19分33秒のラップを刻む。ラスト5kmも19分46秒カバー。ダンフィーの世界記録を57秒も上回った。

広告の下にコンテンツが続きます

スタノは33歳。20km競歩では21年東京五輪で優勝を飾り、22年世界選手権では35km競歩も制している。

2位のC.リンケ(ドイツ)が2時間23分21秒、3位のM.ロペス(スペイン)が2時間23分48秒とそれぞれ世界歴代7位、9位にランクインしている。

また、女子35km競歩は世界記録保持者のM.ペレス(スペイン)が2時間38分59秒で優勝した。

5月18日、チェコ・ポジェブラディで世界陸連(WA)競歩ツアー・ゴールドの欧州競歩チーム選手権が行われ、男子35kmでM.スタノ(イタリア)が2時間20分43秒の世界新記録を打ち立てて優勝した。従来の世界記録はE.ダンフィー(カナダ)が3月に出した2時間21分40秒。 大会には欧州のトップ選手が参加。5kmを20分38秒で入ると、8km手前でM.ベン・へリマ(ポーランド)が1人抜け出し、10kmを40分46秒で通過する。スタノは20秒ほど後方のグループで歩を進めたが、その差は16kmで50秒近くまで開いた。 だが、中間点を過ぎて五輪、世界選手権で金メダルを手にしているスタノが実力を発揮。20kmで34秒差に詰め寄り、23kmで一気に逆転。以降は一人旅となるなか、さらにペースを上げた。25kmを1時間41分24秒でパスすると、30kmまでの5kmを19分33秒のラップを刻む。ラスト5kmも19分46秒カバー。ダンフィーの世界記録を57秒も上回った。 スタノは33歳。20km競歩では21年東京五輪で優勝を飾り、22年世界選手権では35km競歩も制している。 2位のC.リンケ(ドイツ)が2時間23分21秒、3位のM.ロペス(スペイン)が2時間23分48秒とそれぞれ世界歴代7位、9位にランクインしている。 また、女子35km競歩は世界記録保持者のM.ペレス(スペイン)が2時間38分59秒で優勝した。

男子35km世界歴代10傑

2.20.43 M.スタノ(イタリア) 2025. 5.18 2.21.47 E.ダンフィー(カナダ)2025. 3.22 2.21.47 川野将虎(日本)   2024.10.27 2.22.55 賀相紅(中国)    2023. 3. 4 2.22.56 V.ミジノフ(ロシア) 2025. 2.24 2.23.13 野田明宏(日本)   2023. 4.16 2.23.21 C.リンケ(ドイツ)  2025. 5.18  2.23.44 P.カールストレーム(スウェーデン) 2022. 7.24 2.23.48 M.ロペス(スペイン) 2025. 5.18 2.24.19 S.コジェヴニコフ(ロシア) 2023. 2.13 ※非公認記録 2.21.31 V.カナイキン(ロシア) 2006. 2.19

スタノの世界新のラップタイム

5km 20分38秒 10km 41分06秒(20分28秒) 15km 1時間01分34秒(20分28秒) 20km 1時間21分08秒(19分34秒) 25km 1時間41分24秒(20分16秒) 30km 2時間00分57秒(19分33秒) 35km 2時間20分43秒(19分46秒)

次ページ:

ページ: 1 2 3

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.28

中国陸連にWA加盟連盟賞 世界室内、ダイヤモンドリーグなど開催 競技会、ロードレースには600万人が参加

世界陸連(WA)は11月28日、ワールド・アスレティックス・アワード2025の加盟連盟賞に中国陸連を選出したと発表した。 加盟連盟賞は、年間を通して顕著な功績を挙げ、陸上競技の発展や知名度向上に大きく貢献した加盟連盟を表 […]

NEWS 青学大、國學院大、中大、早大など11校! 4回目を迎える宮古島大学駅伝の出場予定校発表

2025.11.28

青学大、國學院大、中大、早大など11校! 4回目を迎える宮古島大学駅伝の出場予定校発表

「宮古島大学駅伝ワイドー・ズミ2026」の実行委員会は、11月20日時点の出場予定校を発表した。 箱根駅伝で総合3連覇を狙う青学大や、前回大会で2連覇を飾った國學院大、全日本大学駅伝2位の中大、出雲駅伝で2位の早大など関 […]

NEWS デフリンピック陸上は金5つ含む11個のメダル獲得 円盤投・湯上剛輝、400m山田真樹ら躍動

2025.11.28

デフリンピック陸上は金5つ含む11個のメダル獲得 円盤投・湯上剛輝、400m山田真樹ら躍動

4年に一度、聴覚障者のための世界規模の総合スポーツ競技大会「デフリンピック」が11月26日に閉幕した。創設100周年の節目で初の日本開催だった今回、日本代表は過去最多となる51個のメダルを獲得した。各会場も盛り上がりを見 […]

NEWS 22年世界陸上走幅跳金メダル・王嘉男 ドーピング陽性反応も嫌疑なし AIUが正式に報告

2025.11.28

22年世界陸上走幅跳金メダル・王嘉男 ドーピング陽性反応も嫌疑なし AIUが正式に報告

世界陸連(WA)の独立不正調査機関「アスリート・インテグリティ・ユニット(AIU)」は11月27日、男子走幅跳でオレゴン世界選手権金メダルを獲得した王嘉男(中国)のドーピング疑惑について、違反はなかったことを確認し、処分 […]

NEWS プロ野球選手・筒香嘉智と陸上界がコラボ スポーツの垣根を超えるクリニックを12月に開催

2025.11.27

プロ野球選手・筒香嘉智と陸上界がコラボ スポーツの垣根を超えるクリニックを12月に開催

11月27日、日本陸連は2024年度から取り組むプロジェクト「RIKUJO JAPAN」の一環として、「~スポーツの垣根を超える~ 2025 TSUTSUGO SPORTS ACADEMY FESTIVAL × RIKU […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top